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66話 それは、優しい光。

「ちょっとこっちに来てくれる?」


4人に見えない辺りまで移動した2人。

木陰で彼は彼女を真っ直ぐ見つめて言いました。


「話があるんだ。聞いてもらってもいい?」


「もちろん……」


いつになく真剣な表情の彼に彼女は心配そうにそう答えました。


「ニーナがここにきて、結構たったね」


ゼクウェントは空を見上げてそう言います。


「もう慣れた?」


「はい!」


元気よくシャイニーナは答えました。

そんな彼女を見て彼は少し微笑みます。


「よかった。あのね、ニーナは」


ふわりと風が吹いて、色とりどりの花が揺れました。

シャイニーナの綺麗な金髪も。


「ニーナはさ、人間界に帰りたい?」


「え……?」


唐突にそういわれた彼女は彼のほうを見つめながら目を見開きます。


「ほんとはこんなところにいたくない? 人間界に帰りたい? それとも」


彼は彼女の手を取りました。

そして彼女に問います。

なにかを懇願するような声で。


「ずっとここにいてくれる……? 僕のそばに。いつまでも、僕の隣に」


「ぜく……えんとさま……」


ゼクウェントは彼女の前に片膝をつきました。

そして、彼女を見上げます。


「シャイニーナ……僕と……いや」


僕と。

そこまで言いかけて彼は言葉を切りました。

俯いて少し笑って。

そして再び彼女を見つめます。


「私と、結婚してくれないだろうか。あなたが好きだ。ずっと前から。もう一生離したくない。だから。私の隣でいつも笑っていてほしい。光り輝く太陽の君。優しく美しい月の君。魔界を照らす光の姫君。どうか、どうか、」


きらめく太陽の明るい光。

ゆれる花々と光る木漏れ日。


「私のそばにいてくれないか?」

魔王様は、人間の姫君と暮らしたい。をいつも読んでくださっている皆様。本当にありがとうございます。

このお話はあと1話と後日談を経て完結とさせていただきます。

あと少しですが、最後までお付き合いくださると嬉しいです。

さて、最終話に挿絵をつけようと思っているのですがなんと下絵も出来てません。というかゼクウェントのイラストができてません(←おい)なので、出来上がったら(1週間ぐらいかかるかなあ……)更新させていただきます。そして新作の方を投稿させていただこうと思っています。残りの二話、楽しみにしていてくださいね。

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