21話 自慢のお姉ちゃん
感動するか分からない仲直り?話。
「え…シャイニーナ…?」
あたりが、しんとします。
ゼクウェントはやれやれといった風に首を振ると、シャイニーナとともに姿を現しました。
突然現れたシャイニーナとゼクウェントに、みんな驚きのあまり声を失っています。
「おねえさま、もうやめて……?」
「シャイニー「いまのおねえさまは」」
話しかけようとしたベルリーナを遮り、シャイニーナが話し続けます。
「いまのおねえさまはおねえさまじゃないです。」
じっと、ベルリーナを見つめます。
「わたしのおねえさまは……わたしのじまんのおねえさまは、やさしくてきれいなあのおねえさまです。こんなおねえさまいやです。ほんとうのおねえさまじゃない?にーなはそんなのしりません。にーなはおねえさまがいいです。ほんとのおねえさまにもどってください。」
ベルリーナの頬を、涙が伝います。
「シャイニーナ……ごめんね、私の身代わりなんかにして…」
ぽろぽろと涙を流しながら、ベルリーナは震える声でニーナに話しかけました。
「ごめんね、ごめんね、わたし、お姉ちゃん失格だよね。だめだよね。浪費家でわがままなんて私じゃないわよね。許して。わたしは自分の幸せしか考えてなかったんだわ。」
「おねえさま……」
義姉妹はぎゅっと抱き合うと、そのまま座り込んで泣き出したのでした。
今回の登場人物
・シャイニーナ
・ベルリーナ