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凍てつく大地 -1-

中途半端で終われせたくなくなったので長くなってしまいました。

■■■凍てつく大地にて■■■


凍てつく大地。

それは神獣の影響を受けて永久凍土の土地と成り果てた場所だ。一年中強烈な冷風が吹き暴れ、そこに住む生物を等しく全て苦しめてきた。

しかし、この冷風は別に神獣が意図して起こしたものでは無い。

自身から溢れ出ている氷の魔素がこの強烈な冷風を起こしている。


「うー、さむ!」

俺はアイテムBOXから毛皮のコートを取り出した。内側に結構な毛皮があり熱を逃がさず、皮は一切の冷風の入る余地を許さない。


「これないとやっぱりきついなぁ」

以前にもここへきた時はそんな準備もしていなかったのでめちゃくちゃ辛かった。

そこで一つしかない村に行って、冷風に耐えれる服を急いで作った。

今回はそこの村にお礼もかねて色んなものを持ち込んできた。

今日は魔導具も作って、持ってきた。魔力を少し流すと熱を出す物だ。

これで寒さを少しでも和らげられるといいが。




「よし着いた。あれ?前回来た時と結構変わってるな。」

前回はちょっとした村だったはずだが今目の前に広がっているのは小さいけど町だ。

「そういえば前回来たのって300年くらい前か。それなら変わるはずか。

んてことはこの魔導具必要なかった?」

この厳しい環境でこれだけの人が住めるには、それなりのものが必要だ。

それができている今は不要だったかもしれない。

「まぁいいか。町なんだしみんなが集まる集会所みたいなのはあるでしょう。そのに置いときますか。」



■■■凍てつく大地 リベリア町■■■


外から見た時は見えなかったが、町の中に広場があり、そこで子供たちが遊んでいた。

元気だ。さすがに半袖ガチ勢はいなかったけど長袖のシャツ1枚で駆け回っている子供たちならちらほら見えた。


「君たち、ちょっといいかな?」

「なに?おじさん。僕たちと遊びたいの?」

公園で駆け回ってた子供たちに話しかけた。

「ハハハ。おじさんにはちょっと厳しいと思うな。遊ぶのはまた別の時にお願いするよ。あと、村長の住んでいる家ってどこにあるか知ってるかい?」

「村長?」

「村長ってなんだ?」

「村で1番偉い人だよ」

「偉い人?」

「誰?偉い人なんていた?」

「メツメのばーちゃん!」

「そうだ!ばーちゃんだ!」「ばーちゃんずごい人!」

子供たちがなんやかんや話し合って、メツメのばーちゃんなる人を教えてもらった。

「もし良かったらそのメツメのばーちゃんのところに連れて行ってくれないかい?」

「わかった!」「ばーちゃんのとこ行く!」「お菓子もらう!」


ばーちゃんのいるところまで行く途中、子供たちにどこから来たのかとか何をしてたのかとか聞かれたから、もりにもってこれまでの経緯を話した。

子供たちが楽しんでくれて良かった。


「着いた!」「ここ!ばーちゃんいつもいる!」

「ばーちゃん!お菓子ちょーだい!」


周りの建物より少し大きい2階建ての建物に着くと子供たちは一目散にその中に入っていった。 元気だな。



「ばーちゃん!ばーちゃん!おじさんが会いたいって!」

「おじさん!おじさん!海からきた!」

「ばーちゃん!ばーちゃん!お菓子ちょうだい!」


子供たちのあとを追って建物の2階に行くとそこは老人会らしい、高齢の人の集まりがあった。







「ほっほっほっ。ではアストラさんは遠いところから船でわざわざいらしてくれたのですか。ありがたいのぉ。」

「ええ。そのことを言ったつもりだったんだけどどうやら子供たちには海から来たと思われてしまいまして」

「ほっほっほっ。わしも最初は魚人か何かが来たかと思いましたよ」

「いやぁ、申し訳ない」


軽く挨拶とちょっとした誤解をとくため、と自分が商人であることとここで露店を出してもいいかを聞いてみた。


「そうだねぇ。外は寒いだろうし、ここでもよいぞ?」

「ここでいいんですね。ありがとうございます。んじゃ早速」

アイテムBOXから色々出し始めた。保存食や防寒着がメインだったが。


「ほれ、タツナ。みなを呼んできなさい。珍しいもんが来てるよって」

「わかった。行ってくる!」



しばらくすると町の人達がぞろぞろとやってきた。結構な人がいるな。

みんな珍しいものとかも欲しいのだろうか。

何が欲しいのかわかんないのでとりあえず帝国以外の国のものを出した。



「わざわざ海を超えてアストラさんが来てくれたぞ。せっかくの機会だ。欲しいものは買うといい」

メツメばーちゃんがそういうとみんなが商品を選び始めた。



予想通り保存食は足りなくなったのでさらに出す羽目になった。

まぁ1人で里にこもってる時に作ってたものをずっとアイテムBOXに入れてただけだからな。

防寒着はそこまでだった。壊れた時用の予備は欲しいだろうが、その程度ってことかな。

意外と人気だったのがお湯を出すちょっとした魔導具。

炎の魔素を付与するだけでできる簡単な物だ。

一家に2・3台の勢いで売れた。


あとずっとお菓子お菓子騒いでいた子供がせんべいを美味しそうにほうばっていたので似たようなエルフのお菓子もあげた。


エルフのお菓子(一つだけ)

たった1種類しかないエルフのお菓子。

どんぐりなどの木の実と葉茶の葉っぱなどをすり潰して混ぜて作ったもの。

せんべいなような見た目をしていて、味も少し変わっている。よく言えば自然の味。

暖かいお茶にはとても合う。



エルフのお菓子をとても美味しそうに食べてくれたので安心した。




勉強しないと

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