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プロローグ

 やばいやばいやばい。これは、非常にやばい事態である。




 魔王が無事に討伐され、王宮で宴が行われている今、私は非常にピンチだった。なぜか。 それは……王都の研究班が、あの杖を持ってきてしまったからである。



 私は周囲を見回した。


 高い天井には金と白の垂れ幕。


 貴族たちが杯を交わし、兵士たちは祝福の歌を響かせている。


 勇者パーティーの一員で魔法使いである私は、その宴の隅っこで、皿に盛られたフルーツをつついていた、のだが……。




 中央に設置された、まるで結婚式の主賓席のような、金縁の長い卓では、仲間たちがそれぞれの様子で宴を楽しんでいる。


 王女は、「今日だけは無礼講よ。あなたも飲みなさいな」と言って勇者の杯にお酒を注いでいるし、既に注いでもらったらしい剣士は、黙ったままでこちらに向かって杯を掲げた。


 勇者は焦ったように、周囲を見回し、私に助けを求めるような視線を送ってきた。「助けてくれ!」と言っているのが伝わってくる。


 王女も釣られて、私の方に視線を移し、優しくこちらに微笑んだ。あの柔らかな笑みが、今だけは、私を縛りつける鎖のように感じられた。


「そうね、あの子にも注いであげなきゃね。旅では、本当に助けてもらったから」


「でもあいつ、酒駄目なんだよな。ぶどうジュースにしてやってくれ……ん? なんだ?」


 勇者の声が途切れた。


 王様に、研究班が何かを耳打ちし、ざわざわと何やら騒ぎが波のように広がっていった。


 金と白の華やかな会場に、目に見えない裂け目が走るのが分かった。


 そして、視線を巡らせて誰かを探していた風な王様が、私に目を止め、じっとこちらを見つめてきた。


 その目が、どこか「異物」を見るものだった。




 やばい。

 やばいやばいやばい。

 ……やばいって!!!


 ごめん勇者、今、私、それどころじゃない……!


 手が震えそうになるのを、必死で誤魔化す。フルーツをつつく指先に、力が入らない。









 さて、どうして、私が道中に使っていたあの杖がまずいのか。それは、ひとえに私の持っている秘密にあった。


 私は、長命種である。長命種とは何か。数は非常に少ないのだが、その名の通り、寿命が非常に長い種族だ。外見は人間と同じである。かく言う私も既に5000年ほど生きている。ちなみに外見は変わらず、私は今も少女の姿のままだ。多少、伸び縮みはできるので、幼少期から一緒にいた勇者にも疑われたことはない。私が長命種なことは、誰にも内緒なのだった。




 なぜ長命種であることを秘密にしているか。一言で言うと、解剖されかけたからだ。以前、一緒にいた親しい仲間たちにだけ、長命種であることを打ち明けたことがあった。すると、仲間は変わらず優しかったけれど、その家族や部下が……その……私を解剖しようとしてきて、ドロドロの紛争になってしまったというか……。 あれがきっと、家庭内不和というやつなのだろう。申し訳ない。そんなことがあって以降、私は自分の種族を内緒にしている。





 勇者とも、普通の村の女の子として知り合った。幼女バージョンの私が川で遊んでいると、幼き日の勇者が駆け寄ってきたのだ。ちなみに私が幼女バージョンになっていた理由は、川でカニ牧場を作るのに普段の少女バージョンだと恥ずかしい、という乙女心によるものであった。




 さて、あの杖は、そんな私の相棒。大魔法使いだった、かつての仲間が作ってくれたものだ。今は「災厄の左腕」とかいう物騒な名前で呼ばれてしまっているみたいだけど、私にとってはただの気のいいおじさんである。


 あの杖の効能は、簡単に言うと、「寿命を消費して魔法を使う」というもの。黄色に光ったら1か月、青色に光ったら1年、赤色に光ったら5年の寿命を消費する代わりに、強力無比な魔法を使うことができる。分かりやすい! まさに私にぴったり。だって、私、寿命が長いだけで、力はないし、魔法も使えないから。


 もちろん、あの杖の問題点も分かっている。例えば、赤色に光る魔法を100回使ったとしよう。寿命が最低500年あることになってしまう。だから、私はちゃんと計算して、80年くらいに収まるように使った……はず……! そうだよね? お願い……!




 しかし、王と研究班は、私をじっと見つめている。その目は、明らかに異常なものを見る目だった。私は正直、そんなに頭がよくない。50年ほど山奥で引きこもっていた時に、自分の名前も忘れてしまったくらいだ。戦闘中、使った回数を頭の中で頑張ってカウントしていたけれど、終盤とかは続けて使っていたから、正直、自信はない。


 心臓がバクバク鳴っている。いや、バクバクどころじゃない。


 脳が、叫んでいる。


 逃げろと。




 ……やばい。何か、勇者に話そうとしてる……! その緊張感に耐え切れず、私は彼らに駆け寄り、杖を奪い取って、転移魔法で逃げた。今は反省している。ちなみに光は青色だった。


 まあ、正直、杖を取られた時点でこの状況は予想していた。旅の途中で見破ってきた人もいたし。なので、ちゃんと仲間にもメッセージを残している。さすが私である。計算が正しかったことも、記録から証明されるはずだ。そう心配されることはないだろう。





* * * * * * * * * * * *





 ――祝宴のさなか、彼女は突然、走り出した。


 誰もが杯を掲げ、勝利と平和に酔いしれるその中心で、たったひとり、魔法使いの少女は、見てわかるくらいに青ざめていた。


 気づいた勇者が、心配そうに声をかけようと立ち上がったその瞬間。


 彼女は王座の脇に控えていた研究班のもとに駆け寄り――


 杖を、奪った。




 ざわめきが、場内を駆け抜けた。


 王も王女も、剣士も、何が起きたのか理解できず、ただ戸惑って立ち尽くす。


「お、おい……! どうしたんだよ、いきなり――!」


 勇者が一歩踏み出したとき、魔法使いの少女は振り返った。腕には、奪い取った杖をしっかりと抱きかかえている。


 普通の女の子だった彼女の表情は、いつも通りにどこか困ったように笑っていて。けれど、ほんの少しだけ寂しげで――




「……計算、したんだけどなぁ……」




 ぽつりと呟いたその声を最後に、青い光が彼女を包み、パッと消えた。


 誰も、何もできなかった。


 その場に、彼女の姿はもうなかった。


 残されたのは、視線を泳がせる研究員たちと、彼女の転移の、青い光の痕跡だけ――。








 祝宴の熱気は、まるでなかったことのように消え去った。


 直後に設けられた王宮の小会議室。重い扉の奥に、勇者、王女、剣士が呼び集められた。


 そこに、王直属の研究班の面々が顔を揃えている。


 部屋の中央には、再現された杖のレプリカが置かれていた。冷たく、黒く、どこか禍々しさを宿したまま、無言で佇んでいる。




「こちらが、あの少女――魔法使い殿が用いていた杖の写しになります」


 研究員のひとりが、静かに口を開く。


「本物は、彼女が転移の際に持ち去ったため、現存しません。王命により、戦後の“英雄たちの記念展示”に向けて、装備品を一時回収させていただいておりました。……結果的に、それが、彼女に勘付かれる要因になったのかと」


 苦しげな言いように、王女が眉をひそめる。それをさえぎるように、勇者が前のめりに問いかける。


「……この杖、なんなんだよ。あいつに、何をしたんだ」


 研究員は言葉を選びながらも、真っ直ぐ答えた。


「この杖は、魔法の発動と引き換えに、使用者の“寿命”を対価として消費する構造になっています」


 一瞬、時が止まった。


 風もない部屋なのに、カーテンの布音すら耳につく。


「寿命……? それって、つまり……」


「生きていられる時間そのものです。魔力のように蓄えられず、再生もできない、絶対的な命の残量を、対価として支払うということです」





「……嘘だろ……」


 茫然としたまま、勇者が呟く。


 剣士が、無言のまま拳を強く握りしめる。


 王女は、ひと呼吸のあと、震える声で訊ねた。


「……どの程度、消費していたの?」


 研究員は手元の記録用紙を取り出し、淡々と読み上げた。


「使用時に杖が発光する現象が確認されていました。色ごとに消費寿命が異なるようで……我々の解析によると、黄色が約1か月、青が約1年、赤が約5年です」


「……そんな……」


 王女の声が、喉の奥でかすれた。


「推定記録によれば、魔法使い殿は旅の間に、赤を9回、青を27回、黄色は数えきれないほど使用していました」


「総計……八十二年と六か月。寿命として、それだけの時間が、失われていました」







 どさり、と。勇者が崩れ落ちるように椅子に腰を下ろす。その顔には、感情が追いついていない空白が広がっていた。そのまま、額に手を当てた。


「ふざけるなよ……! なんでそんな大事なこと……っ」


「なくなった寿命を元に戻すことは、できないの!?」


 王女が叫ぶように研究員に詰め寄るが、彼は、そっと首を振った。


「失った寿命を戻す手段は、ありません……」


「どうして……? どうして言わなかったの……」


 王女が、唇をかみしめながら呟いた。


「何度も、何度も一緒にいて……あの子は、笑ってたのに……『癒される』なんて、私……。あの子、どんな思いで笑ってたんだろう……」





「俺は……“また頼むな”って……軽く、あいつに言ってたんだ……」


 剣士の低い声が、静かに空間を揺らす。いつも落ち着いているはずのその声には、大きな動揺が滲んでいた。


「気づいてたはずだ。魔法のたびに、杖が光ってた。あの色は、何かを示していた……でも、俺たちは気にしなかった」


 勇者は拳を握ったまま、机に顔を伏せる。


「笑ってたんだよ、いつも。だから……だから、大丈夫だって……俺たちが思い込んでた……」


「私のことは心配しないで……って、いつも言ってたわね。知ってたんだわ、あの子」




 涙を雨のようにぽたぽたと落としながら、王女が呟いた。魔王討伐の過酷な旅の中で、仲間が王女の涙を見たのは、この時が初めてだった。王女はうつむき、そのときの彼女の笑顔を、焼き付けられたように思い出す。




 研究班の一人が、そっと差し出したのは――小さな、小花模様の布貼りの日記帳だった。


「……彼女の荷物の中から、これが見つかりました」


 勇者が手を伸ばす。


 指先が、ほんのわずかに震えていた。


 王女も、剣士も、息を呑んで、静かに身を乗り出す。





 表紙には何の文字もない。ただ、長い旅のなか、何度も開かれ、閉じられたことを思わせる、柔らかな手触りだけがあった。


 勇者が、ゆっくりと表紙を開いた。


 最初のページに、丸い、柔らかい文字が綴られている。




『旅に出るにあたって、記録をつけることにした。


この杖を使う以上、魔法の使用回数と色の記録は必要だと思う。


私の使える寿命は、たぶん80年くらいかな?


人はそのくらい生きるらしいし。


よって、リミットを80年までと決めておく。』





 声には出さないが、3人の呼吸が、目に見えるように止まった。


「80年……」


 王女が、唇を震わせながら呟く。


「最初から……」


 勇者は、呆然とした顔で、次のページをめくった。




 そこには、淡々と、淡々と、魔法の記録が並んでいた。旅の間、魔法使いの彼女が、誰にも見せなかった記録。


 王女はそっと手に取り、震える指先でページをめくった。


「あの子、こんなに、ちゃんと……分かってたんだ……」


 ページの端には、日付と、使用した魔法の色、使用回数。


 丁寧に、几帳面に書かれたその文字たちは――まるで、彼女の命そのもののように、静かに並んでいた。










『旅の記録』


○月×日


旅に出るにあたって、記録をつけることにした。

この杖を使う以上、魔法の使用回数と色の記録は必要だと思う。


私の使える寿命は、たぶん80年くらいかな?

人はそのくらい生きるらしいし。よって、リミットを80年までと決めておく。




あと、勇者はどうして、いつまで経っても私のことを子供扱いするんだろう……。あれかな、私が弱っちいから、守ってあげようみたいな感じ、なのかな。ほら、妹を守ってあげるお兄ちゃん、みたいな。


まあ、本当は、私の方がちょっとだけ(!)年上だから、彼のイメージを壊さないように子供っぽく喋ってはいるけど……正直、恥ずかしい。





△月○日


初戦闘。黄色1回。1か月分。

勇者が「すげえええ!」って飛び跳ねてて笑った。

なんかこう……うまく言えないけど、役に立てたなって思った。

このくらいのペースなら大丈夫。



△月△日


朝ごはんのパンを落とした勇者が「うわ! バター面下ー!」と絶叫。

なぜか、私も笑ってしまい……つい黄色で時間を巻き戻す。

たかがパンに1か月使うのは無駄な気もしたけど、彼が満足そうだったので良し。

笑顔のコスパ、いい。



△月◎日


温泉宿。夜、お湯がぬるいと王女様が言っていたので、こっそり魔法で温める。黄色1回。

王女様、「いい湯だったわ」と言ってた。何も言ってこなかったけど、多分、気づいてない。たぶん、それが一番いい。



△月◇日


剣士さんが夜に「星が見たかったな」と呟いてたので、雲を散らす魔法を使用。黄色1回。

彼は何も言わなかったけど、しばらく空を見上げてた。

そういうのが、なんか好き。



△月◆日


王女様が転びかけた。足をひねっていたので、即座に回復魔法。黄色1回。

王女が「……早いわね」とだけ言った。褒め言葉と受け取る。



◇月◇日


戦闘時、味方全体に広域結界。青1回。

回復魔法を追加。黄色2回。

前線から戻ってきた兵士が、深々と頭を下げていた。

効率のいい支援ができたと思う。まだ余裕あり。



☆月◇日


王城防衛戦。かなり大きな戦闘。何かいっぱい魔物が来た。

一晩中戦っていたので少し眠かった。

赤4回、青5回、黄色多数。合計で約30年分。

戦闘後、「あの子がいなかったら、王都は終わっていた」と言われた。ちょっと照れる。







◆月♢日


魔王戦。最後の決戦。全力を出した。

でも、無事勝てて本当によかった。



戦後、消費した寿命の合計を再計算。

だいたい、80年と半年くらい。たぶん80年くらいで収まったはず! やった〜!

みんなのこと助けられてよかったなって思ってる。すごく、すごく楽しかった。






 ページの端には、小さく「ばれないようにしよう!」と描かれたメモ。その最後には、丸くて照れたような表情の顔文字が、そっと添えられていた。







「……気づかれないように、してたんだな……」


 勇者の声が、喉の奥でかすれた。


「ずっと……あんなに、優しかったのに……」


 王女はまた、目元を押さえていた。


「……」


 剣士は黙って、唇を噛んでいた。





 誰にも気づかれないように。何も、知られないように。ただ、みんなを助けたくて。


 ただ、笑っていたくて。


 それだけの理由で、彼女は、自分の寿命を、人生を、差し出していた。




「ごめん……ごめんな……」


 勇者の呟きが、ひときわ小さく響いた。


 誰も、顔を上げなかった。


 日記の文字だけが、あの日の魔法使いの笑顔だけが、そこに残されていた。





 そして、誰も声を上げることなく――


 静かに、そっと、日記のページが閉じられた。





 机の上に置かれた小さな日記帳。

 それは、誰にも渡されなかった最後の贈り物だった。






 勇者は、茫然と、旅の最初を思い出す。彼女と2人で、生まれ故郷の村を出た、あの日のことを。あのときは、こんな最後が待っているなんて、思いもしなかったのに――。



 消えたとき、笑っていた彼女の理由を、誰も最後まで聞けなかった。


 ――答えは残らなかった。ただ、その場を沈黙だけが支配していた。





 ……こうして、誰にも知られずに終わった、小さな旅があった。


 忘れ去られたはずのその足跡は、けれど、ある日ふと、誰かの想像の中で語られ始める。








 そう、違う世界のどこかで――誰かの記憶の底、または夢の続きを辿るようにして。彼女たちの旅はもう一度だけ、語られたのだ。






* * * * * * * * * * * *






 ――202X年春より放送予定、優しくてちょっぴり不思議な冒険ファンタジー!


 新作オリジナルTVアニメ『逃げる魔法使い』の制作決定が、本日発表された。監督は『七月の眠り姫』の加納真一氏、アニメーション制作はスタジオRoccaが担当。放送は202X年春クールを予定している。



 本作は、世界を巡る小さな旅路を描いた心温まるファンタジー。主人公は、ちょっぴり天然で元気いっぱいな少女の魔法使い。旅の仲間たちと一緒に、魔王に立ち向かう勇者の行く先々で、人々を助け、花を咲かせ、小さな奇跡を起こしていく。



 公開されたティザービジュアルでは、花畑の中、空を見上げながら微笑む少女の姿が描かれており、「優しさに包まれるような世界観」が印象的だ。儚げな光と淡い色彩が、作品の静かな魅力を物語っている。



「世界のどこかにある、誰かの『夢』のようなお話」――公式サイトより引用



 キャストやストーリーの詳細は今後の続報を待つ形となるが、日常と幻想の合間を漂うような作風に、早くも注目が集まっている。



 また、魔法使いの少女が持つ杖や、旅を共にする仲間たちのシルエットなどもティザーに描かれており、「優しくて賑やかな物語になりそう」との声も多い。




 優しさに満ちた旅の果てに、彼女は何を見るのか――期待して、見守りたい。


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― 新着の感想 ―
TS物を探していたら見つけてしまった……お、面白いだとっ……!?(ほんとに 近年は語彙力のかけらも無い作品がありふれていますが、こう言う運命的な出会いがあるからまだまだなろうにはお世話になりそうです…
新作の存在に気付いたときには完結してた(
あらすじの時点で猛烈にハーメルン臭が漂っているw 日記の書き方ァ!仲間からしたら地獄ですね。結構しょうもないことにも使ってるしw
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