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彼らの日常  作者: 駄目人間
4/4

茶番

憲司は走っていた。

向かう先は善の指定したビル。

できれば尚也と一緒に行きたかったが頭を殴られて気を失っていたので道の端っこに寄せておいてきた。

混乱はしていた、でも、嘘だそんな訳がない、なんて無駄なことは言わずに迅速に行動したことは憲司の常人とは違うところだろう。

何度か息切れを起こして止まるもそのまま少し休むと走り出す。

そんな事をしているうちにやっと指定したビルに着いた。

ただの廃墟のわりに不気味に感じた。




ひとまず警戒しながら中を見回す。

一階は廃墟の中らしくかなり荒れていた階段を使いゆっくりと二階へ上がる、そこには紐で手足を縛られたイクが横に転がっていた。

「イク!」

「騒がないでよ特に怪我もさせてないんだから」

「っ」

いつの間にか憲司の後ろに立っていた善がけだるげに言う

「何の真似だ!ふざけるのにも限度がある!」

「おいおいここまで来て僕がふざけてると思っているのか?冗談はやめてくれよ」

憲司が激昂するもどこ吹く風で受け流し鼻で笑う善。

「まあ、後で理由を教えてあげるよ。でもそんなことより優先することがあるんじゃないの?」

そういって具現化させた短剣でイクを示す

「くっ」

「そそ、その調子。そーだなあ、憲司が一発僕に入れたらイクちゃんも返すし何でこんなことをしたのかもおしえてあげるよ」

「本当だな?」

「ほんとほんとっとアブなっ」

いっきに走り出し殴ろうとする憲司だがその拳を一瞬でよけると欠伸をし暇そうな顔でこっちを見る善

「もっとよく狙って」

「こんのっおお」

憲司は能力が使えないからといってそれなりに体も鍛えていて格闘技も少しかじっているそのおかげで身体強化系程ではなくても平均よりはかなり運動はできる。

だがまったくその程度では足りなかった。

フック。アッパー。膝をへし折る反則技。掌底。

どんな手を使っても足を使っても反則技を使っても全て無駄。

そして善の反撃の蹴り。

善にしてみればかなり手加減したのだろう。

だが十分すぎた。憲司を叩きのめす分には。

その蹴りを防ぐこともできずに壁に叩きつけられる。

「ぐがっ」

「おいおいもう終り?これは期待はずれにも程があるな。仕方ない」

そう言って倒れている憲司を見て本当に失望したという感じでため息をつく。

「な、にをするつもり、だ」

そう言ってボロボロの状態でも気丈に目だけは睨みつける。

「何って、こう」


そう言ってイクにさっきからずっと持っていた短剣を投げつけた。


ミシ。

その時憲司は自分の何処かにある楔のようなものを感じた。

ビキ、ミシ。

そして怒りに任せて砕こうとするとひびが入るのも分かった。

自分の何処かでそれはそのままにしておけという声が聞こえる。

楔は今にも砕けそうになっているのが分かったそして限界までひびが入る。





その時。

かなりの速度でイクに向かっていた短剣が破壊される。

「流石にやりすぎだ看過出来ない」

「もう少し早めに出るべきだったと思いますがバカなのですか?」

短剣を破壊した主と横にいた人はそういい、その人達の顔を見ようとした時に急激な脱力感に襲われて憲司は意識を失った。




「なんだこれ?」

目の前には大きな黒い楔が埋まっていた、他には見回しても何もない白い空間があるだけだ、何もない白い空間に埋まっているというのもなぜ埋まっているか分かるかは不思議だが直感でそう感じるのだ。

その楔を抜こうと手を伸ばす。

パチ、

「起きられましたか?」

いきなり目の前に顔があった。

「うわっ」

「?」

「お前も結構天然キャラだよな」

目覚めた瞬間に目の前に顔があって驚き距離をとる憲司、だがなぜ驚いたかまったく分からないという顔で原因の鈴木副生徒会長が首をかしげる、それを見て芥川生徒会長は内心でため息をついた。

「すまなかったな宇治川君」

「?」

「彼が全て説明してくれるだろ」

意味が分からない憲司が会長の指を指したほうを見るそこには土下座している善がいた。




「え?」








申し訳ありません書き溜めていたものを全て消してしまったせいでうちひしがれていたのと忙しかったせいでこんなに遅れてしまいました。

すみませんほんとすみません。

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