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私の着信音は目覚ましです。

いい感じに編集しておきました、(∀`*ゞ)テヘッ(←身から出た錆)

「まあっ!合宿!とても楽しそうね!!」

「学生だけで大丈夫なのか?顧問の先生とかはいないのか?」

 おかあさんとおとうさんに合宿について話すと、まあ予想通りの反応をされた。


 おかあさんは青春ねーとうきうきしながら私の服を身繕いたいと申し出、おとうさんは高校生だけで2泊もすることを心配していた。


 まあ、高校生だけと言っても旅館か旅館の周辺の安全な場所ぐらいにしか行かないし、

「心配する必要は全然ないよ!」

 と何故か妙に神妙な面持ちで金鳳君に言われたのだ。

 その時の顔といったら、生徒会辞めるかも騒動の時の仕事増量キャンペーン知らされた時並の深刻さだったから、信じていいんじゃないかと思う。


…顔深刻すぎて理由は聞けなかったけど。


「安全面は問題ないらしいよ。あまり旅館からは出ないって言っていたし。服は膝上丈とかノースリーブじゃない、あんまり派手じゃなくて可愛すぎないやつがいい」


「ええー、せっかくだし可愛い服着ていったら?この前のワンピースも全然着れるわよ。他にも…」

「優美以外にも女の子はいるらしいけど、絶対男と2人になったりとかするなよ!特に夜は…」


 2人とも口々にいろいろ言っているが聞かなかったことにする。

 この前のワンピースはなんか深窓の令嬢みたいで浮かれてる気分丸出しな気がする。化粧なんてしようものなら特に、真面目に合宿しに来たのか疑われかねない。これはあくまで合宿、生徒会のお仕事の一環だ。


…まあ着たくないっていうおばさん臭い心理が多くを占めてるけど。


 なかなかに騒がしい2人をなだめつつ、その場はなんとか治めたのだった。




「なあ優美、ちょっといいか」

 ノックとともにドアの向こうから声が聞こえたので、持っていたシャーペンを机の上に置き、ドアの向こうの住人、俊君を出迎えた。


「どうしたの?勉強するにしては何も持ってきてないね」

 取り敢えず自分の部屋へ招き入れ、持っているものを見つつ問いかけた。俊君の手にはスマートフォンがあるだけで筆箱やノートは一切持ってなかった。


 俊君は私なんかより頭はよほどいいので、勉強を教わりにではなく一緒に勉強するために来ることが多い。私の学校の方が勉強の進度が速いから俊君が私のノートを見たりとか、逆に私が俊君に教わったりとか。

 なのに今は手に勉強道具が無かったため、私は首を傾げたのだ。


「ああ、勉強じゃなくて、この前遊びに来てたピンクの髪の子の連絡先って知ってるか?」

「え、ああうん知ってるけど、俊君って桃華と関わりあったっけ?」

 この前遊びに来てた時お互い初めましてって言っていたし、2人は違う学校だからそれ以降の面識もないはずだけど。


「ああ、ついこの間シスルの店先で会って、礼しそびれちゃったから連絡したくてな」

 なんでも、先週の日曜日の昼頃シスルの玄関で掃き掃除をしていると、目の前の道路で歩いていた小さな女の子が転んで大泣きしたらしい。

 俊君は子供をあやすのがあまり得意ではないらしく、どう対処しようか悩んでいたところにたまたま桃華が通りすがり、子供を世話してくれたらしいのだ。


 桃華は基本誰にでも人当たりが良いが、それは子供にも適応されるらしく、すぐにその子は泣き止み、迷子らしいので2人でその子の親を探した。


 結果数分後にその子のお母さんは無事見つかり、俊君は助けてもらったお礼にシスルで1杯ごちそうすると提案したが用事があるからと断られ。でもお礼はきちんとしておかないと、ということで今に至ったようだ。


「そんな気にしなくてもいいと思うよ。なんなら今度学校で言っておくし」

「いや、ちゃんとお礼は自分の口で言いたいから。変なことは絶対しないし…ダメか?」

「うーん」


 まあ俊君は生徒会役員ばりのイケメンだし女の子も引く手あまただから下心アリで近づきたいわけじゃなさそうだけど。気持ちも分かるしなあ。


「わかった、桃華の承諾が取れたらいいよ」

せめてそのくらいはしないとね。最低限の礼儀だし。


 ただまあ何故こんなに気になるかと言われると俊君ぽくないからかなあ。今まで女の子どころか女性にさえ近づこうとしてこなかったから。私やおかあさんは勿論例外だけど。


 ま、いっか、と楽観視し、桃華に承諾を得るための連絡をした。

 送信して数秒も経たないうちに承諾の返事が返ってきた。なんだかいつも返事を待ったことがない気がするけどいっつも携帯手元に置いてるのかな、と不思議に思ったのだった。


…後日聞いたところによると私の着信音だけ特別なのにしてると聞いて引いたのは別の話。着信音は最大音量の目覚ましらしいんだけど、どういうことなのかしら……??


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