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この連載作品は未完結のまま約3年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

飼ってた犬がグイグイくるイケメンでした

作者:佐藤謙羊
「僕は決めたよ! 僕の愛が得られるとトーゼンのように思っている、怠惰で無愛想なフレイアとの婚約は破棄する! そして、こちらの美しくて愛想のいいアイシスと成婚する!」
「えっ? まさかまだ、アイシスちゃんのことをお友達だと思ってるぅ? アイシスがアンタと友達のフリをしてたのは、すべては今日のため……ロキ様を奪うためだったんだよ!」

ジュエルバーン家の令嬢フレイアは、ロキ王子と成婚の儀に臨んでいた。
この世界では結婚式の場で、新婦が作った『メラ・ゾーマス』というマズいスープを黙って飲み干すという風習がある。

フレイアは親友であるアイシスから、その風習を無事終えるためにと、味覚が鈍くなる薬を貰っていた。
フレイアはその薬を飲んでいたのだが、スープをひと口飲んだ瞬間、あまりのマズさに絶叫とともに床にぶちまけてしまう。

大勢の参列者の前で、大失態をさらしてしまうフレイア。
かわりに乱入したアイシスがスープを飲み干してしまい、その飲みっぷりに参列者は感心。
ロキ王子はもアイシスを気に入り、フレイアは婚約破棄を言い渡されたしまった。

フレイアは親子の縁も切られてしまい、行くあてもないので聖女となる。
つつましく暮らしていたのだが、ある日、庭で死にかけになっている仔犬を見つける。

聖女の癒しの力は獣には与えてはならないのだが、フレイアはその禁忌を破り、仔犬に癒しの力を使ってしまう。
助けた仔犬ととささやかながらも、幸せな日々を送るフレイア。
しかし仔犬に癒やしを使ったことがバレてしまい、フレイアは仔犬ともども処罰されることとなってしまう。

「自らの手で、その犬を殺すのです。そうすれば、あなたの罪は赦されるでしょう」
仕える神のオーディンからそう命じられるが、フレイアは犬を繋ぐ鎖を断ち切っていた。

「逃げて! 誰の手も届かない、遠くまで! そして、わたしのぶんまで生きて!」
「や~だね」

なんとフレイアが育てた犬は、邪獣と呼ばれる『フェンリル』だった。
人の姿をなしたフェンリルは、フレイアを抱いて逃げ出す。

仔犬の頃から育ててきたフェンリルは、フレイアを溺愛。
またフレイアもフェンリルと出会ったことで、この世界がメシマズであることを知る。

フレイアはフェンリルに愛されつつ、美味しいごはんを知らしめるための『フード馬車』を始める。
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