初騎乗
名もなき小さな池の近くでイベルフェルズはマグネルドゼアに乗ってみる……。
現在オレとマグネルドゼアが居る場所は、サラセバ草原にある名もなき小さな池付近だ。
池の近くにある杭に、マグネルドゼアの手綱を縛りつけている。
まだ乗れるのか不安だからな。このぐらい広い場所なら騎乗の練習できるだろう。
ここまで歩いてきた。そう町を出て直ぐだと目立つからだ。
「マグネルドゼア……休憩もしたし。お前の背に乗ってもいいか?」
そう言いマグネルドゼアの鼻筋を撫でる。するとマグネルドゼアは顔をオレに擦り付けてきた。
いいってことなんだよな?
そう思いマグネルドゼアの左肩横に立ち背に乗っている鞍の位置を確認する。
その後、左手で手綱と馬のタテガミをつかみ左足を鐙にかけ右足で地面を蹴ると同時に右手で鞍の後橋をつかみ体を持ち上げる。
右手を前橋へ移し体を支え静かに鞍へ座り右足も鐙へかけた。
その間、大人しくしてくれている。まるで早く乗って欲しいって言っているようだ。
初めてなのに乗ることができた。これもマグネルドゼアのおかげだ。
嬉しさのあまり涙が出てくる。
「あとは歩かせることができるかだ。昔、騎乗しているのを間近でみてる。その通りにすれば、なんとかなるだろう」
手綱を握り見様見真似でマグネルドゼアのことを歩かせてみた。すると、ユックリと歩きだす。
こんなスムーズに乗りこなせるなんて思ってなかった。これもマグネルドゼアのおかげだ。
マグネルドゼアを停止させるとオレは、ユックリと地面に着地する。
「ありがとう……マグネルドゼア。お前のおかげで夢が一つ叶った」
「ブヒィッ、ブヒィヒィ〜ン!」
マグネルドゼアは歯をみせ喜んでいた。
やっぱり言葉が分かるのか?
「ブヒィッ!?」
何かに驚いたのか、マグネルドゼアは暴れだす。
どうしたんだ? 何かオレに伝えたいのか?
そう思い周囲を見渡したあとマグネルドゼアへ視線を向けた。
マグネルドゼアは大人しくなり何時もと違い鋭い眼光で先を見据えているように思える。
警戒してるのか? だけど何に……。
そう思いマグネルドゼアの視線の先をたどってみた。その先には沢山の草木が生い茂っている。
――ガサッ、ガサガサ……――
生い茂っている草木が揺れた。
誰かいるのか?
人が居るのかと思い揺れる草木の先を見据える。
なんで出てこない? そもそも人なのか? もしかしたら魔物かもしれない。だとしても出てこないのは変だ。
そう思い揺れる草木をみていると、さっきよりも揺れが激しくなる。その揺れに反応したオレは警戒し身構えた。
読んでいただきありがとうございますヽ(^o^)
茂みに潜むものとは? 段々とファンタジーらしくなってきたぞ!
では次話もよろしくお願いします(*^▽^*)




