表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

59/60

059 覇国との前哨戦①

「私、出番がありませんでした!」


 フィロが急にブンスカ怒り出す。

 ちなみにフィロの教養成長率はFなので見た目と違って頭は良くない。

 なのでアルヴァン達も一切フィロに知恵を求めない。リーゼよりはマシです、ドヤァが本人の言い分だ。


 前回までの防衛計画もフィロがいない時に行われた。


「そろそろ18時よ。フィロも座りなさい」

「はぁい、ママ」


 これから大事な会見が行われるということでマリヴェラ、フィロ、テトラ、メリシュの5人でテレビを眺める。

 アルヴァンやミナさんは今回帝都の方で仕事をしていた。


正式に魔王様が皇帝栄誉勲章を得たことで魔王国はガトラン帝国と密接とした関係となる。

 ようやく魔王国発足からヒーロー活動を経て、ここまでくることできた。

 度重なる情報統制により、魔王国への人気は高まっている。これなら国民達も魔王国の存在を認めることだろう。


 その結果がどういう報告になるか今日18時の帝国報道チャンネルによる放送で伝えられるのだ。


「放送が始まりましたね」


 帝国報道チャンネルが始まった。まずアルヴァンの会見の前に現在の状況がアナウンサーによって説明される。


 それは帝国国民には凶悪なテロリストによって帝都が危機に陥りかけたが魔王国の面々の尽力、魔王エストランデがテロリストの本拠地を潰したことにより未然に防がれたという話になっている。

 テロリストの本拠地には極悪な魔導兵器が隠されており、帝都に解き放たれていたら大勢の死者が出ただろう。魔王が帝国の危機を救ったというシナリオになっている

 間違ってはいないのだが誇張しすぎだ。ヒュドラを模した兵器は戦闘慣れしてないマリヴェラですら倒せたわけだし…‥解き放っても帝国軍の精鋭で多分普通に倒せたことだろう。

 帝国政府の指示通り、帝国報道局は魔王国を上げ上げに説明させる。報道の自由とはなんだろうな。


「アルヴァンが出てきたわ」


 帝国政府……《鋼魂摂政》アルヴァン・ハーヴァンが壇上へ行く。

 お決まりの挨拶から始まり、魔王国として所属にしていることにも少し触れて……、ここまでは余談だ。


『皇帝陛下の名代として帝国国民の皆様にご報告があります』


 本番はここからです。


『魔王エストランデ様によって破壊された魔導兵器ですが……厳正な調査の結果とある国から密輸入されたものであることが分かりました。帝国に仇をなす第1級テロ組織を支援する国があるということです。

 これは決して許されないことであり、帝国……そして皇帝陛下への敵対行動であると推定されます』


「テトラ、その案件で手にいれた情報から密輸入で間違いないのか?」

「ん、そうともいえるし、違うとも言える。実際はそうだと思うけどね」


 テトラは歯切りの悪い回答をする

 俺が情報を抜き取った端末から確かな証拠は得られなかったということでしょうか。

 いや、情報のあるなしなど正直どうでもよかったのかもしれない。


 アルヴァンのまっすぐな視線でカメラに向けて言葉を放つ。


『ガトラン帝国は【覇国オシロス】へ報復処置として宣戦布告を行います』


 アルヴァンの声と共にテレビの奥から歓声が上がります。帝国政府による仕込みだろうな


『今回の件はきっかけでしかありません。覇国オシロスに帝国はこの10年辛抱強く対話を求めてきました。しかし、かの国は無視し、帝国西部の街に対して悪行の限りを尽くしています。今こそ立ち上がる時なのです』


 覇国オシロス。

 帝国西部の隣国、10年前に前の国が滅ぼし、主権を勝ちとった七英雄の一人覇王イガルシュヴァラ が国家元首の国だ。

 元々、規模として帝国の1/10程度の国力しかないが、戦争国家と言われる通り小国を攻め滅ぼして大きな国家でもある。戦争に勝つことで収益を上げる国柄、国民に重税をしき、敗戦国がそのまま奴隷のような扱いを受けると言われている。

 正直、エリオスの国よりはマシだが……良い国ではないだろう。


 アルヴァンの会見の後、正式に帝国政府は覇国オシロスへ宣戦布告。

 帝国と覇国による戦争が始まったのだ。


 しかし次の日……帝国西部ヤムスカの街は覇国軍によって占領されることになる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ