20話 婚約破棄
不定期投稿すいません!
暇なので毎日投稿になるかもです。
あとちょっとで完結だー!
「でも婚約者は君だった。不思議に思ったよ。ベルリーナ姫は魔界に生贄に出されたんだと思ってたから。でも、その時はまあいいかと思った。君も優しくて愛らしいと聞いていたからね。」
「ならどうして……?」
涙目でベルリーナが聞き返します。
「違ったんだ。きみは優しくもなんともなかった。噂はもう、過去のものになってたんだよ。高慢で浪費家で。甘やかされて育った金持ち貴族の典型のように。」
「そ、そんな……」
「いつまでも君の浪費とわがままに付き合っていられないよ。僕は君と婚約を解消する。」
「ひ、ひどいわアルフレッド様……」
アルフレッドが部屋を出ようと一歩踏み出した瞬間…
「べるりーなおねえさま……」
誰かの声がしました。
ここには、もういるはずのない人の声。
それは、シャイニーナの声だったのです。
「え……シャイニーナ……?」
あたりが、しんとします。
ゼクウェントはやれやれといった風に首を振ると、シャイニーナとともに姿を現しました。
今回の登場人物
・シャイニーナ
・ゼクウェント
・ベルリーナ
・アルフレッド