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ナイトデパート   古の秘宝

その後も調査は進み運よく一発でゴールに辿り着くことができた。

罠も今までよりより単純でより恐ろしい物になっていった。

底の見えない落とし穴や落ちてくる天井、さらには転がる岩まで。


一度だけ罠の解除を失敗して全員が落とし穴に落ちるという事件が起きたが、全員無事だ。

罠解除の二人は必死になって罠を起動させるスイッチを探し回っていた。

どうやら今までに未見たことの無い罠だったらしい。今ままでに見つかっていない罠というのは運よく見つけることでしか解除できないようで、基本的に何人か死人を出すらしい。今回みたいに全員死亡も珍しくはないとか。


そしておそらく一番下に来たのだろう。下に続く階段がない。

しかし、みな最下層についた喜びより、その景色に驚いてしまった。

「なんじゃこりゃ」

何が起こりか分からない遺跡で声を出すことは厳禁であると分かっているはずのリーダーが声を出してしまった。



部屋いっぱいに散らばっている金銀の山。それだけではなく、砂を浴びているがそれでもなお輝いている宝石。


部屋の一番奥に設置されていた背もたれの高い椅子に、そこに座っていたであろう人の骨。そして手すりの上に置かれている紫色に光る球。

そこへは行かせないと言わんばかりに綺麗に整列している巨大な像。恐ろしいことに全部の像が杖を両手で持ってこちらを見つめている。

そして部屋いっぱいに描かれた文字のようなもの。

そしておそらく何千年もの間、人は来なかったであろうところなのに煌々と燃えている松明。



ここまで恐ろしいものがたくさんあると光り輝く金銀ですら怪しいと感じてしまう。



俺たちは罠がないか警戒しながら進み出した。

ざっとあたりを見渡したが不気味なだけで、怪しい点は見つからない。


と思った瞬間だった。

石像達の目が突然ひかりだし何かを唱えたかと思うと、巨大な岩の槍が飛んできた。


「全員伏せろ!!」

リーダーが大声で指示を出し護衛達が魔法で壁を作ったが、あんなものでは簡単に打ち砕かれる。

「全員下がれ!今すぐ入り口に走れ!!」

俺たちが像の前に来るまでは何もしてこなかったので、おそらく前を通るのがよくなかったのだろう。


飛んでくる岩を全て打ち壊しながら俺も入り口に走っていった。


予想通り入り口まで逃げると特に何も仕掛けてこなかった。

「どうするんだ?目の前の財宝は放置なのか」

「いや。目の前を通らなければいいのだろう。あの像見てみろ。奥にある。あの椅子を守っているように見える」

「確かに。それなら像の後ろにある物だけとればいいわけだな」

「ああ。ただ罠の確認だけ頼む」

「了解した」


その後罠はないことが判明したので各自で持ち帰れる量だけ持って無事全員帰路に着いた。

かなりの量が部屋にあったので10人で持ち帰ってもなお、かなり残っている。

他のグループも持ち帰れるだろうか。


他のグループは今どこにいるのだろうかと思って探ってみたところ、玄武のグループはもうすぐ同じフロアに届きそうだ。青龍組はそこそこか?

どちらも1グループまるまる全滅なんてことはなかったようだ。

これなら大丈夫だろうか。


けど、この像だけは怖いので忠告しておきたい。

像に注意するように看板を立てておいた。これで全滅は避けられるだろう。



かなり時間がかかったが、無事建物から出ることができた。しかし一難去ってまた一難。


餌の時間が終わった竜が帰ってきていた。








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