第11犯 誤射事件
待たせたな!
半年前の興奮を兆倍にして返してやっからよ!
(全て嘘です! まぁ、ゆるーく続けるにぇ)
*
「この兵、俺を抑えつけた連中じゃないな?」
「そうだな。連中はここいらの兵とは違うようだ。我は人間の国分けなんぞ知らぬが、旅をして来たのだろう。装備の中に戦闘と関係の無いものが多い」
俺は魔法を誤射してしまった連中に謝ろうとしたが、眉間に矢を放たれたからやめた。アンドラスの結界が無かったら死んでいたぞ?
コイツら、もしかして魔女達を捕まえに来た奴らか?
「貴様! 魔法使いか! その悪魔は何だ!?」
「絶望を深紅の炎にし吐き出す者! 虐殺の悪魔アンドラスである! 矮小なる者どもよ、我と我が契約者への宣戦布告。あの世で悔いよ!」
兵士の問いにご丁寧に返答したアンドラスを無視して、俺はため息しかつけなかった。なんでこうも兵士にご縁があるんですかねぇ? 殴り倒し、掴まり、そして、今は魔法を誤射。
「なぁ、魔法を誤射したのは謝るよ。で? 何の様だ? あのロリババァが入れたのか?」
そんな時、俺氏、魔術師的な奴の存在を確認。杖が解りやすく光り輝いていやがる。
クソぁ! 俺の勘がコイツが敵だと言ってやがる。
「貴様、我らがデュランダル帝国の使いと知っての狼藉か!!」
「うおあああ!? ふっざけんな! クソ野郎ども! 帰れ! 消えろ!」
俺がいきなり叫んで兵士共はまるで狂人を見るような視線を俺に向けて来る。
それもそうだ。デュランダル帝国って関わり合いになりたくない所の兵士とか、マイナスでしかない。速い所逃げたいところだが。
コイツラを野放しにすると不幸な事に、あのロリババァの思惑が歪んだ形で成就する事になる。
「どけ、聖なる剣に守られた我々に悪魔の力は効かんぞ!」
「アンドラス! 焼けぇ! 殺さない程度に!」
俺が叫ぶとアンドラスは口から深紅の炎を吐き出す。兵士たちはドヤ顔で防御魔法を張るが、アンドラスの炎は魔法を溶かして兵士たちを火だるまにした。叫びながら転がる連中に俺は水の魔法石で水をかけてやる。
優しさからじゃない。人を直接殺してはいけないと言う俺のルールを守るためだ。
「アンドラス、逃げてロリババァに報告だ! バレたってな!」
「逃げる!? 一撃の内に」
「殺すことしか出来んだろ! それに、こういうのは当事者が解決しないとダメだ。俺は部外者、そこまでする義理は無い」
俺はアンドラスの脚に掴まると空に浮かび上がる。
「俺の顔は忘れろ! 兵士ども!」
多くの負傷者を出した兵士たちはこの場所で回復に徹するしかない。少しなら時間が稼げただろう。
チェーンソーのお披露目前に敵を倒す訳にはいかないからな。
チェーンソー御披露目は次回




