噴水の真相
お腹いっぱい食べられて、あぁ幸せ。
ということで今日は一日暇だというおばあちゃんに、これからインタビューをしていきたいと思いまーす。
「おばあちゃん、俺から質問攻めを受ける準備はできてますか!」
「もちのろんですわ!」
-インタビューの幕開け-
「では、これから慶桜による単独インタビューを始めたいと思います。」
「あなた、いわいはなっていうの?
そいうえば、貴方の名前知らなかったわね....」
~一時間経過~
「じゃあおばあちゃん、これでインタビュー終わりね」
「そうね、お散歩しましょ。というよりインタビューまだ続いてたの?
最後の方遊んでたじゃない。」
-インタビューの幕綴じ-
えっと、今回のインタビューで分かったことはいっぱいあるから、みんなに伝えてくね。
ホウレンソウってやっぱり大事だし。
まず地理関係から
ここは妃宮蛛っていう惑星で、さらにここは燈音っていう国なんだ。
その中でもおばあちゃん家は猪口っていう場所にあるらしくて、一応燈音の首都なんだってさ。
なんか、社会の勉強みたい。ここテストに出るぞーー!(笑)
(ねぇねぇ、そういえば異世界なのに普通に漢字使われてるの何で?)
あとね、この世界だと各国に王様か女王様がいるんだけど、うちの国の女王様めっちゃ可愛かった。
肖像画見させてもらったんだけど、色気半端ないんだもん。
多分24歳くらいだと思う。
白いペチコートに青いベルベットのドレス姿がほんとに「お美しい」っていうか、妖艶だったね。
次はおばあちゃんについて。
名前は、薔薇花 もも。
かなりネタっぽい名前だけど、本名らしい。
(あっ、モモがバラ科バラ目なの豆知識ね)
現在独身で、バツイチ。
推定年齢73歳で白髪が似合う可愛いおばあちゃんです。
あとね、タメ口がいいって言われたからタメで話すことになった。
俺はももさんのことおばあちゃんって呼んでて、
おばあちゃんは俺のこと桜って呼んでる。
短時間でかなり仲良くなったでしょ。俺のどこにこんなコミュニケーション能力があったのか不思議だよ。ほんとに。
報告会はこんくらいかな。
まぁ、ほかはおいおいわかるでしょ。
百聞は一見に如かず!
てか一時間のうちだいたい半分はおばあちゃんのお家探検だった。
なんかジブリを彷彿とさせるような豪華なお家だったね。
明らかに使われてなさそうな空き部屋かなりあったし、おばあちゃん絶対お金持ちだって。
「ほら桜、何ボーっとしてるの。」
「ごめんごめん、噴水綺麗だなって思ってさ。」
「あー、あれね。なんか地面掘ったらピンクの水が出てきたらしくてね、噴水を造ってもらったのよ。
桜、何が入ってるか分かんないんだから飲んじゃ駄目よ。」
えっ......
バラ科の植物いろいろありますよね。イチゴ,リンゴ,モモ,サクランボ,サクラにアーモンドも!
私の好きな食べ物ばかりです。(サクラはあまり食べませんが....)
数年前にこれを知ってから、好きな食べ物は何か聞かれたときに「バラ科のフルーツ」と答えるようになりました。多分周りの人にめんどくさいやつと思われてます。