第一話 モブ女目覚める
やっば!教室に携帯忘れた!
めんどくせーと思いながらも取りに戻ろうと足を動かした。
誰もいないだろうと勢いよく扉を開くと、抱き合う男女がそこにはいた。
一気に二人の視線がこちらに集中し、「失礼しました!!!」と急いで扉を閉めた。
うわうわさっきのあの二人の残像頭から離れね~と
興奮して廊下を爆走しながらふと疑問点が生じ立ち止まった。
んん?待てよなんか以前にもあの光景見たことあったよな?どうして??
さっきの二人は同じクラスの如月りんちゃんと、この学園で知らない人はいない早乙女先輩、、、
ん?んんん??待て待て待て落ち着け
ひょっとすると、、もしやこれは俺が愛読していた【ラブどき学園】の舞台じゃね?!
絶対そうだ!名前はくそダセえが小学生から大人まではやりに流行った少女漫画の世界だ!
妹に貸してもらってまんまとハマった俺は新刊が発売されるたびに女の子たちに紛れて書店にならんだよなあ、、、
いや今はそんなんどうでもいいっ!!!
となると今のシーンは主人公のりんちゃんと早乙女先輩の超キュンキュンシーンじゃん。
やっべ、生で見たファン俺が初めてじゃねーの?帰ったら妹にマウントとろっと!
そういやこの世界に妹いねえんだった。
てか俺このシーンに登場するんだ、、、んんん??違う!このシーンしか出てこねえ超絶モブ女じゃん!
うっわ、あのとき扉開けて主人公たちの雰囲気ぶち壊したモブになってんのかよ~
漫画で読んだときはおいいい!何邪魔してくれとんねん?!今のチューする流れだったじゃん!
と盛大に突っ込んだ覚えがあるよ、、。
だが今はあのモブ女に同情するぜ、、、なんせ気まっじいよおおお!
明日どんな顔で主人公のりんちゃんに会えばいいんだよおおおお
さっきから自分のことをモブ女と呼んでいたが俺にもちゃんと名前があるらしい。ノートに書かれた名前を見ると前園 律という名前だった。一応前の世界での名前は池崎省吾だ。よくジャスティスと呼ばれたぜ!!
まあそんなことは置いといて、漫画では一切名前が出てこなかったがこの世界で俺はモブになる気は
さらさらない。だって俺結構目立ちたがり屋さんだからな~ニチャア
前の世界では男だったので正直これから登場するであろうイケメン達には全く興味はない。
でも早乙女先輩はまじでめっちゃかっこよかった。
男の俺でもキュンとしちゃうんだから女の子なんかメロメロに決まってるよな〜
俺の今の目標は如月りんちゃんの親友ポジ②を勝ち取ることだ。ちなみに親友ポジ①はもう存在している。
名前は岩村美由紀ちゃんだ。
性格はおっとりしてて眼鏡をかけている。
顔はとても可愛い。
実家は空手道場を開いており美由紀ちゃんは黒帯で強い。そのギャップも俺は好きだった。
そして何より巨乳だ。たまらんだろおおおお!
眼鏡っ子で巨乳だぞ?そんなもん童貞の夢だろ?!
とりあえず俺は帰宅してからりんちゃんお近づき作戦を立てることにした。