38話 勝手に遊ぶ人たち
「魔法で自分たちがをそのまま紙に印刷できるんだよ。肖像画の、もっと自分そっくりで色付きみたいな。好きに飾り付けとかもできるよ」
「おめめをおっきくできたりおけしょうなしでとってもおはだがきれいにうつったりするんだよ!」
シャイニーナ……
君はいつの間にプリクラを撮っていたんだい……?
「さーて、プリクラも撮ったし。作ってほしいお菓子の材料も買ったし。帰ろうか」
「そうですね~!」
マカイノモールを満喫した4人は家に帰るべく帰路につきました。
ベルリーナが生き生きとした表情で話します。
「魔界ってすごいのね!怖いイメージしかなかったけどぜんぜんこわくなかったわ!」
「確かにそうだね」
ゼクウェントが嬉しそうな顔をしました。
「さー、ハンバーグが待ってるよー!」
「わーい、やったー!」
「……なんかあいつら遅くね?」
「ですね」
一方、そんなこと何も知らないソルとヒヨは晩御飯を作り終えて休憩中でした。
ソルがちらちらヒヨのことを見てるみたいですが気のせいでしょう。
「どこかで遊んでんだろうな。俺も誰かと行きてえ……」
「私も久々に外出したいですね」
ヒヨがにっこりと笑いました。
「せっかくなので今度一緒に行きますか?」
「そうだな。たまには休みも悪くない」