表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

眩しすぎるあなた

作者:



初めて会ったあなたは思ったより小さくて、

でも、声は聴いていたそのままで、その笑い声を聴いて僕は恋に落ちたんだ。




12月。


年の瀬で浮つく中、僕は寒さのせいか少しセンチメンタルになる。

ちょっと寂しいような。

でも、僕はそんな冬が好きだ。


今思えば、少し人恋しかったのかもしれない。




何年か前にハマっていた配信アプリを久しぶりに開いた。

何で開こうと思ったのかはわからない。



僕は女性の声があまり得意ではない。

だが、何となく目にとまった配信に入った。


あなたは少年のような声で豪快に笑う、最初はシンプルに面白い人だと思った。

もしかしたら、プロフィールをみて自分と同じなのではと思ったからかもしれない。



あなたは内向的な僕とは違い、交友関係も広く、黙りがちな僕を引っ張り出してくれた。



ある日、あなたの配信に行くと、僕だけになってしまった。

少し真面目な、突っ込んだ話題を出してしまった。

普段はおちゃらけている印象だが、真面目な話をするときはちゃんとしている人なのだと思った。

後々、聞きすぎてしまったのではと後悔したが、それがきっかけなのかはわからないが、より仲良くなった。



少し経つと、仲の良いグループができた。

飲みに行きたいね~という話題になった。

このメンバーで行ったら絶対に面白いだろうなと思った。



次の週末、会うことになった。

まさか。

自他共に認める内向的な僕が、リアルで会うことになるとは思わなかった。



でも不思議と、不安は感じなかった。



当日。

来てしまった。

本当は騙されていて、待ち合わせ場所にはいないのではないか。

そんな考えが頭を過る。


いた。


別のメンバーだ。

やはり見た目では判別できなかったようで、あなたと僕を見間違えた。


もう少しで来るようだ。探してみる。

歩き方から、こんな感じに現れるのではないかと勝手に想像したりしていた。



あなたが来た。



一瞬で分かった。


声の通り、想像通りの歩き方。

ただ、唯一違ったのは、かなり低身長で小柄だった。


そのギャップのせいか、インパクトのせいか、不意に思ってしまったんだ。


可愛い、と。



その一日はとても楽しかった。

別れてしまうのが寂しいくらいに。



楽しい時間はあっという間で、次の日はいつも通り来る。




時間が合わず、配信にはたまにしか行けない。

ネットの友達というより、リアルの友達ほど距離が近づいた今では、配信に行けなくても寂しいとは思わなかった。



休みの日。

久しぶりに声を聴くと、あなたの声がこんなにも安心することに驚いた。


あなたは、下ネタも気にしない。なんなら、自分でぶっこむほどだ。


ふとぶっこまれた下ネタに違和感を感じた。




僕は男らしくて尊敬できる人が好きだ。


僕は気づいてしまった。

あなたをベッドに押し倒す妄想。どんな声なんだろうか。

そんなことが頭を過る。

呼吸は浅くなり、何も考えられなくなる。

こんなことを考えてしまう自分が嫌になる。



まさか女性を好きになるなんて。

そんなはずはないと無理やり考えを打ち消す。


次会ったらどうなるのだろう。どうなってしまうのだろう。


いや、どうにもならない。どうにもなれない。


打ち明ける度胸なんて自分にはないのだから。


ただあなたの傍にいれたら、あなたの笑顔を見ていられたら…





あなたはわがままで人の話を聞かないという。



確かに、人の話は聞かないと思う。


でも、誰にでも分け隔てなく接し、気配りができて、

女性といえど芯の通った男気のようなものを持ち合わせる。


そんな僕とは正反対のところに惹かれた。

お読みいただきありがとうございます。


いろいろとわかりにくいところ、胸糞エンド等、あるとはございます。

ですが、感謝しかありません。今回は誠にありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ