トーンフォレスト-4-
▪️▪️▪️トーンフォレスト 太鼓の遺跡にて▪️▪️▪️
ファファファファーーン、ファファファファーーン
「ぷっ、相棒下手だなー」
「ブルルル(わからないのですよ!どうしたらいいのか!!)」
「相棒がもらった楽器はなぁ〜、一つの穴だけに吹くようにすればいいんだよ〜。」
「ヒヒーン(そうなのですか。やってみます。)」
夜、ドナドナに寄りかかりながら寝ようと思っていたら、もらった楽器を使いたいとのことで渡したのだが
ファファヒューー、ヒュヒュー
全然できないようだな。
まぁ練習しないで上手に吹ける人なんていないだろう。
ドナドナの残念すぎる演奏を聴きながら、俺は星を見ていた。
演奏の後はコング達も寝床に帰るとのことで灯りを全て消していった。火を口に入れて消そうとしたのは驚いが。
そのおかげで星がよく見える。
「今は〜〜、あった。双子座の星霊か。」
星霊 「せいれい」
簡単にいうと星の霊だな。
時間と共にほとんどの星は動くのに幾つかの星だけ一定期間全く動かない。
その星を繋げて星座を12個作った。
昔の人はこれらの星座には霊が宿っていると思っていた。その意思の力で生み出されたのが星霊。
多くの人が星座に霊がある、と思い込んでいる間は存在できる。
星霊は人間の意思の力で動く変わった生き物だ。できる事も人間が思っている事だけ。
一般的に双子座の星霊は子孫繁栄の力があると言われている。
実際、子供が元気に産まれやすい時だ。
「まぁ、ぼっちの俺には関係ないか」
ピューーヒュルルーポー
しんみりした空気作ろうと思ったのに。
「ブルルル(そういえば気になったんですけど、音楽の神はここの守護神ですか?)」
「いや、違うぞ。ここの守護神は好奇心の神だ。」
「ヒヒーン(好奇心!!ならば上神ですね!!ここも安泰ですね)」
まぁ上神だと安心できるって事もわからなくはないが、
「そうでもないぞ。あいつはまだ産まれて数千年程度しか生きていない。」
神々の中では生まれたてホヤホヤだ。
あいつらいつまでも生きてるからな。そもそも死んだ事あるのか?
まぁ、気にしたところでどうにもならないが。
「ヒヒーン(守護神に感謝しませんと。たとえ未熟でも我々を守ってくださるのです。)」
確かにあいつは頑張っているかも。
▪️▪️▪️神界 とある神の間にて▪️▪️▪️
???「おとーさーーん。助けてーー」
???「どうした!!愛しい娘よ!!」
???「あの子達がまたやってきたーーー」
???「何!?またあいつらが!!お父さんに任せとけ。」
▪️▪️▪️神界 創造神の間にて▪️▪️▪️
???「ひゃっほーーー。俺っちがまた来たぜ!!」
???「ふぁ〜、ねむ。早く寝たいよ〜キング。」
???「モグモグ、ねーねーキングお腹減ったよ〜」
???「前回の屈辱ここで晴らす!!」
???「キング〜聞いてよ。旦那がね〜昨日ね〜」
???「キング?あなたまた何してるのかしら?」
???「いや、違うんだよ。これには訳が———」
???「ほう。訳とな。では聞かせてもらおう。わざわざ神界にまで来た理由をな!!ことの次第では二度と来れんようにしてやる!!」
▪️▪️▪️神界 とある広場▪️▪️▪️
美の女神 「あら〜また始めたそうですね」
知識の神 「わざわざ神界まできてすることか?」
鍛冶の女神 「きっと己の刃を研ぎにきたのです」
男の神 「男だな!!」
漢の神 「いや、漢だ!!」
後書き設定
この世界の霊はお化けとかいう感じではなく、実体がわかりづらいもの
みたいな感じ