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エイムの魔法植物学  作者: izumo_3D
ー守護英雄の村編ー
5/46

病の原因

夕方になり、散り散りになって村を調べていたエイムたちは、シラセの家に集まってきた。


皆でテーブルを囲み、それぞれ見たことを報告しあう。


エイムは少し考えたのち、言った。


「原因がわかった…と思う。」


「え、本当か!?いったいなんだ!?」

シラセは身を乗り出して問いかける。


「みんなの報告を聞いて、症状が出ていない家に共通する点があるのに気づいたの。

 …それは、水。」


「水?」

シラセと村長は不思議そうに聞く。


「うん。症状がない家は、みな井戸水を生活水として使っているみたい。

 症状がある家は、川の水を使ってる。」


「た…確かに、うちは井戸水を使ってる…」


「うん。それに、この病気の症状はお腹から始まるんでしょ?

 たぶん、川の水を飲んでいるから、腹痛から始まってるんだと思う。」


「なるほど、そういうことか…じゃあ、川の水を飲まなきゃいいんだな!

 みんなで井戸の水を使えばいい!」


「シラセ。この村の井戸の数は限られている。大半が川の水を使っているんだ。それをいきなり、すべての村民が井戸水を使い始めて、全員にいきわたると思うか?」

村長は神妙な面持ちで言う。


「…確かに…でも、じゃあどうすればいいんだ…」

シラセはこぶしを握り締めて言った。


「…この病気は、最近始まったんですよね?」

エイムは村長に尋ねた。


「ああ、数週間前から症状が出始めた。」


「わかりました。となると、たぶん川の上流で何か異変が起きているんだと思います。

 その異変を突き止めて、解決できれば、川の水は元に戻るかもしれない!」

エイムは力を込めて言い、そして続けた。


「私が川を上流までさかのぼって行って、異変がないか調査してきます。」


「…川の源流は、村からそう遠くない山だ。…しかし、君のような少女が一人で行くのはあまりにも危険だよ。」

村長は案じて言った。


「大丈夫です!もともと旅をしている身だし、私にはピーちゃんやこの小人たちもついていますから!

 それに、この状況は放っておけません!」

エイムは決意の宿った目で答えた。


そんなやり取りを見ていたシラセは、少し迷った後、意を決した様子で口を開いた。

「…親父。俺も行く…」


「シラセ…。しかし、お前h」

「大丈夫だ!それに、俺だって守護英雄様の末裔なんだ!絶対に村を救える!救ってみせる!」

シラセは村長の言葉を遮って叫んだ。



少し、気まずい沈黙が流れた。



そしてエイムは恐る恐る、口を開く。

「…あの、守護英雄って、昔話の…?」


「ああ、バタバタしていてエイムさんには話せていなかったね。

 そう、この村は、昔話に出てくる守護英雄様のふるさとなんだ。」

村長は少し表情が緩んだ様子で答えた。


そしてエイムは、守護英雄の村のことを知ることとなる。

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