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赤い惨劇

俺の名は鏑木海斗。プロの殺し屋だ。

汚れ仕事を15年もの間請け負い続けてきた。

この業界の稼ぎは乏しいため、最近は動物の殺害依頼も受けている。

稼ぎのため、会社員と並行で行っている。


今日もまた電話のベルが鳴った。

「私が殺して欲しい人は・・・」

低い男の声が俺の耳に響く。

「何人もの尊い命を奪い・・・」

「そりゃひどい」

「動物も平気で殺め・・・」

「なんてこった」

「自分のお金のためだけに人を殺しています」

「ひどい、ひどすぎる」

「そして・・・」

受話器から聞こえる男の声を待つ。

「血がよく似合います」

受話器からではなく、背後から声が聞こえた。

熱いものが胸に入ってくる。

床に俺は倒れこむ。

「カハ・・・」

血を吐きながら考える。

男が俺に言っていた人は俺なのか?

それなら俺は自分にひどいだのなんてこっただの言っていたということか?

俺は人生最期に痛恨のミスに気付いた。



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