47話 本屋さん
「そうと決まったら早速行きましょうか。ソル?ちょっとニーナさんと本屋に行ってくるわ。何か買ってくるものはある?」
「あー、特にねえよ。気にせず行ってこい」
「わかった!」
二人は仲良く手をつなぎ本屋へと向かいました。
「着きましたよ〜、ここが本屋さんです!」
「わあ〜、ほんがいっぱい……」
町の本屋に着いた二人。
初めて見る本屋にシャイニーナは目を輝かせています。
「好きなの見てきていいですよ。私はこのあたりで本を読んでおきますから」
シャイニーナは本屋の奥へと入っていきました。
「うーん……こういうのじゃないんだけど……」
色々な本を見た彼女。
なかなかこれだと思える本がありません。
「うーん……」
ふと、沢山の本棚の向こう側にあまりひとけのない本棚が見えました。
本当に店の奥のほうなので目につかないのかもしれません。
そこにあったのは……
「れんあい、しょうせつ?」
何年も何年も前のものから最近のものまで。
こういった小説は人気のはずなのにどうしてこんな奥にあるんだろう……
ぱらぱらとページをめくり、シャイニーナは目を見開きました。
「わあ…… おもしろい……」
気づけばシャイニーナは山積みの小説を手に困ったようにヒヨの前に立っていました。