ヒールコード
「はぁ、学校行きたくないな、今日二時間目体育あるしなぁ、」
彼の名前は 花世 秀 (はなせ しゅう) 17歳
ごく普通の高校二年生……少し特殊なギアの持ち主と言う事を覗けば。
一時間目が終わる。
「競技場行くか、」
クラスメイト1「これはこれは成績優秀花世君じゃあないですか笑」
クラスメイト2「辞めなよ陸斗勉強しか取り柄の無い花世君がビビっちゃってるよ笑」
「なんですか?、」
クラスメイト1「今日もサンドバッグせいぜい頑張ってね笑笑」
クラスメイト2「死なない程度に殺してやるから笑笑」
『くそ、』
教師「はい、じゃあいつも通りギア強化訓練開始、怪我人が出ないようきおつけろよー、戦闘系以外のギアを持ってる奴は、混ぜてもらうか校庭外周なー」
クラス【はーい】
クラスメイト2「だってさ、勿論花世君は俺らと混ざりたいよね?笑」
「嫌、僕は外周で大丈夫です、、」
クラスメイト1「口答えすんなよ」
『外周のほうがよっぽどましだよ、』
明人「陸斗ー!春馬ー!今日こっち混ざってくんね?休み多くて…………」
クラスメイト1「明人の頼みなら仕方ねぇな~」
耳元で
クラスメイト2「次の体育まで、お預けだな」
『外周行ってこよー』
外周3周目を走り終えた時、ビリビリビリッ!!
物凄い音と同時に痺れるような感覚が身体中に走った。
「な、に?」
戦闘訓練をしているほうに目をやると、戦闘系何人かが、倒れていて一人明らかに様子がおかしい奴がいる。"ギアブースト"だ。
『雷のギアを持つ生徒がギアブーストになったのか、』
近くにいる無事だった戦闘系ギアの生徒が止めようとしてるが、ギアブーストになった者は、殺すか、眠らせるかしないと止められない。さらに、ギアブースト中の人間は意識が飛んでもなお動き続けることが有るため、一番確実なのは殺して動きを止めること。
さきほどまで友達だった者を殺せるほど肝の座った学生なんて居るはずもなく、止めるのに手こずっている。
『教師は、何をしてるんだ、?』
教師「み、皆さん、おち、おちついけ、大丈夫、でです、」
『いや落ち着いてる場合じゃないでしょう』
花世が騒ぎの方へ行こうとする、すると突然腕を捕まれる。
クラスメイト3「やめなよ!、どうせお前も戦闘ギアの奴らが嫌いだろ?、あんな奴ら、居ないほうが…………しかも、君が行って何か状況がかわるのか?、」
「確かに、」
花世は足を止め、一人、また一人と倒れていくクラスメイト達を眺めていた。その時、「助け、て」陸斗がこちらに跳ばされてきた。
クラスメイト3「まずいギアブーストした奴がこっちに築いた、逃げるぞ花世!」
花世は、動け無かった。
『僕が、逃げたら陸斗は、死ぬのか?、僕を散々虐めてきた奴だ、別に構わないはずなのに、何で動けないんだ』
明人「花世君避けて!!春馬、お前のギア借りるぞ」
ギアブーストした奴が花世に襲い掛かろうとした、その瞬間鋭く伸びた水の槍が、ギアブーストの心臓に刺さった。
「は、死んだ、また、僕の前で……駄目、駄目ダメだめダメ、、」
花世はギアを発動させた。
「ヒールコード」