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詩集「くらしいの歌」

紫陽花と黒猫の約束

作者: くらきしい

紫陽花はその花びらで

黒猫を飾った


夜露や星屑や

煌めく色彩に魅せられ


ずっと ずっと

永遠なんか無くたって

人は約束するそうだ

ならば、私達もそうしよう

手の平を合わせよう



小さな唇からこぼれる

優しい歌声が


火花に砂粒に

私の喉を焼くのなら


またね またね

絶対なんか無くたって

人は約束するそうだ

ならば、私達もそうしよう

この手を振り合おう



旅人はそうして廻り続ける

花は枯れてもまた開くという

猫は何度も生まれ変わるという


私達は同じ速さで生きられないから


この手に祈りを込めるんだ



ならば、私達もそうしよう
























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