34話 すーぱーってなあに?
「僕も楽しみだな。」
「私もよ!」
元気よく言うメリオンを見て、ソルはいささか面倒くさそうな顔をしました。
「なんでこの俺がその女の飯まで作らねーといけねーんだよ……」
作ってあげてください。
「あー、そうだな。ゼクウェント、デザート用の果物かなんか買ってこい」
「え!?僕!?」
ゼクウェントが驚きの声を上げました。
「せっかく来てんだから色々見れた方がいいだろ。人間界にはスーパーないらしいし。」
「すーぱー?」
人間界にはない言葉にベルリーナが聞き返します。
「確かにそうだね。まあ普通は王族が行くところじゃないんだけど……」
まあ確かにそうですよね。
王族はふつう市場とかいかないもんね。
ゼクウェントのところがおかしいんだよ。
「にーなもいっていいですか?」
「もちろん!」
ということで、4人でお買い物が決定しました。
「あ、メリオンは留守番ね。帰ってくれてもいいよ。」
「ああ、ただでさえ人数が多いからな。」
「それはひどくないかしら!?」
「えっとね、別にその服でもいいんだけど目立つからな……どうしよう……」
確かに、二人が来ている服は一目で王族だとまるわかりです。
「ベルリーナ様の服は私が貸しますね。アルフレッド様の服はソルが貸してあげて?」
やっぱりヒヨは優しいです。