私と柘植先輩は只今尋問され中です。
なんだか、1週間の間にこれまでに見たことないほど評価やお気に入り登録数やアクセス数が多くなってて、正直暴走しかけてます!!ありがとうございます!!小説の画面見て、画面越しにめっちゃ拝み倒してます(笑)踊っちゃうー(o´艸`)
ですが、今回は残念ながら変態ヒロインは登場しません!来週までお待ちを(笑)
渡辺さん、おそるべし。
先輩をここまで沈没させてしまうとは。あのゲーム命でゲーム以外では屈服しなさそうな柘植先輩の体力をここまで削るとは。あの
「お前、失礼なこと考えてるだろ」
「いえ?そんなことありませんよ」
まあいいか、とため息を吐く先輩を見やり、彼女は本当に攻略に興味がないのかな、と考えてしまう。
いくら転生者でゲームにしか目がない
「だから、お前心の中で俺の悪口言ってるだろ」
「いいえ?そんなことはないですよ」
まあ、それは置いといて、柘植先輩を前にして変人行為をして、それが万が一他の攻略対象者に伝われば、攻略がより難しくなる可能性が高い。私自身も生徒会に所属しているのだから、尚のことだ。
「んで、今の俺の話聞いてどう思った?」
「恐らく彼女には攻略する気がないように感じます」
「だよな、お前の良いところばかりを話して、生徒会の役員達の注目を自分をばかりでなくお前にも向けるのはリスクが高いしな」
やはり、同じことを先輩も考えていたようだ。
「取り敢えず、俺らの中の結論は、あいつは攻略する気がない変人ってことでいいな?」
「OKです」
その後、残りの仕事を片付けて生徒会室へ戻ると、皆さん奇異な視線をこちらに向けていた。思わず柘植先輩と顔を見合わせる。何かしたかな?
「あー、その、生徒会長として訊いておきたいんだが」
「どうしたんですか、会長」
基本あまり表情筋を動かさない会長の顔が困惑げだ。他の3人は、珍しいものをみるような、楽しそうな視線だった。やっぱ何かしたのかな?
「お前達、付き合ってるのか」
「えぇ?!」
「はあ?!」
何故そんなことになってるの!?
2人して首を横に振ると、他の役員達は逆に、何故?という顔をしている。
「というか、どうして俺と篠宮が恋人同士なんていう勘違いが生まれたんだ」
「だって、先輩と篠宮さんよく2人で話してるの見かけますし」
「2人で業務終えて帰るときも遅い気するしー」
「何より、先程切羽詰まった感じで出ていったので、告白でもするのかと」
「全然違います!」
「有り得ない!」
散々否定しても、皆不思議そうな顔をして、付き合ってないのが信じられないって感じだ。いやいやいや、 待て、納得いかん。
「じゃあ、なんでさっき2人で出ていったの?」
「最新のゲームについての報告をしていた」
「そんな急いで行くこと?」
「話したいことが一杯あったからだ」
「じゃあ、業務が遅いのは?」
「ゲームの話で盛り上がっていたらついつい」
「じゃあ、2人でよく話しているのは」
「ゲームについてだ」
さっきの出て行ったことに関しての言い訳は、話し終わって考えた末、ゲームにした。無理にコテコテに繕うより、こっちの方が安全そうだったからだ。あとは嘘八百の言い訳オンパレード。………ゲーマーと思われるのは少し嫌だが。
「それに、私と柘植先輩が付き合ってるなんてことになったら私すみれ先輩に何されるか………」
と言うと、不思議そうだった4人+柘植先輩もげっそりした感じで納得の顔をした。
先日のお花見の後、実はすみれ先輩に「ちょっとお話が」と言われ、2人きりになった時、今までにっこり朗らかだったすみれ先輩の笑顔が突然黒いオーラの漂う笑顔になった。そして、
「ねえ、優美さん。あなたは大輔様のこと何とも思ってないわよね?」
「は、ハイ。ナントモオモッテマセン。」
「ならいいの!でも、もし優美さんが大輔様と付き合うなんてことになったら」
私容赦出来ないわ、と不敵に不適に笑うすみれ先輩を見て、この人に逆らっては私の命が………と生命の危機を感じたのだ。
「ということで、私達は付き合ってないです!」
とどこかでもしかしたら聞き耳を立てているかもしれない彼女にも聞こえるようにきっぱりと付き合ってない宣言をした。




