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会長と罰ゲームと言う名の買い出し中です。*前編*

前編後編分けたので、前編がちょっと短めです。

 さて、本日は怜様と罰ゲームの買い出しです。一応待ち合わせ時間の20分前には着いたんですが………

 怜様が女の子達に囲まれてるんですよ!しかも、お化粧ばっちりの完璧女子に!おかげで声がかけずらいよ、はぁ。

 怜様本人は待ち合わせ時間までの暇つぶしに本に集中していて、周りの景色が全然見えてません。周りの女の子は、近くで話しかけているのと遠くから噂をしているのと合わせて10人程。街中で本読んでるだけで10人もの人に見られるってなかなかないよね。しかもザ・JK3人グループが話しかけてるのに、気づいていないのだろう、無視し続けている怜様。いや、気づくでしょ普通。私来た時から彼女達いたからもう1分すぎてるよ。そろそろ彼女達も苛立ってるし。いや、苛立ってるなら去ってくれればいいんだけどね。そんな気配もない。

 声かけづらいなあ。でもこのまま突っ立ってるのも仕方ないし。時間守らない女だって思われるのは嫌だもん。ここは篠宮優美、度胸を見せます!

 そろそろと近付き、怜様の肩をとんとん、と叩く。

「あの、先輩。お待たせしました」

 恐い!色んな人達からの嫉妬の目が矢みたいに刺さってくる!学校で嫉妬の目線は多少は慣れてるけど、バリバリJKには免疫ないんだよー。

「あぁ、早かったな。………少し予定よりは早いけど行くか」

 と言い、本を黒いポーチにしまうとベンチから立ち上がって、さっきまでずっと話しかけていた女の子達を無視して歩き出した。

 え、無視なの?隣から黒いオーラが見えるよ?私に当てないで!当てるなら怜様にやってよ、私何もしてないよー!

 取り敢えず女の子達に会釈して、一歩が大きい怜様に追いつくべく、小走りで追いかけた。

 後ろは振り向けないので、取り敢えず怜様に並ぶまでに早足で歩く。

「先輩、あれ放っておいてよかったんですか?」

「あれ?」

「さっきの女の子達ですよ。ずっと先輩に話しかけてましたよ?」

 と言うと、怜様はいきなり立ち止まり、きょとんとした顔で「そうなのか?」と私に訊いた。いや、オーラ凄かったですよ、うーんまあいいか!



 しばらく歩いて近くのショッピングモールに一緒に入る。一緒にというより私が怜様について行ってるようなものだけど。

「そう言えば、いつも買うお店とか決まってるんですか?」

「いや、大体適当に済ましてる」

「あ、なら、良い店知ってるんで、紅茶やコーヒーはそこで買いませんか!?」

 私が興奮してそう言うと、会長の眉がピクリと動いた。

「………売り込みか?」

「いや、え、売り込み?」

 悪徳商法?

「違うのか?」

「?ただ私が単にそこの紅茶やコーヒーが好きなだけですが?」

 何より、時期とか飲み方とかでオススメのお茶葉紹介してくれるし。

「………ならそこに行く」

「本当ですか!」

 良いのかな、自分の欲望を叶えてもらっても。でも、いいんだよね!いいんですよね!

「取り敢えず緑茶と茶菓子を買いに行くか」

「そうですね」

 そして私達は緑茶の茶葉と飲み物に合いそうな茶菓子を何個か買ってショッピングモールを後にした。

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