表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

妖怪ブクマ外し

 日間ブーストの勢いが落ち始めたとき、それまでちょっと怖くてできなかった次話投稿を実施することにしました。


 ここで、なんで怖いと思ったかというと、単純に読者数がものすごく増えたことにプレッシャーを感じたから。


 だって、今まで2000ちょっとのポイントで、更新しても大体見てくれる人は同じだったのに、一話も更新しない間に6000ポイントに迫るところまで来ていたのだから、緊張するなという方が無理です。


 アイドルグループで例えるなら、今までじりじりとファンを獲得し、2000人収容の音楽ホールでコンサートしていたのに、いきなり6000人の観客の前で歌えというのと同じです。


 すみません、余計に分かりにくくなってしまったかもしれませんが、ともかく、勢いが弱くなったその時こそ、更新をかけるべきだと思ったのです。


 さあ、新規読者になってくれた方々は、どんな反応をしてくれるのでしょうか。

 ……投稿から数分後、ワクワクしながら小説情報をリロードをしてみました。


(……あれ、ポイントが減ってる!?)


 僕の中では、またブーストが再燃するものだと思い込んでいたので、ちょっと意外な結果でした。


(ま、まあ、たまたまブクマを外した人がいただけかな……ちょっと焦りすぎたかな)


 そう考えて、もう一度リロードすると……。


(……えっ……また減ってる!)


 わずかではありますが、増えるどころか、また減っていたのです!

 訳が分からず、目をこすって、もう一度ディスプレイを眺めましたが、数字に間違いはありません。


(ま、まあ……もう少し時間をおいて見てみるかな……)


 と、あえてしばらく見ないようにして、テレビでも鑑賞する事にしました。

 時間は30分ぐらいでしょうか。

 ええ、テレビの内容なんて頭に入ってきません。

 ただ、ひたすら数字が増える事を祈って、時間を潰すだけです。


(……もういいだろう……これでポイントが下がっていたら笑ってしまうな……)


 と、リロードしてみました。


(……フギャアアアァ! アげぱらんsくちゃらっタ!) ← 大混乱。


 なんと、十数ポイントもダウンしてしまっていたのです!


 思わず、新規投稿の話を削除してしまいました!

 そしてディスプレイの前で、呆然と立ち尽くしてしまいました……。


 6000人の前で新曲を披露したら、お客さんが席を立って帰り始めたのです!

(念のため補足ですが、僕はアイドルではありません。あくまで比喩です)。


 後で知ったのですが、これこそが典型的な『妖怪ブクマ外し』による痛恨の一撃だったのです。


 新しい話を削除した後、また少しずつブクマは増えていきました。

 そのことに安堵し、同時に悩みました。

 一体、何が悪かったのでしょうか。


 投稿した話は、ヒロインの一人、ツンデレの女の子と混浴するという渾身のお話だったと思っています(←衝撃が大きすぎて覚えていない)。


 それが受け入れられなかったのでしょうか……。

 いえ、実はそうではなく、単に


「ランキングに載ってたし、ちょっと変わったタイトルだから、とりあえずブクマしとこう」


 という人が、更新されているのを見て、


「やっぱり読むのめんどくさいから、外してしまおう」


 と、ごくごく気楽にブクマを外しただけだったようなのです。


 しかし、当時の僕にそんな事を想像できる余裕などありません。

 実はその前に一度、新規投稿内容でやらかしてしまって、ごっそり読者を失った事件があったのです。


 遡ること三ヶ月、『身売りっ娘 俺がまとめて面倒見ますっ!』で、『第74話 修羅場』を掲載したときのことです。


 それまでは、比較的のんびりとした感じでハーレムっぽくヒロインに囲まれた主人公の冒険を書いていたのですが、その回でいきなりヒロイン5人全員行方不明、一緒に住んでいた家屋は破壊され、マスコットキャラのポチが瀕死の重傷を負うという衝撃展開にしてしまったのです。


 ええ、それはそれはひどい反響であり、感想欄でも責められ、ブクマはごっそり減りました。


 ちなみにこの時、あまりの反響のひどさに、緊急で「ほっとする展開」となる次の話を必死に書いて投稿して、なんとかブクマが減るのもひどい感想が来るのも落ち着きました。


 ほっと胸をなで下ろしたのは言うまでもありません。

 思えば、この時が最初の『妖怪ブクマ外し』だったのかもしれません。


 しかし、ブースト中の『ブクマ外し』は、本当に原因が分からず、まさに『妖怪』の名にふさわしいものでした。


 その後、翌日に、恐る恐る、当たり障りのない『番外編』を書いて投稿したところ、その直後は多少ポイントが減ったものの、またすぐ増えていきました。


 これもちょっと謎なのですが、ブクマをすぐ外す人は、前の話(消した物)の投稿直後に外していたのかもしれません。


 そして日間ブーストは、次第にその勢いを失っていきました。


 しかしその後も、『妖怪ブクマ外し』は、頻繁に現れました。

 時には、それが原因で以降の展開をガラっと変えてしまった事もあるのです。


(基本、僕はお豆腐メンタル、チキンハートなので……)


 次回は、その具体例(やらかしてしまった、ひどい例)と、取った対策、および一度終了したはずのブーストが再びかかった例(前回ほどではありませんが)を投稿したいと思っています。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ