性格はゴミだけど身体の相性だけいいからセ○レにしてやりました
ベッドの上、カーテンの隙間から朝の街の光がこぼれている。
乱れたシーツの上で、髪をかき上げた少女が気怠そうにうなった。
「あ゛〜〜〜〜」
隣でタバコに火をつけようとしている少女が眉をしかめる。
火の先が揺れ、ぼんやりと煙が上がった。
「ねぇ。人とヤった後にヘラってんの萎えんだけど」
「自己嫌悪パねぇ。性欲を満たすためだけにお前みたいなゴミとセックスしてんのツラ」
舌打ちが部屋の静けさを裂いた。
「じゃあ誘ってんじゃねーよヤリ◯ン死ね」
「お前が死ねガバ◯ン」
「ガバくねーよ! そっちこそちゃんと洗ってんの? くせーの舐めさせられてるこっちのこと考えろよバカが!」
「臭いとか言うな! 知ってんだけどいつも夢中で舐めてくんの! てか毎回一緒にお風呂入ってんだろ死ね!」
互いに顔を真っ赤にして投げつけ合う言葉。
シーツの皺が口論に合わせて震えた。
「あー思い出したらイラついてきたわ。いつも言ってんじゃん、お風呂ん時に乳揉んでくんなって」
「いいじゃんべつに」
「お風呂はゆっくり入りたいの。だから別々かいいって言ってんのに。ムラついた猿と混浴とか金払ってほしい」
「はー? こっちがわざわざ身体洗ってやってるだけなんですけど? 自意識過剰乙〜。てかそれで濡らしてるお前が悪いんじゃね? 興奮してんじゃねーよカス」
「そっちが自意識過剰だし。え? まさか自分のテクで濡れてると思ってんの? 誰がシても触れば濡れるのが当たり前なんだが? フツーにお前より上手い人いっぱいいるから」
「は? マジ意味わからん。私以外にセフレいんの?」
「だったら?」
「ウザい。キモい。汚い。死ね」
「彼女ヅラしてんなよキッショいな」
「してねーよそっちのがキモいし。あーマジヘラる。ウザすぎ死んで」
「すぐヘラる女キツすぎ草。メンケアしてやろか有料で」
「ウッザ、はよ帰れよ」
「帰りますけど言われなくても」
ドアに向かう少女の背中に、ぽつりと声をかける。
「…………ねぇ」
「あ?」
「明日も、来る?」
一瞬だけ足を止め、振り返らずに小さく答えた。
「…………来る」
「じゃーね」
「ん。バッバイ」
扉が閉まったあと、部屋にはエアコンの低い唸りだけが残る。
少女は天井を見上げ、或いは玄関の扉に背中を預け、ぼそりと呟いた。
「……マジで性格ゴミ。だけど」
指先で唇を触れる。
まだお互いの味が残っていた。
「身体の相性だけは、いいんだよね……」




