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会長は案外ドジっ子でした。

お気に入り登録してくださった方々、ありがとうございます(((o(*゜▽゜*)o)))感謝感激雨あられですー!

「失礼しまーす」

 とビクビクしながら生徒会室の扉を開けると、

「いらっしゃーい、入って入ってー、あ、扉閉めてねー」

 と副会長に促され中に入った。そして

「あ、そこ座ってー」

 と指定された所に座る。

 位置は、一番窓際に生徒会長、そこから反時計回りに副会長、会計、庶務、書記、私の順に班机のような感じだ。もちのろん、皆様イケメン達です。

 これだけアイドル達が集まる中にいるのは、耐性のない私にとっては眼福どころか害ですよ、皆キラッキラしてますよ、自分のモブさが我ながら………哀れ。

 と自失の念に耽っていると、向かい側の副会長が話しかけてきた。

「あ、弁当食べながらでいいよー、呼んだ理由だけど、」

「会長のハンカチについて秘密にしておいてほしいということですよね………?」

「そうそう、まあ、分かってるならいいんだけどね、一応確認しとこうと思って」

 と副会長は安心したように言う。

「というか、言ったところで誰も信じてくれないでしょうし」

「まあ、大抵の人は怜を完璧人って思ってるよねー。結構これでいて抜けてるとこ多いのにねー」

 この瞬間怜様の視線がブリザードと化したけれど、さすが副会長。軽くスルーしている。………そのスキル、私にも伝授してください。

「あ、そういえばさぁ、怜先輩のハンカチが可愛い理由ってさぁ実は……」

「遥斗、お前は黙っと「いいんですか?このままだと先輩めっちゃ趣味が幼い人に見られますよ?」………」

 無言で睨まないでください!怖いから!睨む方向違うでしょ!

 私は首をブンブン振るしかない。しかし、

「でもそれ以外の理由思いつかないでしょ?」

 書記1の睡蓮遥斗君の言葉には首を縦に振った。好奇心はあります、人間だものー。

 でも、視線がまだ気になるので怜様の方を伺うと怜様はため息をついて、頷いた。視線も弱まったようだ。

「変はことは言いませんってー。実はね、会長んち双子の弟妹がいてね」

 制服とかは別なのだが、ハンカチとティッシュは兄妹並べておいてあるらしい。それで、普通のときは間違えることはないらしいが、急いでいるときは間違えて弟や妹のを持ってきてしまうらしい。要約するとそんな感じだった。

  「なるほど………そうだったんですね」

 正直な話、会長が意外とドジっ子でびっくりしてるなうです。

 いや、先程副会長が仰ってたとおり、生徒達、特に私なんかのようにファンクラブに入っている人達からしたら、怜様=完璧という方程式が出来上がっているわけです。

 まあ、本当はそんなこと思っちゃいけないのは分かってますけどね?誰だってミスするときはありますよ? だけど、皆さんの近くにもミスしなさそうな人、いるでしょ?我々にとって、怜様はそれなわけです。

「まあ、今回はトー○スだったけどさ、前なんか可愛らしいマリ○ちゃんのハンカチだったし」

 なんですと!?怜様のハンカチの柄があの可愛らしい白猫とか信じられぬ…………

 でも可愛い!ギャップ萌えってやつじゃないっすか!あぁ、興奮度が頂点きそう!というのは表に出さず、(なんか副会長は気づいてそうだけど)とりあえず苦笑いをしておいた。

 ちなみに、白猫ちゃんの話題を出した睡蓮君は会長にめっちゃ睨まれてたのに

「ついつい、あははー」

 と笑ってました。てか、会長へのスルースキル高杉晋作!私にも分けて欲しインドネシア……。あ、調子のっちゃいました、てへぺろ。

 うぅ、だから睨まないで!私は威圧視線に対する耐性とか持ってないから!ストップ、プリーズ!

「勿論このことも」

「言いませんよ、言っても私の頭おかしいって思われるだけですから」

 とここで、予鈴が鳴った。ナイス、これで解放される!

「じゃあ、予鈴鳴ったので、失礼します

 。ここでの件は誰にも言いませんので。では」

 と颯爽と生徒会室を飛び出した。

 いや、正直会長の視線よりもなによりも、イケメン5人に見られるというのは、精神力の消耗がハンパない。イケメン耐性のない私からしてみれば、ほんといたたまれない。寿命縮むわ!

 もう近づくことがないことを祈って私は教室へと急いだ。

 お弁当食べそこねたー、午後死ぬわ。

ちなみに、もちのろんは誤字ではありません。誰かの造語です。

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