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竜の里  食糧調達

『ドラゴンに絶対にしてはいけないことが二つある。

一つは顎の下にある、逆さまになっている鱗、通称「逆鱗」と呼ばれるところに触れることだ。

一度でも触れると、普段大人しいドラゴンでさえ、暴れ回る。

しかし、時が経てば自然と治る。

もう一つ。それは卵を取ることだ。』


▪️▪️▪️竜の里にて▪️▪️▪️


「なあ、俺に卵を一つくれないか?」

「グルルル(貴様、殺されたいのか?)」


俺は怒りをあらわにしているドラゴンの目の前で座っていた。



▪️▪️▪️少し前 バザール島にて▪️▪️▪️


「なあ、ここのドラゴンはどこから来てるんだ?」

大量のドラゴンがどこからきたのか気になって質問してみた。

ドラゴンの卵を孵化させるのは人間ではかなりきつい。

卵の孵化をやってみたいとどんだけお願いしてもどのドラゴンも許可をくれなかった。

だが以前、孵化するまでの観察の許可をもらったので卵が生まれてから孵化するまでずっと観察したことがあった。


まさか親が卵に2週間ほどずっと魔力を送り続けていたとは思わなんだ。

どうやらそこまでしないと卵が死んでしまうらしい。


それだから、どこかにドラゴンの住処があるはず。そこで今度こそドラゴンの卵をもらい料理してみるのだ。


「竜の里のことか?すまねぇが俺たちもわからんのよ。ドラゴンたちに連れて行ってと言ったところで伝わらんし。けどよ、どこかに里があるのは確かだぜ。」

「そうか。教えてくれてありがとよ」


俺は近くにいたドラゴンに連れて行って貰うように頼んだ。

生意気にも自分より弱い奴は乗せん!とか言い出したから一発殴って分らせてあげた。


竜の里への道のりはそこまで苦ではなかった。

途中ずっと濃霧が発生しているらしいところを通った。かなり範囲が広く、普通に船で行こうとしたら間違いなく迷う。


濃霧を抜けると目の前に大きい島があった。

「というか浮いてないか?」

「グオォォォ(そうだ。我々の里は常に浮いていて移動している。)」

「なら、さっき俺たちが抜けた濃霧も一緒に移動するのか?」

「グオォ(当然よ。この霧のおかげで我々の里は誰にも見つかっていない)」


なるほど。広範囲に広がる濃霧を抜けるだけでも大変なにその濃霧自体も里と共に動くのか。

そりゃ絶対に見つからんわ。

「グオ(ところでお主はなんで里に来たのだ?)」

「竜の卵が欲しくてね」

「クゥン(お主、死ぬぞ?)」



▪️▪️▪️竜の里にて▪️▪️▪️


「落ち着いて聞いてくれ。俺が欲しいのはお前が今孵化させようとしている卵ではない。子供を作らない卵が欲しい」

これを怒り狂うドラゴンに教えるのに相当労力を費やした。


俺は卵なんか産もうと思えばいくらでも埋めると思っていた。だから何故そこまで怒るのかよく分らなかった。

しかしどうやら卵一つ作るにも相当な魔力が必要なため、量産できないと。

だから俺が孵化させようとしていた卵を欲しがっていると思ったわけか。


「そりゃすまなかった。邪魔して悪かった。孵化がんばれよ!」

「ガウ(ありがとございますね)」


その後もどんどん卵を持っていないドラゴンに声をかけた。


「ねぇ、卵作ってくれない?」

「ゴウゥ(いやだわ。)」


「ねぇ卵作ってくれない?」

「ガウ!(うるさいわ!今私彼にアピールするところなの!)」


「ねぇ卵作ってくれない?」

「ゴウゥ(いや、俺はオスだが。)」


「ねぇ卵・・」

「zzz 」


厳しい。みんな卵作ってくれなかった。卵ってそんなに作るの大変なのか。

俺は目的のものが得られそうにないので島の端でションボリ座っていた。



「キュルルル(そんなところで何をしているのかしら?)」

1匹のドラゴンが話しかけてきた。

「いや、ここでしか手に入らないものがあるんだけどね。どうやら簡単には手にできないんだよ。」

「キュルル(そうなのね。私にできることなら手伝うわよ。)」

「ほんとか?それなら聞いてくれるか?」

「キュルル(何かしら?)」

「卵くれない?」

「・・・・」

「・・・」

「キュルル(・・・あのね、卵作るの結構大変なのよ?)」

「ですよね。無理ですよね」

「キュルル(無理ではないわ。そのかわり何かちょうだい?)」

「ほんとか?ほんとにくれるのか?欲しいものはなんだ?なんでも出すぞ?」


なんでも出すと言っしまったため、色々と出すことになった。

シープの肉、竜霊草、珍しい石、人間の話、狙っている彼の落とし方。ついでに落としてくるとか。などなど。

半分くらいは僕のアイテムBOXからではなく口から出てきたものだ。


そして

「ドラゴンの卵、ゲットだぜ!」

そこにはひと抱えするほどの卵があった。

ずっしりとした重さ。俺の努力の証だぜ!


「ついに、ついに手に入れた!」

「キュルル(よかったわ。そんなに喜んでくれて。ところで何に使うの?)」

「食べる!!」

「・・キュル(・・・そう。よかったわね)」

皆さん原神はインストールしましたか?

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