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活動方針決定会を行いました。

さて、今日は以前ユリア様からお誘いを受けていた方針決定会の日だ。


 メンバーはもちろん7人のファンクラブ会長達プラスアルファ私である。

 私本来ここに来ていい人間じゃないんだよな…まあユリア様が誘って下さってるんだし、お菓子もお茶もおいしいから私は全然構わないんだけど…キラキラを除いたらね。


 それでも今回は現実離れした美人しかいないわけじゃない。桃華のファンクラブ会長の小林先輩もいらっしゃる。

 彼はイケメンだけどそれでもまだ現実にいそうなイケメンさんだから私としても気が楽だ。

 まあこの中で一番の平凡顔は私なんだけどね。しくしく。


 まあそれも仕方ない面があるのだけど。

 ファンクラブの会長というのは役職柄どうしても他の生徒より生徒会役員達と話す機会も多く、一緒にいる時間も長い。

 そのため仮定の話だが、私のような平々凡々がファンクラブ会長になろうものなら周りの反感が強くなり、ファンクラブを上手く成り立たせることが出来なくなる。

 最悪の場合内部分裂が起こり争いが避けられない。


 そのためファンクラブ会長には自然と最高学年の一番顔立ちが整った人がなることが多いのだ。

 まあ今年の美人度は今までで群を抜いての最高水準だと思うけど。

 小林先輩も怜様達を除けば学年で3位以内確定のイケメンさんである。中身はまあ、残念さんではあるけれど。


 その結果私の周りには美男美女だけになるということになるのだ。

 眼福なのはそうなんだけどねえ、程度が過ぎると頭や腹に痛みが…


「さて、後期の方針決定会を始めましょうか」

 ユリア様の声とともに、すみれ先輩が立ち上がる。

「それでは後期の行事について説明しますね。学校行事で言うと9月に文化祭、その後大輔様、生徒会長、生徒会副会長は生徒会を引退されて受験勉強に専念されます。それと同時に1年生から新たな生徒会役員の選出、役職変更の選挙が行われます。そしてそれ以降は学年ごとの球技大会等が行われ、三月には卒業式とともに我々生徒会役員ファンクラブの世代交代が行われます。テストは9月、12月、2月です。そして、学校に関係していないので言えば夏休み期間に行われる生徒会合宿でしょうか」


 そう、実は生徒会は夏休みの期間にある場所で合宿を行うのだ。

 まあ存在自体は1年生の頃から知っていたのだが、場所どころか日程さえ知らされず、ただ写真だけが回ってきたりはした。

 それについて気になって5月ごろに副会長に詳しく尋ねてみたことがある。


「ああ、恐らく今年は8月のお盆前の3日間で行う予定ですよ。宿泊料金に関しては理事長が負担してくれるので安心して下さい」


 何でも、生徒会は大きな責任を負っている分朝や昼休みにまで来て活動をしなければならない。

 それに見合う何か報酬?のようなものとして毎年理事長が金額を負担して合宿という名の小旅行を用意してくれるらしいのだ。


「毎年合宿を利用して文化祭の出し物の練習をしたり持っていける軽い仕事は持って行って行うんですよ。その日空けておいてくださいね」

「あ、はい分かりました」

 というわけで夏休みには秘密の、というと聞こえは微妙だが合宿があるわけなのだ。


「ファンクラブが動くとなると合宿、文化祭、バレンタイン等のイベント、卒業式になるね」

 撫子先輩の言葉に椿先輩もお菓子を食べながら頷く。

「そして9月、11月、1月、3月のメールだね」

その後しばらくの間、話合いが行われ、諸々調整が行われた。

「そうですね、まあその辺りはその時に決めてしまいましょう。今回決めることは以上ですわね。…それでね、今回優美さんをお呼びしたのは合宿の件についてですの」

「合宿ですか?」

「ええ、わたくしたちは合宿についていくことは出来ませんわ。怜様や他の生徒会役員の方々は知っていらっしゃるだろうけど、毎年何枚か写真を自分達で撮って頂いているの」

 ユリア様の言葉にああと納得する。

 確かにいくらファンクラブの会長とはいえど合宿についていくことは出来ない。でも写真は出来るなら提供してほしい。


「図々しいお願いであることは百も承知しているわ。何枚かでいいのだけど、協力して頂けないかしら」

「わかりました、私は構いませんよ」

 ユリア様のお願いを無碍にするとか天地が780度天地がひっくり反ってもあり得ないことだ。

 了承の返事をするとユリア様は爽やかにありがとうと微笑んだ。

「もちろん、優美さんご自身の写真もお忘れなくね」

「それは任しておいてください!ベストショット撮って来ますから!」

 うう、避けようかなっておもったら釘刺されちゃったよ…そして桃華あんたこの話の最初で最後のセリフがそれでいいの…

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