身の上話
性格にちょっと難ありな桜くん。
キーンコーンカーンコーン
あ、終わった。地獄が始まっちった。
ボッチ系高校生にとって、最も恐ろしい時間がこれから始まる。
それは、学食並びに昼休み。地獄たる理由は二つ。
１.一緒に過ごす相手がいない。
これは辛くないようでほんとに辛い。
みんなでワイワイしている周囲のクラスメイト。話す相手がいない俺。
菓子パンや弁当をニコニコシェアするカップルたち。独り真顔でもぐもぐする俺。
見事なコントラストでしょ。笑えるよね。
２.周りに可哀そうと思われる
寂しさよりも大きな感情、それは「羞恥心」。
ただでさえ独りは悲しいのにさ、周りに可哀そうって思われたらやってけないじゃんか。
だからプロのボッチは周りにそれを感じさせない。
「あっこの人忙しいんだな。普段はちゃんとリア充してるんだけど今はたまたまなんだな。」
と思われたら勝ちなの。忙しいふりが重要なの！
ということで、今日はどうやってふりをしよう。
勉強よりうんと難しいんだよ、これが。
最近のマイブームはね、図書室にいること。
なんか不思議ちゃんっていうかさ、ほら漫画に出てくるあのクールな高嶺の花っぽいでしょ。
ていうかなんで俺こんなことしてんだろ。
ちょっとぽっちゃりだけどイケメンじゃんか。
てかぽっちゃりも愛嬌じゃん、まるっこくて。
入学式の日は「あわよくばクラスのゆるキャラになれるかな～」なんて思ってたんだけどね。
みんな冷たいんだもの。
ダイエットしようと思うこともたまにあるんだけど、ほら、目の前にあるフルーツタルトが
「僕を食べて」って言ってくるんだもの。
そんな俺の癒しは、お菓子作り。
かわいいでしょ、甘党イケメン男子ってギャップ萌えらしいし。
モンブランにショートケーキにマカロン、ブラウニーも作れるんだ。
そしてなんとクッキーのレパートリーは14！
すごいでしょ。えへへ///
毎日おうちに帰ってからお菓子作って食べて、ベッドでゴロゴロしてとっても幸せな日々なの。
今日も四捨五入して素敵であまーい一日でした。
神様ありがとうございました。
みんなおやすみ。
本編が始まりました。今後ともよろしくお願いいたします。
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明日を生きる活力とさせて頂きます。
「いいねされてないかな～」と暇さえあれば確認している今日この頃です。
名前が女の子っぽいと、趣味趣向も女の子っぽくなるんですかね。（笑）
