プロローグ❶*意地と思い
新連載〜o(^_-)O
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イベルフェルズはギルドの看板を眺めながら考えを巡らせていると……。
「おい、マグネルドゼア! 凄いと思わないか。こんなにお宝が……」
オレは目の前にある金銀財宝を目の当たりにし興奮している。
「まあ……言っても分からないよなぁ。だけど、お前のおかげでオレはいい思いをさせてもらってる」
そう言いマグネルドゼアの方をみた。
「……」
なぜかマグネルドゼアも「ブヒィッ」と鼻息を荒くして喜んでいる。
馬でも分かるのか?
そう思いながらオレは再びお宝の方を向いた。
――時は一ヶ月前にさかのぼる――
「あーあ……今回も結局は邪魔しただけになった」
ギルドの看板を眺めながら、ハァーっと深い溜息をついた。
今回はAランクのパーティーだからなんとかなると思ったんだ。それに雑用程度なら大丈夫だともなぁ。
この前はSランクのパーティーで死ぬかと思ったし……。
オレは冒険者だ。それもD’と最下位にも入れてもらえないほどに低いランク。
まあ戦闘以外の依頼をやればランクも上がるんだろうけど、オレのプライドが許さない。
プライドだけじゃ食えないだろうって?
まあ……その通りなんだけどな。
「皿洗いでも、また探そう」
ギルドでは探さない。安い依頼しかないしな。オレ達、冒険者は依頼料の三分の一しかもらえないんだ。殆どギルドのものになる。
だから余計にギルドじゃ戦闘系とかパーティーに入れてもらっての仕事を探すんだ。金になるからな。
「おいおい……こんな所に、まだ居たのかイベルフェルズ・カイゼン」
その声を聞き振り返った。
やっぱりダイセル・キレグか。
「またパーティーで失態をやらかしたんだってな。今度は何をやったんだ?」
「なんだっていいだろう。それに別に話すようなことでもない」
あーやだやだ。なんで、こんな所でSランクパーティー【竜蛇の旋風】のリーダーと逢うんだよ。
「お前のことだ。大方、魔物が倒せず足手まといになったってところか。オレのパーティーでも死にそうになってたしな」
相変わらずバカにした言い方をする。まあ……ほぼ合ってるんだよなぁ。それに間違ってないから言い返せない。
「言いたいことはそれだけか?」
「ああ、そうだが。まあいい……そうそう一つ忠告しておくか。もう冒険者なんてやめた方がいいぞ。お前には無理だ」
そう言いダイセルは高笑いをしながらギルドの中へと入っていった。
クソッ!! 今にみてろよ……お前なんかよりも強くなってみせる!
悔しさのあまり涙が出てくる。
「今は……金を稼がないとな」
そう呟きオレは涙を拭い歩き出した。
読んでくれてありがとうございました(*^▽^*)
では次話もよろしくお願いします(*^o^*)




