52話 会いに行こう
「……でも、にーなおかあさまとおとうさまにあってみたいの……」
彼女はため息をつきました。
「どんなひとなのかなあ……」
「……? ……! おかえりなさい!」
「ただいま。今日も疲れたよ」
「ふふふ、あの子もきっと疲れてるわね」
「あの子も元気でやってるといいな」
とんとん。
ゼクウェントがシャイニーナの部屋の戸を叩きます。
「ニーナ? 今時間ある?」
「ありますよ……?」
不思議そうに彼女は聞き返しました。
ゼクウェントがにっこり笑います。
「君のお母さんに会いに行こうか。もちろんお父さんにも」
「にーなおかあさんにあえるの!?」
嬉しそうな声を上げるニーナ。
「今から行こうか」
そんな彼女に彼は満足げな微笑みを浮かべています。
王城の地下の魔法陣。
二人はそこに足を踏み入れます。
音もなく消えたシャイニーナとゼクウェントは次の瞬間ベルリーナやアンドランジェの住む王宮の地下へと移動していました。
「えっと……姿を消してっと。おいで、空から飛んでいこう。この国を見たことないでしょ?」
「おそら! たのしそう! ぜくえんとさまそんなことまでできるなんてかっこいいです!」
「え? あはは、そうかなあ」
そこで照れるのか……




