させてください!
こんにちは、樹輝です! 今回は少しお色気強めの小説を書いてみました。更新ペース上げますよ!
今回は、悪魔をモチーフにした物語です!これも一所懸命、続きを書いていきますので!どうぞよろしくお願いします!
「貴方を、頂いても……いいですかね?」
「が……なっ……なんで!?」
突然、俺の家にとある美少女がやってきた。一人暮らしの高校生で特に目立つ印象を持っていない。極々一般的な男。俺は玄関で、大股を開きながら口を大きく開けて、呆然としていた。
目の前にたっていたのは、髪の毛が真っ赤に染った血の色で、奇しくも綺麗な色。目は碧眼の眩しい光が射し、背丈は俺より少し小さいが女性にしては大きい。百六十後半といったところか。ここまでは、少しも違和感のない女性だが、惜しくもなく違いがありすぎて困惑している。正直に怖い。
その言葉は、計り知れない恐怖と不協和音で満たされた。
髪の毛、瞳、背丈は殆ど何も変わらない。変わるといえば、黒い滑らかな翼に、鋭くとがった牙。色気をものともしない、ハイレグに網タイツ。彎曲した大きな角。胸も確かにたわわに大きい。もしもこれがセクシービデオなら嬉しいが、そんなに俺は欲求不満では無い。
「き…聞いてるんですか? 早く答えてください」
「えっ、な何をだ?」
戸惑いながら聞き耳をたてた俺は、彼女に目をやると、太ももと股の間に手を入れてモジモジした動作を左右に繰り返しながら聞いてきた。俺の方に顔を向いていない。俺は、聞き返した。
「せ、性行為……です……」
「は?」
「ですから、性行為に決まってるじゃないですか!」
「性行為しないといけないんですっ!」
目の前の美しく露室半端ない女性は、マンションの五階建ての玄関で怒鳴り散らした。
「あ! もう! よくわかんないから入って!」
「お邪魔します……///」
彼女は赤面して照れだした。
座布団を敷いて向かい合わせに、正座する俺と、目の前の女性。彼女は俺に目を合わせない。
「所でどちら様ですか?」
恐怖心も宛ら薄れた俺は、彼女に訊いた。
「はっ、わわ私は……あの、さサキュバスです……」
「サキュバスってあの悪魔の?」
「そうです……破廉恥です」
「はぁ! 破廉恥って、そっちだろ!」
俺は破廉恥の意味がわからなかった。
「私の国では名を名乗った時、相手が男性な場合セクハラです……犯罪です……」
何言ってんだこいつという目でみた俺は、少しだけ照れたサキュバスは目だけをこちらに向けた。
「あの、性行為を……させてください」
「なんで俺なんだよ。なんでしなきゃ行けないんだよ」
「欲しいんですっ!!」
「何が?!」
「男性の……せ、せい……えき」
「はっきり言えっ!」
俯いた彼女に俺は問答無用で聞き返す。
「こうなったら! 力ずくです!」
彼女は、俺の腕をつかみ長く伸びた爪が俺の皮膚に刺さる。そのまま、サキュバスの碧眼の白目は真っ黒に染った。
「なんだよ! やめろ!」
俺は取っ組み合いながら必死なさで堪えた。その時の彼女の顔は、一粒涙を零した。
「お前……」
俺は、涙を見た陽の光で光った瞬間に抵抗を辞めてしまった。
「大人しくしてください! 今……」
「いいよ!分かったから、くれればいいんだろ!」
俺は、なんだか負けた気分だった。少しだけサキュバスの知識を知っていた俺は、思い残すこともなかった人生を終わらせようとした。
「……気持ち悪いです……そんなにしたんですか?」
「お前が欲しいんだろうが!」
そう言うと、俺の体に身を乗せていた体を起こし退けた。
「お前なんだよ!」
俺は驚愕し肘を着いて上半身を斜めに起こした。
「私、男性が苦手なんです。なんで得体の知れない突起物ついてるんですか……動くし」
「お前、サキュバス向いてないな」
「そうですよ。私はサキュバスなのに、サキュバスの仕事を全う出来ずに、10年も男性を捕まえられてないんですよ」
「十年も嫌いなのかよ……」
「お邪魔しました。出直します」
とぼとぼと、去って玄関に向かっていくサキュバスを見て俺は。
「待て」
「えっ……」
「性行為……は出来ないけど。男性恐怖症なら俺でも直せるだろ」
「いいんですか……」
「困っているんだったら、俺は、助けたいだけだ。」
俺は、後頭部の髪を掻きむしり、訊いた。
「……ありがとう……ございます……」
少し、息の混じった敬語。彼女は今日一美しい笑顔に、輝かしいさっきとはまるで違った大粒の涙を流した。
読んでいただきありがとうございます!
サキュバスはどうでしたかね? 可愛いですかね?
在り来りなネタかもしれないですが、少し自信ありますよ!
これからも、私の作品をよろしくお願いします!!