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異世界転移したら魔法が使えなかったから、技術力で勝負することにしました。  作者: にじ


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第3話 歯車は止まらない

前回のあらすじ

ボロボロの家の修理を子供たちに手伝ってもらい完了したマコト。その後異世界にて自分の役割を作ろうと奮起し、水路の建設を打診する。水路建設が決定になり、ついに歯車が動き出す。


_____________________________________


俺は早速計画書を作成する。勾配を付けるのもそうだが、土壌が侵食されるのを防ぐため、良い物性のものを塗ろうと思案する。異世界にあるもので、作るしかない。


俺は村人たちに聞き取りを行う。

「水を通さないものね~。木じゃだめなのか?」


「木でも問題はないのだが、隙間から漏れるのと、大きく水が打ち付けられると割れる、湾曲する、加えて腐る可能性があるので……。」


「う~ん。あとはな~スライムゼリーとかしか思いつかんな~。」


「スライムゼリーってなんですか?」


「スライムを倒すとドロップする物体だよ。プルプルしてて、水を通さないんだ。使い道が無いから大量に余っているんだ。何かに使えたらいいんだが……。」


「なるほど……。」

俺はスライムゼリーで実験を行う。地面を掘りスライムゼリーで仮水路を作るそこに水を流し、浸透率や湾曲部の観察などを行った。


「これは……問題ないな。隙間が無い上にプルプルしているのに耐久性が非常に高いぞ。むしろぴったりの素材だ!」


そして本格始動し始める。



3日が経過した……。進捗状況は10%もない。

治水工事のような大規模工事で人力だけだとこんなものか……やはり重機の力は偉大だったと実感した。


「ねえ!何してんのよ。」

「ああ、レナか。見ての通り土を掘ってる。」


「すごく非効率的じゃない?」

「非効率的なんだが、これしか方法がなくてな。しかもみんな仕事が終わった後に少しの時間を割いて掘っているから全然進まないんだ。」


「ふーん。私が手伝ってあげようか?」

「いいのか?じゃあスコップ持ってくるな。」


「いや、スコップはいらないわ。周囲の人払いをして私に指示を頂戴。」

「あ、ああ……。」


俺は人払いを済ませ、レナに計画を伝える。

「土よ!割れ!顕現せよ!アースオペレイト!」


その瞬間綺麗な水路型の堀ができていた。

「ふふんっ!どうよ!やっぱり魔法はすごいでしょ!」

「おおおお!!すごいな!」


その後はレナの協力もありスピード感をもって工事が終了した。

そして水路運開の日。


川との接続点をスコップで堀り、水が一気に流れ始める。村を通り、また川に流れる。水路の異常も特になく、水路建設工事は成功を収めたのだった。


村のみんなから感謝を伝えられ、村に居場所ができたように感じる。


その夜、俺はひそかに実験を行う。村で発見した磁石と金属(使い道が無かったであろう銅)を使って。


「やっぱり……。この原理は変わらないな……。であれば……。」


()()()()()()()()()()の中、ニヤニヤした男の影が動いていたそうな。



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