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僕が僕になるまで

作者: Soulist


普通とはなんだろう。


常識?それとも法律?

ルールを守って生活している人?


そもそも普通の定義は?


理屈っぽい?

よく言われるよ笑


なら君は答えられる?


「普通ってなに?」


僕はよく言われた。

"なんでそんな普通のこともわからないの?"

"普通そうじゃないよね?"


僕は問いたい。これを言う全ての人に。


「あなたの普通は本当に普通なんですか?」

「あなたはどうしてそれが普通だと分かるんですか?」


普通。普段意識しないでよく使う言葉だ。


「私は普通でいいかな」

「普通でいいよ」

「それ普通だね」


何を基準に普通なのか。法律なのか。ルールなのか。

常識なのか。

僕にはわからない。


さぁここで君に質問だ。

「僕達は普通になるべきなのか?」


僕は今まで生きてきて何度も言われた。


"お前は普通じゃない"と


それを言われる度に僕は悩んだ。

そして願った。


"普通になりたい"と


でもそもそも普通とは何なのか。

そんな疑問も同時に持っていた。


しかしそんな疑問は

この大きな社会の歯車の中では

小さなネジ、いやゴミでしかない。


"疑問を持つな"

"社会に出たら理不尽ばかりだ"

"反論するな、社会の流れに乗れ"


この世界で生きていくには

この世界の"普通"になるのが1番だと

僕は小さい頃から言われ続けた。


僕にはそれがわからなかった。


なぜおかしいと思ってはいけないの?

なぜおかしいと言ってはいけないの?

どうして?どうして?と


しかし僕は気づいた。

他の人の視線に。他の人の態度に。


そう、気づけば僕は孤独だった。

おかしいと唱えるのは僕だけ。

そして僕の周りから人は消えていった。


"普通じゃない者は排除しよう"


それは僕のことだった。


だから僕は孤独から抜け出すために

『嘘』と『愛想笑い』を覚えた。


いつの間にか

自分にも嘘をつくようになった。


僕は世界に絶望した。

なぜこんな世界に生まれたのか。

なぜ僕は生きているのか。


希望、夢、愛


この世界はそんな偽善の言葉で満ちている。

そこに救いを求め

皆現実を直視なんてしない。


おかしくてもおかしくないと思い込む。

そしてそのうち

おかしいという感覚は麻痺して消えていく。


この世界に僕の居場所なんてない。


でも、今まで生きてきて

本当に居場所がなかっただろうか。

辛かったとき、悲しかったとき、僕は。


僕は多くの言葉に助けられた。


"希望、夢、愛"


それは偽善の言葉だ。現実はそんな甘くない。

だとしても。


僕が救われたのは事実だ。


ある時は誰かの言葉で。

ある時は誰かの歌で。

ある時は誰かの文字で。


僕は救われたんだ。

こんな世界でも生きてこれた。

絶望はした。でも、生きてきた。


だから今度は

僕が救う番だ。


世界に絶望している誰かを助けるために。

たとえ偽善だっていい。

普通じゃなくたっていい。


"僕は普通になりたいんじゃない"


ならば何になりたいのか。


"僕は普通じゃない人になりたい"


普通を唱える人に言いたい。


"普通なんかつまらない"


そして全世界に言いたい。


"普通じゃなくたっていいじゃないか"


大切なのは

"僕がここにいたという証を残すこと"


大勢の記憶に残らなくたっていい。

たった1人の記憶に残れば


それは僕がここにいて、生きたという証になる。


僕の生きた証。それは言葉。

言葉を僕は残す。


そのために僕は書き続ける。

小説を、詩を、言葉を。


Soulistとして。






僕が小説や詩を書く理由です。

ちなみに僕がいつも使う一人称は「私」

"なら普通に私で書けばいいじゃん?"

今そう思った?

僕は"普通じゃない人"になりたいんだよ?

お忘れかな?笑

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