デザスターデザート
遅くなりましたごめんなさい。
「どわぁぁぁぁぁぁ」
俺は砂漠の中を走っていた。
ここはデザスターデザート。
入ったが最後生きては帰れないと言われている場所だ。
何故か。それはそもそも環境が過酷であるということ。
昼は気温が80℃を超え、夜は-90℃を下回るからだ。
まともな人間はただ立つだけでも喉が渇き、動く気力すら失う。
次に生息している生き物たちが規格外だからだ。
土竜
強靭な巨体に加え膨大な魔素。そして得意とするのは周囲の環境とあった土属性の魔法。
その威力は街を1個簡単に破壊するほどだ。
キングワーム
体長100メートルを越すワーム
足音を感知すると地中50メートル辺りからわずか1秒足らずで地表に5メートル程の口を突き出す。
亡霊船
スケルトンの上位種であるキャプテン=スケルトンに率いられた、スケルトンが永遠に湧いてくる船。
普通の人でも倒せるスケルトンからワイバーンが尻尾を巻いて逃げる程のスケルトンキングなど様々なスケルトンが湧いてくる。
これらのような化け物から生き延びるために進化してきた生き物たちは全て凶悪だ。
そして今。俺は亡霊船におわれている。
「どわぁぁぁぁぁぁ!」
何故水の上ではなく砂の上を走るのかとか、骨でできた船でよくバラバラにならないなとか。色々とあるけど。
「どわぁぁぁぁぁぁ」
実はカタカタと音を立てながら追いかけてくる亡霊船から逃げることを俺は楽しんでいた。
波も何もない砂漠の上なのに何故か船を上下に揺らすあたりにこだわりを感じる。
しかもキャプテン=スケルトンはしっかり船首に立って剣を掲げている。
ちょっと海賊王っぽいぞ!
とこまでも追いかけてくる亡霊船から逃げるのに飽きたらくるっとUターンして亡霊船に殴り掛かる。
低級のスケルトンなんかは無視して面白いスケルトンばかり相手にしていた。
熊型のスケルトンなんかはまだ可愛い方でライオンと馬と蛇の顔をもつキメラのスケルトンだったり、魔術師のローブを着たスケルトン。
そもそもお前骨あったっけ?って言いたくなるタコ型のスケルトンなどなど。
キメラ型は様々な属性の魔法を使ってきて面白かった。
魔術師は巨大化もできていて凄かった。
タコ型はなんか凄かった。どこから作ったかわからん墨が飛んできた時はびっくりした。
そしてキャプテン=スケルトン
こいつは剣がめちゃくちゃ強かった。
まさしく海賊の剣と言わんばかりの太さの剣を自在に操り感心する程だった。
自分も剣で対抗してみたら秒で剣を吹き飛ばされてしまった。
パンチで粉々にしたけどね。
キャプテン=スケルトン
SS級(現れたら死ぬ。覚悟をしろなどという甘い存在ではない)
仲間に裏切られた海賊王の怨念によって生まれたスケルトン。
志半ばで倒れた海賊の怨念がどんどん溜まって行くため時が経てばたつほど強くなる。
なぜ海ではなく砂漠を航海しているのか?それは分からない
スケルトン(キメラ)
SS級
転生者に倒されたキメラの怨念が集まって生まれたスケルトン。
さらなる強さを得て転生者を倒そうとキャプテン=スケルトンの元に修行に着いた。
しかし過酷な環境であるデザスターディザスターに来てしまったことで勇者自体現れなくなり、リベンジが果たせなくなった。
スケルトン(タコ)
???級
なぜ生まれたかすら謎
何をするのかも謎
目撃したエルフによると吸盤はなかったらしい
スケルトン壊しに飽きてきたら今度は船ごとバラバラに壊す。
そうしないと永遠にスケルトンが湧いてくる。
そしてバラバラにし終わったらまた走る。
そうすると何故か船がカタカタと音をたてて再生しだす。
そんでまた逃げると。
「走るの楽しぃぃぃぃ!!!」
そう空を見上げながら叫んでいた時だ。
何故か足の感覚が無くなった。俺はまだ空を飛んでないのに。
そう思ったら落ちていく感覚に襲われた。
「あれれれれれれれ???」
前に言っていたウルの学園の話を書きました。
https://ncode.syosetu.com/n8838gt/
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