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70: 予報外れて手持ち傘でチャンバラ

「全隊、アタック!!!!仄葉の救助を始める!!!」


了解。

ついに、始まったね。

でも、まだあたし達は動き出さない。

もうちょっと待ってから。

重機チームの合図が来てから。


それにしてもえぐいな、ホノ。

まだ、戦ってすらいないのに3分の1くらい戦力が落ちちゃった。

G-級魔法の実現が余裕なほどのオドの総量は、天瞳さんでもかなわない気がする。

天瞳さんがやってくれていたマナ圧に耐える訓練のおかげで大半のメンバーは持ちこたえたけど、2波目の圧は、なにかただのマナ圧って感じじゃなかった。

天瞳さんの訓練の中では感じたことのない圧。

だからなのか、2波目のマナ圧で、どれだけのマナ圧でも基本的にマナを感じられない、ノーマジなメンバーにも倒れてしまった子がいる。

近くの子だと関本君とかフルオートちゃんとか。

支援チームにも倒れた子は居ると思う。

倒れちゃった子たちは、旧宮椋研究室跡地に千花ちゃんとかの物理魔法を扱えたり補助魔法に長けたメンバーが建てた補給倉兼簡易医療センターに、支援チームが搬送してるはず。



あれ、ホノの降りてくる速度が落ちた?

何か魔法を撃とうとしてる?


インカムがブブッと鳴る。


「こちら重機チーム!!砲身が水の塊に覆われました!対処をお願い致します!」

「フィーロア、向かいます!」


次の攻撃は重機チームに来たみたい。

高火力から戦力を削ぎたいよね。

そりゃそう。

でもただの水ならフィーロアさんがサクッと操作できちゃうね。


「こちらフィーロア、何事もなく対処完了!」


お、もう完了したんだね、流石、フィーロアさん。

あとは、重機チームの状態次第。

今のゆっくり飛んでるホノになら照準合わせやすいんじゃないかな。


「こちら重機チーム!!準備完了!」


インカムに手を掛けて。

「了解!」


他のメンバーの応答も聞こえてくる。


あたしたちも攻撃するフェーズに移行!

ホノに向けて高火力魔法を連射して地上に叩き落すフェーズ、開始。

蓮村委員長のフェニックスを象った火魔法と真由紀ちゃんのクジラを象った水魔法に合わせて、ドラゴンを象った雷の魔法をホノに向かわせる。

そしてすぐにドドドンとロケットランチャーやら大砲やら戦車やらが、長距離高火力武装が火を噴いて魔法に追従するような形で煙の尻尾をなびかせる。



いよいよ本格的に始まった、ホノの救助、つまりホノを悪魔から解放する作戦。

ホノの今の実力を知るための第一投。


ホノは着弾直前に防御を展開。

あたしにはフェニックスとクジラがホノを避けてドラゴンが瞬間的にあっけなく霧散したように見えた。

全く効いていなさそう。


近くに居るフェニックスとクジラの主に聞く。


「手応えは?」


2人共あたしの方に振り返って。


「全くないね。」

「同じく。」


直後に砲弾とかが着弾からの爆発。


と思ったけど、スッと消滅する。


あれは絶対に魔法じゃない。

悪魔の力。


あたしが所属しているチームは高校生戦闘チームで、その中でも遠距離魔法火力担当のL(ong Range) M(agic Power)隊に配置してる。

もちろん、近くにいる2人も。

そんな3人が揃って同じ感想を持ったことは冷汗モノ。

あたしと真由紀ちゃんは特別オドが大きいわけじゃないから、LM隊のなかでも瞬間火力を出す感じなわけで。

真由紀ちゃんはともかく、あたしのレベルの抽象魔法は訓練の中ではこの魔法で複数メンバーの防御魔法を一瞬で破壊したり、我らが風紀委員長の防御魔法でも防げない火力が出たりしたこともあるくらいの威力があるはず。

真由美ちゃんも水魔法だけでみたらかなりの上級者で、高精度かつ水魔法ならではの妨害力で、あたしでも簡単には振りほどけない制御力がある。

蓮村委員長の魔法は言わずもがな、ホノに次ぐ実力者という肩書に劣らない高精度かつ高威力の魔法を放っているはず。

それを3層構造で放つことでどれかが何かしらのきっかけを掴んでくれるだろうという算段だった。


まだあたしたちの肉眼だと顔まではっきり見えるほど降りてないから絶対とは言えないけど、ホノは元気に飛び回ってると思う。


重機チームが次弾の準備をしている間は、天瞳さんが持ち前のオドの大きさを活かして、中位威力の攻撃魔法を連射してくれている。

もちろん、天瞳さんもLM隊。


「こちら重機チーム!!準備完了!」


「「「了解!」」」


もう一度撃つ。




結果は変わらない。

でも、こちらからのアプローチは、今はこれが最善。

高度がある状態だと、近接部隊がなにも出来ない。

例えば、神楽伊さんはキックボクシングが強いけど、魔法使いでも異能者でもない。

攻撃補助部隊からの身体強化系バフを貰ったとしても、それで高度1000m以上にジャンプすることなんてできないし、仮に出来たとしても、到達する前に撃ち落とされることは間違いない。

だから、ホノには申し訳ないけど、早く落ちてきてもらわないといけない。

状況が膠着するなら、ミリアとか楓とかを筆頭とした遊撃隊のメンバーが、少数精鋭で空中戦を広げる予定となってるけど、無線からそのGOサインはない。





10分も経たないうちにホノが方向転換。

あっちは、補給倉兼簡易医療センターの方向!?

とりあえず、遠距離攻撃がなんらかの方法で補給倉に反射される可能性を考えて、あたしたちも重機部隊も手を止める。


補助部隊と防衛メンバーもちゃんと硬いよ?

ホノは崩せるかな?


今のところホノの方から高火力を撃ち込まれてないのはちょっと気がかりで怖いところではあるけど、それをキープしてくれるなら耐えられるはず。

魔導銃器部隊もいるし、もしかしたら撃ち落としてくれるかもね。

あたし達としては次に備えて準備。

てっきり多勢VS多勢の構図になると思ってたから、想像以上に余裕がある。

落ち着いてできることをしよう。

だから、今はチョコ食べて、瞬間エネルギー、チャージ!!!!

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