表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プランδ(デルタ)

幼馴染の艦長に手伝いを頼まれた傭兵さん、でもチームワークは苦手です。ぶつくさ文句を言いながらお仕事をする彼と、そしてそんな彼と一緒になってしまった二人のお仕事の様子を覗いてみます。


傭兵・過去に軍人の訓練を受けたことのある傭兵。

ライバル傭兵・何かと任務が絡むことが多い為面識はあるが仲間意識はない。

幼馴染艦長・過去に軍学校で一緒になってからの腐れ縁。


○宇宙空間・機体は別々の箇所に待機・それぞれの機体の中


傭兵「あーあ。

 こちとら単独任務のが性分にあってんだけどなー」


ライ「…先ほどからどなたかの独り言がうるさいようですが

 私だってあなたの様な粗野な人間と手を組みたいとは思いませんし。」


艦長「すまないな。君にまで付き合わせてしまって。

 だが流石に二人では心細かったのでEA戦を得意とする君を誘うことになった。

 こいつの独り言はこの任務に付き合わせた私に対してのあてつけだろう。

 できるだけ気にしないようにしてくれ。」


傭兵「借り物の機体は旧式とまではいかねーけど結構お古よね、これ?

 まぁ良いわよ?それでも乗りこなせちゃうからね?」


艦長「それからお前な、単独の任務を好むのは重々承知の上だ。

 だがしかし最近仕事がなくてくいぶちがーとか言って泣きついてきたのは誰だと思ってるんだ!」


ライ「艦長さん、なんだってこんな奴を連れてきたのですか!

 任務に集中できないじゃないですか!」


艦長「あ、ああ。だから君を巻き込んだのは申し訳ないと思っている。

 だがこいつはこのように粗野でねちっこいが腕だけは確かで…」


傭兵「でもなーやっぱり一人のほうが気楽だよなー。」


艦長「だからお前は!

 回線を繋げた時の電磁波のブレで敵に感知されないようにと通信回路を開きっぱなしの状況だとわかっているのか!?」


ライ「…ああ!もう!!うるさいからいい加減黙りなさい!!!」


傭兵「え、何?うるさいから黙れ?通信回路開いてるのがわかってるのか?

 お二人さんなぁに面白いこと言っちゃってんの。聞かせるためのぼやきでしょーが。」


ライ「私達に聞かせる為って…!!」


艦長「ああああ!!やっぱりわざとだったんだな!!

 わざと私達に対しての愚痴をあたかも独り言のように!!」


   アラーム音


傭兵「ってそらきた!

 β地点に敵さん反応!」


艦長「っやっと来たか!」


傭兵「ひぃふぅみぃ…

 三機だ。新型のルピナスと…

 あ、いやすまん、訂正。こりゃ五機だわ。二機がステルス特化のヴォルペスだから衛星レーダーから漏れてたっぽいな。」


ライ「ルピナスとヴォルペスですか」


艦長「ルピナスが三機とヴォルペスが二機だな、了解。


 衛星レーダーを逃れたステルス型のヴォルペスを察知するとは流石にEA戦に長けた君と野生の勘だけで生きてるようなお前ら二人ならではの功績だな」


傭兵「まぁ一小隊ならプランδで迎え撃ってやるぜ!!」


   傭兵の機体突っ込む


艦長「っておい!!」


ライ「って


何勝手にプランδを遂行しちゃってるんですか!!」


艦長「確かに一小隊ならばプランδ、つまり私達の総攻撃で潰せるがまだ指示は出してないぞ!!」


ライ「あなたに協調性と言うものはないのですか!!」


艦長「ああっ言っているそばから君までも突っ込むのか!?

 君もなんだかんだ言って戦いの人間だな!?


 だが


 私だとてお前らに遅れをとるつもりはない!


 通信回路を遮断し通常回線に移行!

 システムを戦闘モードに切り替え!

 移動制御システムの88.3%はバーニアスラスタへ

 残りをV-1ロケットエンジンへ!

 攻撃シーケンス・フリージア、開始!


 小隊相手に長期戦は不利だ!

 小回りを利かせて即刻でケリをつける!」







用語等その他諸々について


**読み方**

EA戦・・・いーえーせん

重々・・・じゅうじゅう

粗野・・・そや

繋げた・・・つなげた

電磁波・・・でんじは

感知・・・かんち

愚痴・・・ぐち

功績・・・こうせき

一小隊・・・いちしょうたい

プランδ・・・ぷらんでるた

遮断・・・しゃだん

V-1・・・ぶいわん

即刻・・・そっこく


*用語説明 *


* EA戦 ・・・ 電子攻撃


なんかこう、相手の電磁波を妨害するそんな戦い

レーダーをジャミングしたりとかそーゆーの



* 「回線を繋げた時の電磁波のブレ」


でっちあげです。多分ないと思う←


まぁこのでっちあげの辻褄としては

開きっぱなしの通信回路も探知される可能性あるけど

通信回路を開いた時の電磁波の方が大きくブレるから

敵により感知されやすい、なので通信回路を開きっぱなし


まぁただのご都合主義です



* ルピナス ・・・ 狼


造語。攻撃型の機体の名称のつもり



* ヴォルペス ・・・ きつね


造語。ステルス型の機体の名称のつもり


うちの【ロボ・SF】シリーズで結構使いまわしてる



* 小隊 ・・・ しょうたい


空軍とかでの一番小さいユニット

確か3~5機が平均だったと思った



* プランδ ・・・ プランデルタ


造語。劇中のプランにつけた名前。


δはΔとも表せるので何がしたかったって

安直に、三人組み、じゃあΔで良くね?



* バーニアスラスタ


宇宙船の姿勢制御とからしい

なので移動制御システムの大幅を

スラスタに割いてちょこまか動くぜ!

みたいなのを想像した


まぁ、ほぼ捏造ですな



* V-1ロケットエンジン


造語。現在ロケットエンジンにF-1とかE-1とかあるらしく

じゃあ将来V-1まで行くのか!?と

語呂も良いのでV-1にした


Victoryもちょっと連想

「びくとりーわんえんじん」ってのも面白そうだなぁ



* 攻撃シーケンス・フリージア


一人で操縦する機体なのだから

ある程度の攻撃シーケンス(順序の決められた制御?)を

幾つかコンピューターにプログラムしてるんだろうなぁ

と思ってとりあえず放り込んだ


フリージアってなんか響きがよくね?


艦長さんのフリージアはきっと紫


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ