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偽英雄と馬勇者〜頭脳がオレで戦闘は愛馬だ。文句があるならかかってこい!!〜  作者: みけ猫 ミイミ
序章

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3/6

プロローグ❸*落札と手続き

イベルフェルズは馬を手に入れるか悩んでいたが……。

 悩んだ! なやみ悩み、すっごく悩んだ。でも答えは既に出ている。

 絶対に欲しい。馬もオレの方をみているし……金なら今まで銀貨を金貨に換えてたヤツが五百枚ぐらいあるからな。

 もし、それで落札できなかったら諦めるしかない。


「現在、金貨三百五十だよ〜……他にないか? ないのであれば」


 それを聞いたオレは考えている余裕がないと手をあげたと同時に「金貨五百っ!!」と、そう叫んでいた。

 周囲は騒めいている。

 こんなオレが金貨五百枚も持っていないと思ってだろう。でもオレは豪邸に住む夢を諦められず、ひたすら貯めたんだ。


「ほう……金貨五百枚か。他にはいないか?」


 そう商人が問うも誰も手をあげる者は現れない。


「流石に金貨五百枚を超える者はいないようだぁ〜! この馬は紫銀の髪の兄ちゃんが落札〜!!」


 それを聞きオレは嬉しくて「やったー」と両手をあげて涙を浮かべる。

 その後テントから貴族風な服装で痩せ型の男が出てきた。その男はそばまでくると、ジト目でオレをみる。


「間違いなく金貨五百枚……あるのですよね?」


 そう問われオレは頷いた。

 金貨は盗まれないようにと、アイテムの収納の指輪を使い異空間に入れてある。

 この収納の指輪は魔力量が少なくても使えるので便利だ。


 指輪に手を添えると魔力を注いだ。すると魔法陣が展開される。それと同時に空間に亀裂が入った。

 亀裂に手を入れ異空間に置いてある箱の中から金貨の袋だけをとる。

 その後、再び指輪に手を添え亀裂を閉じた。

 金貨が入った袋を開けて貴族風の男にみせる。


「これは間違いなく金貨です。枚数を確認しますのでテントの方へ」


 そう言われオレは貴族風の男とテントへと入っていった。


 ❇︎✳︎❇︎✳︎❇︎


 テントの中にはテーブルが三つ置かれている。奥のテーブルでは三人の男が飲み物を口に含みながら何か話をしているようだ。

 右側のテーブルには、さっき壺を落札した男と貴族風の服を着た女性が話をしている。テーブルの上には書類と金貨の入った袋が置かれていた。


 手続きをしてるってことは、わりと正規ルートってことか。でも、あの壺は金貨二百枚の価値なんてない。

 まあオークションだから仕方ないよな。

 だけど、あの馬は金貨五百枚以上の価値があると思ってる。


「こちらにお座りください」


 そう促され椅子に座りオレは、テーブルの上に金貨の入った袋を置いた。

 笑みを浮かべ貴族風の男は、テーブルを挟んでオレの真向かいの椅子に腰掛ける。


「では金貨の枚数を数えさせていただく」


 そう言い貴族風の男は袋から取り出し金貨の枚数を数え始めた。

 その様子をオレは、ドキドキしながらみている。


 袋には五百枚以上は入っているはず。


 そう思い足りてくれと手を組み願った。


「……――四百九十八、四百九十九、五百。この袋には金貨五百枚以上あるようだが。どうやって手に入れたのか?」

「稼いだ銀貨を貯めて金貨に換えていた」

「なんのためにです? 貴方のような冒険者には必要ないと思われますが」


 そう思われるのは当然だ。でもオレは……。


「オレの夢は豪邸に住むことだった。だから貯めていたんだ」

「それならば、なぜ馬を購入してしまったのですか?」

「金貨はまた貯めればいい。でも、あの馬を購入するのは今しかないと思った」


 目を細め貴族風の男は笑みを浮かべる。


「英断ですな。貴方は見る目がある」

「そうだろうか……だけど、そうあって欲しいけどな」

「大丈夫……もっと自信をもって」


 そう言われオレは、コクッと頷いた。


「では残りの金貨はお返しいたします」


 金貨の袋を貴族風の男はオレの目の前に置く。その後テーブルの上にある書類をオレの目の前に置き説明し始める。

 その説明を聞きながらオレは書類に記入していった。そして終えると貴族風の男に書類をわたす。


「……イベルフェルズ・カイゼン。カイゼン……はて? 何処かで聞いたような」

「ど、何処って……ありふれた家名だろ」

「そうでしょうか? まあ、それはいいでしょう。年齢は二十歳ですね」


 そんなのどうでもいいだろ? 早く済ませてくれ、あの馬に早く逢いたいんだよ。


「では、これでセンイントマグナムの所有権はイベルフェルズさんのものとなりました。権利書の方の名前を書き換えますので待ってください」

「権利書か……本格的だな。そういえば馬の名前って変えることできるんですか?」

「それは構いません。既に名前が決めてあるのであれば書き換えておきますよ」


 そう言われオレは、コクッと頷いた。


「あの馬をみた時から決めていた。変えるなら、マグネルドゼアの方が合うんじゃないかって」

「良い名ですね。では、そう書き換えておきます」


 なんか凄くスムーズに進んでる。本当にあの馬を手に入れたんだよな?


 半信半疑のオレに不安が襲ってくる。

 その不安と裏腹に手続きが終わった。

 その後マグネルドゼアの所有権利書を渡されて金貨の袋と共に異空間の中にある箱に入れる。

 そして貴族風の男とテントを出てマグネルドゼアの下へ向かった。

読んでいただきありがとうございます(*^_^*)


では次話もよろしくお願いします(((o(*゜▽゜*)o)))

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