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凍てつく大地-4-

書きたかったこと書いたら2000字行った

■■■凍てつく大地 中央地にて■■■

(とりあえず。と言ったところか。 )

我の氷を直に喰らえば本来ならそのまま命の鼓動ごと凍りついて二度と動かなくなるが、彼にはそんなこと起きないだろう。

ただ力づくで氷を割れるほど我の氷はやわではない。

(それと我の体を直に蹴り続けてもなお健在のその鎧。やはり・・・)


ジューーー 、という音と共に氷が溶けた。


(その鎧ただの火竜程度ではなかろう。火竜程度では我の氷を溶かせぬ)

「バレちゃったか。これな、ミツ首の鱗も入っているのよ。」


アジ・ダハーカの鎧を使っているのか。

やはりか。ちょっとした秘密がバレたかのような言い方だが、いったい誰が神獣たる火龍の鱗をもらい、更には鎧の素材にできようか。


さて、我の氷が相手に効かないとなるとどうしたものか。



「お前さん、『神化』できないのか?」

(神化?それはなんだ?)



神化

一時的に神如き存在になること。



「まぁ神性を自身の中に持ってないといけないけど、お前さんたちは神獣になる時に神性を貰うはずだろ。だから一応できる。ただめちゃくちゃ難しいぞ?俺は未だに7人しか神化出来るヒュドラに会ったことがない。」

(ふむ。そもそもそんな技は聞いたことがないな。如何様にしてやるのだ?)


しかし、どうやら彼も分からないらしい。そもそも魔法が苦手だしな。

しかしざっくりと説明なら貰った。

「内なるエネルギーを一点に集める」らしい。


内なるエネルギー・・・魔素ではないな。魔素の源はだいたい右側の胸、心臓の反対側にある。

そうなると神性か。

しかし我ら神獣といえど、神性扱えるが集めるのは相当骨が折れる。

なぜならそもそも我らに備わっていたものでは無い上、凝縮させすぎると体に負荷がかかるからだ。


しかしそれを乗り越えて神化となるのなら。


(よかろう。我も神化して見せよう。では再び、試合を始めようではないか)

「え?試合?遊びじゃないのか?

まあいいか。けど集中する必要があると思うから俺は手を出さないつもりだったんだが」

(いや。魔法を使っているの最中が1番神性を感じれる。遠慮はいらん。

かかってこい)

「それじゃいくぜ!」



⚔ ⚔ ⚔ ⚔ ⚔

火龍の鎧のおかげでヒュドラの氷が怖くなくなったので、俺はヒュドラの魔法を真正面から壊すようになった。

「オラオラオラァ!どうした?魔法まで弱くなっちまったのか?」


迫りくる氷の槍や塊を砕きながら突き進みヒュドラの真正面まで躍り出た。

「おらよ!」

ヒュドラの顔面を思いっきり殴る。蹴る。殴る。

(凍てつく咆哮(フリーズノヴァ))

ゼロ距離で撃たれた真正面から受け止める。

「もう効かんなぁ!!」

受けきったあとも縮地による瞬間移動で逃げる暇もなく蹴る。殴る。蹴る。


「キュロロロロロロロロロ!!」

「もうかからんぞ!」


ヒュドラが凍てつく世界(フリーズ)を放とうとしているに気づいたのですぐにその場から離れようとしたのだが


「キュロロロロォォォ」

本来広がるはずの凍てつく世界(フリーズ)をヒュドラは無理やり押し込め凝縮させ始めた。更には周りに漂っている微かな神性さえ吸収し始めた。

「オオオオオオオオオ!!!」

無理やり押し込めた膨大のエネルギーがヒュドラの体を覆う球となり、その中で荒れ狂っていた。

「おお!これは!行けるぞ!もっとだ!もっと集めるんだ!」


段々としかし確実に球が小さくなりそして1メートル程の大きさになった。

あの膨大なエネルギーをあんな小さくできるのはさすがだが、もう限界が来てないか?

「おい!大丈夫か?その量のエネルギーが一度に放出されるとまずいことになるぞ!」



ピシッ! ピシッ!


「やべぇな。ヒビがはいり出した。これ、どないするんだ?」


ベギッ!バキバキ!


ついに耐えきれなくなり球が壊れるかと思った時だった


「キュロロロロロロロロロ!!」

約3メートル程の龍人のようなヒュドラが現れた。

体は龍なんだが、姿が人のようだ。前脚だったものがしっかりと手になっている。


「おお!すげぇな。やったじゃん!」

「あぁ。我もやっと神性の使い方がわかったような気がする」

「やったな。んじゃ試運転兼ねてもう1回するか」

「あぁ。今度は一方的にやられはしないだろう。行くぞ!」


そう言ってヒュドラの姿が消えた。


「ぐぉ!」

突然腹部に衝撃がはしった。

まじか!ついさっきまで離れてたぞ?しかも目に追えていない。

「どうした?その程度か?」

何故か後ろからヒュドラの声が聞こえた。今俺はお前に殴られて吹き飛ばされていたところなんだが?

無理やり地に足をつけ勢いを殺す。


まずい。どこだ?

辺りを探るも全く見つからない。

「我はここだ。」

上からの声に咄嗟に腕を交差して防いだ。

「ぬぉ!」

とんでもなくない衝撃に骨が折れるかと思った。

自分を中心にとんでもないクレーターができてしまった。


「やべぇな。シャレにならん。」

「これが神化か。確かにこれでは貴殿もやりようがないだろう。」

「ふむ。ダメだなぁ。これじゃ。」

「おしまいか。礼を言うぞ。貴殿のおかげで力の使い方がわかった。」

「あ〜。終わらせようとしている所悪いが。まだやるぞ。俺な実は負けず嫌いなんだよ。なんか負けて終わるのは1番嫌いなんだな。」

「それは構わないがどうするのだ?」

まぁ心配するな。



憑依(ポゼッション)陽炎神(プロメーテウス)





■■■???■■■

(神の気配を感じる。彼らを呼びなさい)

(了解しました。クイーン)

(場所は凍てつく大地。ヒュドラの守護地ですね。彼では手に負えませんでしょう。)


(準備が済みました)

(行きますよ。しっかりついて来てください。)

(了解しました。)





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