46話 なんでも相談して?
ゼクウェント。
その名前を聞くたびに、その姿を見るたびに心がぎゅっとなる。
一人にしてほしくない。
ずっと一緒がいい。
……これは、恋ですか?
「ニーナさん? どうしたんですか? 何か悩みでも?」
浮かない顔をしている彼女に、ヒヨが声をかけました。
「ううん、なんでもない」
ニーナがにこっと笑って見せます。
「……話したくなったらいつでも言ってくださいね」
にっこりと微笑んだヒヨはニーナにそう言いました。
「あ、そうだニーナさん、本屋さんに行きましょうか!」
「ほんやさん?」
あまり聞きなれない言葉にニーナは思わず聞き返しました。
この屋敷には大きな図書室があります。
なので、彼女は本屋に行ったことがなかったのです。
「新刊が入ったみたいです。ニーナさんの悩みも、本を読んだら解決するかもしれませんよ」
「うん、じゃあそうする!」
悩みが解決するかもしれないと聞いて、ニーナの顔がぱっと明るくなります。
「そうと決まったら早速行きましょうか。ソル?ちょっとニーナさんと本屋に行ってくるわ。何か買ってくるものはある?」
「あー、特にねえよ。気にせず行ってこい」
「わかった!」
二人は仲良く手をつなぎ本屋へと向かいました。




