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2話


『ガチャ、キー バタン』


「ただいま〜、宅配物わっと・・っこれだ!!よかった〜ちゃんと受け取っといてくれたんだな母さん」


鍵を開け家に入り、すぐリビングに向かいテーブルに置いてある宅配物を手に入れ自分の部屋へと足早に向かう。


『ビリッビリッビリビリ』


「よしよしよ〜し、”SS”だ!大樹も早速やってるだろうし俺もやるか〜っとその前にLI◯Nで大樹のPN確認しとかないとなって言ってもどうせいつもと同じだろうけど」


《俺のPNはいつもと同じ”ダイジュ”にすっからよろしく!!》


《はいよ〜、俺もいつもと同じ”ムガイ”でやっから〜》


「あいつのはいつも思うが安直だな、ま〜簡単なPNがしっくりくるしいいのかもしんね〜な、俺のもビビッときたから使ってるだけだし」


互いのPNの確認も終わり、フルフェイスのヘルメットのような物を被りつつベッドに横たわりスイッチを入れる。


”SS”が起動し独特の機械音を奏でる。


『フォン、キュイーーーン』


接続確認完了


「ダイブ」


音声入力を終えた瞬間、目の前が少し眩しいと思うくらい発光を感じ目を閉じる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


目を開けると目の前の光景が様変わりし、真っ白な部屋にSFチックなカウンター、そしてそこにフワフワと浮かぶ光る玉のようなもの。


『ヨウコソ、オイデクダサイマシタ』


独特の機械音に似た音声が頭に響く。


「これは君が俺にはなしかけているのか?」


『ソウデス、ワタシハ チュートリアル案内ナビデス アナタサマノ チュートリアルヲ実行シマス』


チュートリアルの開始を告げる音声が流れる。


『キャラクターデザインヲ開始シマス、現実ノ肉体ヲ基準ニシマスカ?、1カラデザインシマスカ?』


青く透明で小さなウィンドウが目の前に現れSSの機体に保存された肉体データをロードする許可をする。


「現実の肉体を基準にデザインするよ〜」


『現実ノ肉体ヲロード シマシタ、3D映像ニテ投影シマス』


ナビがそう言った直後、目の前に自分の身体と同じ170以上の身長に筋肉が軽くついた身体、黒髪のマッシュウルフという髪型で現れたが服を着用してなく局部も存在しない。


(お〜、確かにこれはリアルの俺だね、こんなに客観的に見た事ないけどね〜。)


「これを基準に毛と目の色を灰色に変え筋肉量を少し増やしたらデザイン完了でいいよ」


(ま〜、あんまり凝ってもしょうがないしね〜。)


『承認、3D映像ヲ更新シ表示シマス、変更点ガナケレバコノ姿デ完了シマス』


目の前の身体が要望通り少し身体が大きくなり、目と毛の色が変わった。


(うん、これだけでも結構印象かわるね〜。)


「よし、これで完了」


『次ハPNヲ設定シテクダサイ、PNノ設定ガ終了シダイ スキル選択ニ移リマス』


「PNは ジン で頼む」


『重複確認完了、PN”ムガイ”設定完了、スキル選択ニ移リマス』


スキルは事前に”SS”のホームページで調べた通りのチュートリアルでは3項目で戦闘スキルと生産スキル、一般スキルで分けられ3項目合わせて5つのスキルを選択する、で後はスキルポイント消費や行動等によって獲得していく。


『選択可能スキルヲ表示シマス、


戦闘スキル

・剣 Lv1

・槍 Lv1

・弓 Lv1

〈魔法〉

・火 Lv1

・水 Lv1

・風 Lv1

・土 Lv1


生産スキル

・鍛治 Lv1

・木工 Lv1

・裁縫 Lv1

・皮革 Lv1


一般スキル

・鑑定 Lv1

・識別 Lv1


以上カラ5ツヲ選択シテクダサイ』


(これはもう決めてたんだよね〜、俺の趣味をやる上で便利そうなのを選ぼうかな。)


『スキルヲ確定シマシタ、以上デ キャラクターデザイン及ビ チュートリアルヲ終了シマス』


通常のMMOであれば戦闘から生産まで何から何までチュートリアルが付いているものだが”SS”にはチュートリアルというものがほとんど存在しない。


公式HPによれば現実の世界にはチュートリアルなんて存在しない故に、そのリアリティは現実そのものと言えるような”SS”では自分自身で体験し試行錯誤を繰り返したり様々な方法を試してほしい。だが救済として、スキル自身にもLvによりアーツと呼ばれる技術が解放される機能があるため問題ないとある。


「よしこれで、本当にゲームスタートだ〜!!」


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