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魔王領 魔都

更新がずいぶん遅れました。思いつかなかったのです。

更新遅れたけど話が次話まで伸びます。ごめんなさい

魔族

体内の膨大な魔素によって体の一部がまたは体全体が変質してしまった種族

翼が生えてきて空を飛ぶことができたり、肺が変質し水の中でも呼吸ができるようになったりする

中には魔物のような姿に変質するもの血筋もある。そのため魔物と同じ名前で呼ばれることもある

魔素に操られ破壊と殺略を繰り返す物に成り果てた魔物と魔素を己のものとし操る種族である魔族は簡単に区別できる


遥か昔はまだ魔族と魔物の血筋の区別がついておらず魔族だったものが突然魔物化したり、魔物が突然理性を持つようになり魔族になったりと安定しておらず危険視されていた。そんな時代に自分と他の者を守るため魔族は大陸を北上していき、一箇所に固まって生活するようになった。

そのまま時は流れ現在では魔王領と呼ばれるている。魔王領は広大で、従属国を含めて最大の領域を支配している皇国の20倍ほどの広さがある。同じ魔族でも生活習慣や環境が全く違うため多くの種族が散らばって暮らしているからだ。竜人族などの一箇所に定住せず世界各地を移動しながら生活を送る種族もあるが。



■■■ 魔都 郊外 ■■■

「そしてここが魔王領の中心地。魔族の王たる魔王が住んでいる魔都だな」

多種多様な特徴を持つ魔族は頻繁に衝突が起こる。基本はその種族のトップ同士で収めるべきだがお互いどうしても譲れない争いが起きた時、他種族に生息地を襲われた時などは魔王が解決するため動く。そのため魔王は強力な力を持っている。




遥か彼方からでも街の発達具合がわかる。空を飛ぶハーピーや有翼人なども暮らしやすくするため建物は高くないが横に大きく広がっている。

鍛冶場が密集しているだろうか、一箇所だけ煙がもうもうと登っている様子も見れる。

そしてなりより周りの建物より遥かに高く作られている魔王城。白を基調とした色合いで今日のように晴れているとより目立つ。

1日歩き続けないと着きそうにない程離れているがそれでも魔都は大きかった。



「よし、頑張ってあるk・・・」

魔都から急接近で飛んでくる何かを察知して後ろに飛んだ。



「避けたか」

砂煙の中から歩いて現れてきたのか蟲のようでヒトの形をした生き物だ。


「魔人か。珍しいものもいるんだな」

魔人とは魔族が完全に魔物の姿と力を手に入れても意識がしっかり残っている姿のことを言う。

現在では魔族と魔物の血筋が別々に確立しているので滅多に魔族が魔物の姿に変異することはないがごく稀に変異することもある。意識を失うと魔族の姿に戻ることが大半だが強靭な精神を持って魔素の侵略に抗うと意識を保ったまま魔物の力を手に入れることがある。

魔族は他の種族に比べ力が強いのに魔人の力でよりさらに強くなることができる。


今、目の前に飛んできたのは蟲型の魔人、の進化した姿だ。6本の腕を2本ずつ足と腕に変質させ残りの2本を取り除いている。

蟲型魔人と同様に体が硬い甲羅のようなもので覆われていてしっかり翅もある。モデルはカブトムシのようだ。頭に立派なツノがついている。


「やばい気配がするから来てみたら、お前何もんだ?」

茶色の目がじっとこちらを見ていた。


今までに見たことない顔だな。

「お前こそ誰だ?」

「四天王の一人 アギトだ」


カマキリなどの肉食昆虫などには立派な顎があるが、カブトムシがモデルの魔人に(アギト)か。面白いな。

「今バカにしたな?」

バレてしまったのか、アギトが怒ってしまった。

体を覆っていた黒い甲羅同士の間に赤黒いラインが浮いてきた。怒っているときの特徴だろうか。



「排除する」


一瞬で近づき強力なパンチを繰り出してきた。

どんな鋼鉄にも劣らない硬さを誇る甲羅が尋常でない素早さから繰り出されるパンチは強力で、異神すらも倒しうる力になっていた。

四天王の名は伊達ではないか。


「な!?」

自分のパンチが片手で抑えられるなんて思っていなかったのか、驚いたように素っ頓狂な声を上げた。


「はぁ、当たり前でしょアギト。その人はアストラよぉ。魔王様の古い友人。あなたが敵うわけないわぁ。」

少しバカにしたような話し方で横からふわりと現れた女性がアギトを引き離した。

腰のあたりから飛び出ている巨大な蛇がこちらをじっと見つめている。背中に生えている大きな翼も特徴的だ。


「然り、当然我ら四天王ともいえど敵わぬ」

アギトと俺の間に割り込むように上空から全身を真っ黒の甲冑で覆った人が飛んできた。

黒く統一された大きな鎧にそれすら覆ってしまうほどの大きな盾を持っている



「私たち四人でお相手してもよろしいかしら?」

金髪のツインテール少女が大きな大剣を振り回しながら俺に質問してきた。

10代後半と言われても不思議でない若い子がドレス姿でブンブン大剣を回しているのに違和感を覚えないほどにおどろおどろしい覇気を纏っている。



魔王は自分の配下に戦闘に特化した四天王という役職を作った。

四天王のうち一人でも派遣されれば戦況そのものがひっくりかえる、と言われるほどだ。


四天王は蟲型魔人のアギトの他にグリフォンのクラマ、リビングメイルのカトナ、吸血鬼の姫のカレン。

大きな翼で腰から大きな蛇が特徴の女性がクラマ。目の前の真っ黒い甲冑がカトナ。大剣を振り回している少女がカレン。今、目の前では四天王が全員集結していた。



「周りに人は?」

「魔王様の権限で誰一人魔都から出られないわ」

「なんて横暴な」

「今回だけですわ」



「前回は何年前だっけ?ゴウがどこ行ったか知らないけど、新任のアギトの腕試しも兼ねてやりますか」








 





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