表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/73

トーンフォレスト-1-

なんとブックマークが初めてつきました。ありがとうございます。

趣味で始めただけなのに嬉しいです。

もっと読んでて飽きない本を目指して頑張ります。

▪▪▪トーンフォレスト 入り口にて ▪️▪️▪️


俺たちは王都を出て、北の海がある都市へ目指して旅をすることになった。


王都から北の都市もリンカ帝国の都市なので詳しそうな人にどんなところかも聞いてきた。

なんでも他種多様な魚が取れるらしい。お店で食べれることもあるが、旅人は自分で釣って調理してもらうものが多いらしい。沖に出る船ならたくさんあるから乗せてもらうのか。


「周りに草とか生えてますかね?」

「潮風の影響で植物は生えませんね。ただ潮風に適応した珍しい植物ならありますよ」

「おお、よかった。‥あとはうまいかどうかか」

「すみません。草を食べたことがないのでお口に合うかはちょっと…」

「あいや、独り言です。情報感謝します。」

帝都にあるギルドで聞いてみた時の話だった。



目的地の都市に植物が生えているのは分かったが、まさか直通する道がないなんて。

王都と北の都市(どうやらキューストンと呼ぶらしいが)の間に巨大な森(トーンフォレストと言うらしい)の端っこが横たわっていて直通する道を作れないらしい。


「だからって迂回するとめっちゃ時間かかるしな〜」

「ブルル(別に真っ直ぐ突き進めばいいじゃないですか)」

そうだぁ〜。直進しちゃうか。



▪️▪️▪️トーンフォレスト 内部にて ▪️▪️▪️


トーンフォレスト内の生態は非常に面白い。

入って早1月が経とうとしているが見ていて飽きない。

植物は多種多様なので目立つ物だけを言うと


   ナナバナナ

上から呼ぶとナナバナナ。下から読んでもナナバナナ。

木を見て思うナナバナナ。逆さで見てもナナバナナ。

果物の数7バナナ


要するに植物が真ん中を基準に対称な姿をしている。

真ん中あたりに葉が茂っていて、あと根元とてっぺんにちょこっと葉っぱが生えている。

独特の形だ。



   ツボツタ   

いろんな植物に絡んで根をはり育つ植物。

支えになってもらうかわりにツボに溜めた栄養を根を通して定期的に送る。

森全域に基本一株のツボツタが広がる。

お互いwin −win の関係。



時々ぶら下がってるツボは基本ツボツタのもの。   


次に魔物。


   トーテム

体は木の幹のような形をしている。

頭が皮を張ったような形をしていて太鼓のようだ。

その姿はまるでトーテムポールを一個一個切り離したかのよう

足がなく、ぴょんぴょん跳ねて移動する。

一匹のものもいれば数匹で過ごす者もいる



こいつらは一匹一匹サイズ、模様が全て違うから見てて飽きない。



   ギャアギャア

何かあるとすぐけたたましい声でギャアギャア鳴いて逃げる鳥。

体はデカい方なのにすごくびびり。

赤い羽毛が眩しい。


森の入り口では割りとギャアギャア騒ぐが中に入ってしまうと全く騒がなくなる。


そしてさっきから俺たちと一定の距離を保って監視をしている。

「トーンフォレストはコングの群れの住処か。」


   コング


さまざまな種類がいる。生息環境によって適応した姿をとるので様々な呼び名がある。

       ロックコング、ウッドコング、アイスコングなどなど

コング族の考えは全て共通。『仲間のために』

仲間のためならなんでもするし、仲間を傷つける者には容赦しない。



そしてこの森『トーンフォレスト』にいるコング族は2種。

多種多様なコング族の元祖たる『ハイコング』と演奏を生きがいとする『コング・パーカッション』

ハイコングはコング族の頂点たるコングですごいっちゃーすごいんだがコング・パーカッションはこの森にしかいないとても珍しいコングのせいで霞んで見える。



とこんな感じでトーンフォレスト独特の生き物が多いため観察していくだけでも面白い。

「なぁ、相棒。ここだけの植物とかうまいんじゃないか?」

「ブルルル(そうですね。ツボツタの葉っぱなど甘みがぎゅっと濃縮されていて美味しいです)」

「そ、そうか」

俺には葉っぱの甘みとかわかんないからな〜


「ブルルル(それより、静かになりましたね。あんなに騒いでいた鳥が一匹もいませんよ)」

ドナドナの言う通り森に入った時はけたたましく鳴いていた鳥がすっかりいなくなり静寂に包まれていた。


まるで自分たちの存在を隠しているかのように。




「うーん困った。完全に囲まれてるな。相棒はちょっと離れといて」

「ヒヒーン(わかりました。終わったら呼んでくださいね)」

気配を探ってみると20近くはいそうだ。これはまずいなぁ〜と思った矢先のことだった

ドスンという地響きと共に4メートルほどの大きさのコングが降りてきた。

「オォォォォォォォォォォォォ」

木の幹ほどの太さがありそうな腕でのドラミングは凄まじいものだ。空気が震える。


入ってはいけないところまで来てしまったのかハイコングが飛びかかってきた。






おかしい。また戦いになってしまった。



この戦いの後はしばらく戦わない方法で進めます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ