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エイムの魔法植物学  作者: izumo_3D
ー守護英雄の村編ー
3/46

村を襲う病

エイムはシラセの家の中で、村長から状況を聞いていた。


病の症状はまず、腹痛から始まるらしい。

徐々に痛みが腹から全身に広まっていき、最終的には痛みでベッドから起き上がることも困難になるという。

また、痛みのあまり食事もままならず、体力のない者の衰弱が激しいとのことだ。


「村の子供で、特に弱っている者がいる。食事もできないから、持って数日かもしれない。」

村長は神妙な顔で言う。


「わかりました、まずはそこに行ってみましょう!」

エイムたちは、まずはその弱った子供がいる家に行くことにした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


子どもの家に着くと、両親も憔悴しきった様子で出迎えてくれた。

家に入ると、4,5歳くらいの子供が、呻きながらベッドに横になっていた。


「もう3日は何も食べていないの…このままだともう…助からないかも…」

母親は悲痛な表情を浮かべ、父親は肩を抱き寄せた。


「わかりました。痛みが主な症状なら、もしかしたら効く薬があるかもしれません」


エイムは言うと、ガサゴソとリュックの中から瓶詰の粉末をいくつか取り出した。


「これは?」

シラセが聞く。


「私が採取した魔法植物を乾燥させて、粉にしたものだよ。いくつかを組み合わせると、痛み止めの薬になるの!」


エイムは2,3の瓶を手にとり、粉末の調合を始めた。

そして、出来上がったものを子供にゆっくりと飲ませた。


「これで少し様子を見ましょう。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


しばらくすると、子供は少し元気を取り戻したようだ。


「ちょっと…痛くない…お腹…空いた…」


弱々しい声でそういうと、両親は急いで消化に良いスープを作って子供に与えた。

子供は少しずつ、食事をとることができた。


「あぁ…ありがとうございます…」

両親は涙ながらにお礼を言った。


「いえいえ。これで、この痛み止めが効くことがわかりました。でも、効果は一時的なんです…

 効果が切れると、また痛みは出てくると思います…

 だから早く、原因を突き止めないといけません。」

エイムは真剣な顔で言う。


シラセは焦った様子で聞いた。

「じゃあ、どうすればこの病気を治せるんだ!?そういう薬はないのか!?」


「闇雲に薬を作っても、効果は期待できないよ。ちゃんと原因を知る必要があるの。

 それに、今回の症状は初めて見るから、たぶん薬はすぐには作れないと思う…」


「じゃあどうすればいいんだ!?このままだとどのみち村は助からない…!」


「だから、原因を調査するのが大事なの。

 ………そういえば、シラセや村長はどうして平気なのかな…?」


「確かに、俺たちは何も症状がない…どうしてなんだろう。」


「他にも村で、症状が出てない人はいる?」


「ああ、数軒あったはずだ。」


「そこが、原因を探る突破口になるかもしれない…!急いで調べよう!」


こうしてエイムたちは、村を調査することとなった。

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