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帝都 再来‐1‐

先週は体調崩しました。すみません。

コロナではなかったです。

▪️▪️▪️ウルが学園に行く前  帝都にて▪️▪️▪️


帝都に着いたはいいものの困ったことが起きた。

「どこに泊まればいいんだ?」


今まではドナドナと一緒に寝ていたから馬小屋でもなんでもよかったが、今はウルがいる。

どこか家と呼べるところに住まなければ!


「かと言って宿に長く泊まるのはな〜。あんまりいい顔されないし」

1週間ほどならともかく、ウルが学園に行くにはあと一年ほどはある。

どうしたものかと考えながら、寝ているウルを乗っけているドナドナと大通りを歩いた。


「ブルルル(お城に泊まれないかお願いしませんか?)」

「お城?あそこは仕事をするところで住むところではないぞ?住んでいるところは隣にある豪邸みたいなところだ。」

「ヒヒーン(ならそこでいいじゃないですか?)」

「いや。あそこに馬小屋がない。人が生活することだけ考えられているからな。」

「ブルルル(残念です)」

うーぬ。どうしたものか。王族関連はいいと思ったんだけどなぁ〜。


「そうだリヒトに頼ってみよう!あいつ今頃独立していてもおかしくない!きっと別荘くらい持ってるだろ。」


いい案を思いついたので今すぐ行こうかと思ったけどもうすぐ日が暮れるので探すのは諦めて近くの宿を探した。



▪️▪️▪️翌日▪️▪️▪️


大通りで露店を開いた。宿にウルをひとりにさせると何か壊しそうで心配なので連れてきた。

初めはただ待っているのが退屈なのかブーブー文句を言っていたけど、通り過ぎる人をボーッと眺めることが楽しいのかずっと大通りを眺めている。


ひとりにさせるのが心配だったからウルを連れてきたが、これが思わぬ恩恵をもたらした。


「あらあら、かわいい子ね。何歳?」

通りゆく人(主にお母さん世代)から結構声をかけられるようになった。

「5歳ですね。ほらウル挨拶」

「こんにちは」

俺の横で座って大通りを眺めているウルだが、知らない人に話しかけられると俺の背中に隠れてしまう。

人見知りなのだろう。


そして何が恩恵なのかと言うと、話しかけてもらえることだ。

これは決して俺がぼっちで話しかけてほしいと思っているわけでは断じてない。

「あらあら、ウルちゃんと言うのね。お父さんと一緒にお店番頑張っているのね。偉いわ〜」

「ありがとうございます。ほら、ウルも。・・・。すみません。人見知りであんまり喋らないのです。」

「あらあら、うふふ。そうなのね。かわいい子ね。 ところで何を売っているのかしら。」

このように自分のお店に興味を持ってもらえるのだ。

だがしかし、自分のお店に興味を持ってくれて嬉しい!うふふ、だけがウルがいることでもたらされたものではない。


「今日はですね、魚をメインに売っています。個人の秘密なので詳しく言えませんが鮮度はバッチリですよ」

「お魚!いいわね。最近お魚が減ったような気がするのよね〜。だから足りなくなったのよ。」

「へ〜。そんなことが。私は最近帝都に来たので詳しくは知らないのです。できれば最近の出来事とか教えてくれませんか?」


このようにして自然な流れで帝都内のことを聞き、あの元第二王子であったリヒトの足跡を探すのだ!


「うーん。最近ね〜。店長さんはエルフだからこれも最近なのかもしれないわ。実は1、2年前に元第二王子であったリヒト様がご結婚なさったのよ。今はもうお子様もいらっしゃるって話よ!!」


俺は内心とても驚いた。あのバカ王子のことだ。大人しく結婚するとは思わなかったからだ。


どんなにバカなことをしてもあいつは第二王子。普通の恋愛結婚はできないだろう。

政略結婚が嫌ならあいつは逃げ出す。つまり嫌じゃなかったと言うことだ。


いい奥さんと出会えたんだな。おじさん嬉しいよ。


「そんなことが。それじゃリヒト様は今も上街に住んでいるんですかね?」

「うふふ。それがどうやら上街がいやらしく中街に降りてきたって話よ。変わったお方ね。それじゃ私はお暇するわ。また魚があったらよろしくね。」

「ええ。お買い上げありがとうございます。」

奥さんは銅貨5枚を払って帰っていった。


「しっかし、あいつが結婚して中街に住んでいるのか。安全面とか気にならんのかね」

帝都自体犯罪がそこまで起こらないがだからと言って中街が絶対に安全かと言われたらそうでもない。


まぁしかし、上街に近いところに住んでいるだろ。流石にこんなどちらかと言えば下街に近い、さらに人通りの多い近くでは住んでないだろ。



それにしても、今日はいい天気だな。ウルが日光浴しながら眠っている。犬みたいだ。狼だったけど。


ふと空を見上げてみた。


澄み渡った快晴だった。


2階の窓から顔を出して手を振っている人もいた。なぜこっちを見ている。


しかし気づいた。あぁあいつ(リヒト)だ。

受験が近くなって学校忙しい。

あとウルの学校生活を書こうかどうしようか。アストラみたいにポンポン進められるかな?

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