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手伝ってください!

こんにちは!どうもサキュバスちゃん大好き樹輝です! 今回はほのぼの?してると思います。少年優翔くんにも少し心を打ち解けてもいいんじゃないか? それはさておき、是非楽しんで呼んでください!

とある、少し大人な女性と突然の同居生活が始まった。そこそこ、いい土地のマンション五階建てからの夕焼けが差し込んだ。そこのカーテンからの影は、角が生え、爪は鋭く、翼がゆらゆらと羽ばたき、牙が剥き出し、如何にも化け物じみた女性は、サキュバスだ。



「所で、今後どうします? 俺、バイト代で二人分なんて賄えないっすよ?」


「だって……貴方が手伝うって言ったのに」


「手伝うって言っても、男性恐怖症を直すだけの話だぞ」


「分かってますよ……」


俺の目の前にちょこんと正座するサキュバスは、サキュバスなのに、男性恐怖症だ。それに伴い、人見知りに引っ込み思案な超超落ちこぼれのサキュバス。10年も男から精子を奪ってないらしい。

俺はそれを直すというか手伝うというか、泣いていたサキュバスを放っておけなかった。


「あと、その前に服を着替えて貰えます? 派手過ぎます」


「……わわわ私だってこんなの着たくないですよ!」


サキュバスは赤面しながら、手と腕を胸に巻き付けて、明後日の方を向いた。


「取り敢えず、風呂に入ってきてください。着替えは、母の置き忘れの服があったのでそれ来てください」


「覗かないでくださいね……」


「誰が除くか!」


小走りでサキュバスは浴場へ向かった。


俺とサキュバスの間には大きな溝があるのは確か。まぁ、さっきあったのが初めてとはいえ、意外と話せるものなのだと思わせる。でも、サキュバスの方はどんどん悪い方向に行っている気がしてならない。俺は、夕飯の支度をしようとキッチンに向かって歩いた。


「あ……上がりました……くんくんっ。いい匂いです……」


お風呂から上がったサキュバスは母の置き忘れのパジャマを着て、リビングにやってきた。長い赤毛をタオルでぽんぽんと叩きながら何やら嗅いでいるらしい。


「おっ、上がりましたか。どうぞ座って」


サキュバスの目は煌びやかに輝き、周りにプリクラでラメった感じの光が写っているような気がした。碧眼の美しい色がスクリーンのように飛び出しているようだった。


「日本の食べ物は大丈夫ですよね?」


「大丈夫です……10年もいれば分かりますから」


それでも、ムスンとするか照れるかで忙しい彼女だった。


「そういえば、自己紹介がまだでした」

と俺は言って、向かいの椅子に座りながら名を名乗った。


「俺は、向井優翔。よろしく」


「ご丁寧に……サキュバス……です。向井さん……」


「優翔でいいです。では食べましょう」


「「いただきます」」


手を合わせて、きっちりと声を発した。久しぶりの人との食事。いつが最後だったか覚えていない。それに相手はサキュバス。角もはえ……てぇ?


ブゥ!


「うぁ!……なんですか!?」


「つ……角がない!」


「あっ……角は閉まってます……」


「閉えるのかい!」


本当にこの団欒は絶対に忘れないと思った。

彼女はきょとんとしながらニッコリと笑った。

とても悪魔とは思えない綺麗な笑顔だった。

読んでいただきありがとうございます!

サキュバスちゃんのいいシーンを見せたかったぜ……

これも、ほかの作品もどんどん上げていくので、待っていてください!よろしくお願いします!

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