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44: ウェイ電波、クルンパッパ

ルーテム=ナトーシェイトとかいう神に、部活中に意識持ってかれたせいで、ぶっ倒れて動けなくなった上に、後天的についちゃった異能が意識という制御を無くして暴走して体の一部を欠如しちゃったあの日からもう2ヶ月経ったのかぁ。

はぁ~、クソ。


「あ、あの、本当に、申し訳ないと、ルーテム様も、申しておりましたので、うちもそう思っていますので、どうか、呼び捨てを、辞めて頂くことは、出来ないでしょうか、すみません、お願いします。。。」


可能性の変化を司ってるとか何とか言ってたけど、マジでそういうの良く分かんないから。

それこそ、可能性の変化を司ってるって言うなら、私がこうなる可能性を考えてやめてくれないかな。

あと、あの時ベラベラと喋ってたこれまた良く分からない話は、宮椋博士にお願いするわ。


「本当にお願いします。。。大変申し訳ないのですが、相性、もありますので、どうか目を瞑って頂けないでしょうか。。。」


はぁ~ぁ、おかげでやれることといえば、グチ言うグチ言う異能の練習グチ言う、ってなワケでツラいんよ。

あ~あ、いいなぁ、仄葉ちゃんも咲も神に呼ばれた後ちゃんと普通の生活に戻れて。



ダメダメ。

こういうの、良くない。

仄葉ちゃんはまだ()()()()()()()って咲言ってたし。


「どうか、どうかお願いします!!」


煩いなぁ、独り言に反応しないでくれる!?!?

何回も言ってるよね!?


「はっ、はいぃ、す、すみません、、、、」




というかさ!?

魔法使いでもないのに、なんで私が呼ばれたの??

あ、そうだそうだ、異能は魔法と同じなんだった。





不憫だよなぁ、私。

キルドゥさんと野槌(のづち)っちの戦いがやっと終わったと思ったら今度は神。。。

心の傷は癒えない。

身体は動かせない。

というか、体がある感覚がない。

視界なし。

嗅覚なし。

味覚なし。

精神はぐちゃぐちゃ。

ストレスいっぱい。


もうだいぶ慣れたけどさぁあ!?

はぁ。

あ”あ”あ”あ”あ”!







まあ、でも、キルドゥさんと野槌(のづち)っちのおかげで、最近やっと周りについてそこそこ分かる様になったよ。

ウン。

何しろ残ってるのは聴覚と触覚だけなもんで。

周りから見たら植物状態と何ら変わらない。

ツラたん。



そんな訳で、ルーテムには私をこんな状態にした罰として二度と使えなさそうな、そして貢物として効果の高そうな両眼を使い魔に捧げて「加護に祝福を」することで、強めの分霊、ショーバさん、を降臨させたと。



あ、ごめん、ショーバさん、ショーバさんは悪くないのに、さっきあんなに怒っちゃって。


「!!い、いえ、問題ないです。うちも、約束つい忘れちゃって、口挟んでしまって。」


うん、でも、今日めちゃめちゃストレス溜まってるから、まだ出ちゃうと思うけど、無視して欲しいな?

お願い。


「は、はい。。。」


キルドゥさんも野槌っちも五月蠅かったよね、ゴメン。


『気にすることはない。僕たちが出来るのは楓の話を聞いてあげることくらいだからな。存分に思いのたけをブチ撒いてくれ。』


うん、ありがと、キルドゥさん。涙が出るくらい嬉しい言葉!今、皮膚を伝っていく水の感覚があるよ。。。。


『ププルププロ、ポルリプロ!!パーラポーロペペペペプリポォ、アオプレルルポペラプペラポーエプーイパオパオ』


あ、今日の野槌っちの言葉分かんないや。


「“僕も気にしてないよ、それに、僕は文句を言える立場じゃないし、ストレスは僕にぶつけてくれていいよ”と言ってます。。」


通訳ありがと、ショーバさん。

ストレスぶつけるっていっても、喋り散らかすしかないんだけど。

まあ、野槌っちもありがと。


『プォゥヨプォゥヨ!』




いやー、ホントに、もう、ね、3人が居なかったら今頃どうなっていたことやら。




ちょっとすっきりしたし、暇だし異能の練習しよ。

それにしたって都合のいい異能を都合のいいタイミングで後天取得したもんだよ。

シンプルに言ってしまえば、仮想空間を作り出せる付加価値のある電磁系魔法ってカンジ?

いやぁ、うん、私の得意分野ですはい。

これが無かったら今頃メンタルブレイクでデッドエンド。

リミットはアンノウン、というかメイビーない。

もしくは違うなにかネガティブな事が起こる気がするんよ。

咲達と宮椋研究所に喋りに行ったときに、もきゅゴン言ってた。

マジックなんたらーションがうんたらかんたらって。


………


あれ、もしかしてこの状態になったのって異能を獲得したから!?

もしかして、もしかしてだけど、そっちが先なの!?!?

異能獲得→体の一部分の制御の欠落→ほぼ同時にルーテムに意識を持ってかれる→頭打つ→半植物状態ってカンジ?

やっぱ何にしたってルーテムが意識持って行かなきゃこんな状態にならずに済んだ可能性が高いんじゃん!!

はぁぁぁぁ、クソ。


いや違うか。

海璃和ちゃんと竜ちゃんに相談にノってもらった時シュニーちゃん私が魔法使えないとおかしいって言ってたからそもそも異能じゃない?

元々魔法を使えるけど気づかなかっただけ?

そんなことある?

だって魔法使える人は手首にマナを感知する器官があるはずだし、それは健康診断とかで分かるはずだし、私にそんな結果が出たことはないし。。。。。

んんんん~~!

分かんない!

でもルーテムがクソなのは変わらん。


「恐らく、ですが、楓さんのこの力は、器官の再覚醒による力、ではないかと。あ、すみません、口を挟んでしまって。。。」


いや、いいよ、続けて?

あ、なるべく分かりやすい言葉でヨロ。


「あ、はい。えと、この世界では、手首にある器官、6次感器官、の有無で魔法使いかどうか、を判断していますが、6次感器官が手首だけにある、とは限りません。この世界の一般常識では、手首にしかないと思われているため、その他の場所に6次感器官があっても、脳内での情報としての優先度が、無意識の中でかなり低くなり、様々な過程を経たのちに結果として機能を停止します。例におぼれず、楓さんの場合、6次感器官は意識体に直接付いています。その上で、キルドゥ=ブルーカーさんと野槌さんによる憑依というきっかけがあったため、再度活動を始めました。

ですので、キルドゥ=ブルーカーさんの世界でいう魔法、つまり、この世界でいう異能に当たるものではありません。とても簡単にまとめるなら、楓さんは元々魔法使いだという事です。」


ほーん?

つまり、ショーバさんはあくまでも悪いのはキルドゥさんたちが悪いことにしたいの?


「ちちち、違います!うちが説明したのは、楓さんの力の話であって、楓さんの現状の話ではありません!」


というと、私がこんな状態になった理由も何か分かってるの?


「可能性だけなら。。。。」


言ってみ?


「ひとつは、楓さんがお考えの通り、ルーテム様が呼び出したタイミングが、能力の再覚醒のタイミングと重なってしまい、倒れた衝撃で脳みその一部を損傷してしまった結果というものです。」


え、本当にそうなの?

ショーバさんはルーテムがやったんじゃないって言うと思ってた。


「待って下さい、あくまでも可能性というだけです。話は最後まで聞いていただけませんか???それに、以前から謝っているではないですか!ルーテム様も!うちも!うち達が悪い可能性があるから!!」


!!

ご、ごめんなさい。。。


「。。。あるいは、存在罰あるいは能力罰が適応された、というもの。あるいは、運命線に大きな点が打ち付けられた、つまり、能力の再覚醒という事象が巨大なターニングポイントで、それによって大きな変化が発生した、というもの。あるいは、今挙げたことが全て起きた、というもの。うちに見得た可能性は以上の4本です。」


え、と、全然分からないんですが、簡単にまとまらないん?


「は、はい、簡単にまとめると、魔法によって引き起こされた、ということです。たしか、楓さんは概念を司る、神様の使い魔と、お話しされたことがある、とお聞きしましたが、その方面の知識を借りて、話すのであれば、広義の魔法(一種のルール)によって、と言った方が、正確に理解いただける、かもしれません。」


ショーバさん的には広義の魔法が原因である可能性が高いと考えているってこと?


「そう、なります。ルーテム様であれば、他の可能性も考えることも、出来そうですが、うちでは、これ以上は考えつきません。」


そっかー、ルールならしょうがないかー、とはならないけど!

うん、ありがと。

もう、どうしようもないんだね。。。





「あまり、気を堕とさないでください。広義の魔法が、原因である場合、少なくともうちでは、お力になれませんが、物理的な問題が、原因である場合、以前話されていた、仄葉さんという方が、戻って来られたら、直して頂ける可能性があるのですから。気を堕とさないのは、難しいと思いますが、諦めてはいけません。そうなってしまったら、生命維持装置に繋がれていても、死期がグンと、近づいてきてしまいます。」





そうだよね、こうなっちゃったんだから、もう、進むしかないんだよね。


「はい。」


うん、分かった。

私ももう腹を括るよ。


「それがいいと思います。」


ん。





さあて、能力の練習でもしますか。

今日から何作ろっかな。


やっぱゲームかな。

先週やっと創り終えたFPSはすぐ飽きちゃったからなぁ。

FPSはPvPじゃないとヤル気が起きないんだよなぁ。

アドベンチャーゲームとか作ってみちゃう?

PvEはBGMないとつまらないよなぁ。

でも私そういう方面の知識ないし。

そもそも、自分で仕込んだアドベンチャーゲームを自分でやるって楽しめる訳ないんだよなぁ。

シナリオとか全部自分で作るんだし。

ああいうのって発見する楽しみがあるから面白いんだよなぁ。

誰かに遊んでもらえれば作ってみるのもありっちゃありなんだけど。

ゲームなし!

違うの創ろう。


うーん。。。


WEBブログとか。

私と私の取り巻き達との話とか?

続くかなぁ。


WEBサイトでも管理してみるか?

やるとしたら何のサイトがいいかなぁ。



何も思い浮かばない。


ちょっと待って、そういうの創ったところでインターネットに載せる方法なくない?

ダメじゃん!!!


『じゃあ、その方法を創ってみればいいんじゃないかなぁ。その、いんたーねっと、とかいうのが何か分からないけど。ねえ、ショーバさん。可能性を司る神の使い魔様ならそういうの見得てるんじゃないの?』

「まあ、見得てはいますが、そういうのは、本人から聞かれないと、答えられません。」


え、何かいい方法があるの!?!?


「残念ながら、方法を教えること、は出来ません。肩書通り、可能性が見えているだけです。インターネットに、関係のない可能性も、常に見得ていますが、そちらも聞きますか?」


うん。


「うちに、見得ている可能性を、大別すると、3種類あります。1つは、何らかの電磁的な方法で、通信を行って会話をするという可能性。1つは、声をだして、会話をするという可能性。最後の1つは、人の体を捨てて、自由に生きるという可能性。

電磁的な通信方法を、使っている可能性の、具体的な線数は、数えられないほど、見得ているので、様々な方法がある、という事になります。声を出すという、可能性に関する線は、1本だけなので、何か1つ方法がある、ということが分かります。人の体を捨てるという、可能性に関する線は、電磁体、霊体、機体の3本です。」


ん、ん、ん、ん、、、、、、

んん~~!?!?!?


前の2つは何となく理解できるけど、最後の何!?!?

()()()()()()()!?!?


「はい、うちも驚きました。この世界ならでは、の可能性です。他のいくつかの世界であれば、どれか1つできるかどうか。ほとんどの場合、どれも不可能です。」


だ、だよねぇ。。。


『もしかしてその中の霊体って、僕ら虫人や、野槌くんちゃんら悪魔みたいな存在の事なのかな?』

「どうでしょう、言葉のニュアンス、を考えると、可能性は高いですが、うちにその答えを、知る術はありません。」


なんにしても、私には周りと喋れる可能性があるんだね!

それが分かっただけでも気分がアガルよ!


うーん、それにしても方法が聞けないのが悔しい!

ショーバさん、どうしても方法は教えられない!?


「はい、出来れば、お教えしたいのですが、先ほども申し上げました通り、うちには可能性、もとい運命点が見得ているだけなので、過程については、何も分からないんです。」


そっかぁ~、ショーバさんがケチだとかそういう訳ではないのか~。


「うちは、少し気は弱い方ですが、これでも神の使い魔ですからね、ヒトの皆様にお伝えできることは、可能な限り伝えてますよ。」


ごめんごめん、冗談!

むしろ、断然生きる希望が湧いてきたよ!


「いえ、良かったです。」


ちょっと方法考えてみるかぁ。


まずはかなり嬉しいのは声が出せる可能性。

これは、無理かなと思ってたけど、電磁系魔法で生み出した微弱電流で筋肉を動かすことは可能ってことだよね。

うんうん。

方法が1つしかなさそうっていうのは多分これの事だね。


次は電磁的通信の方法がたくさんあるって話だけど、つまるところ、魔法を使えば最新技術の通信も含めてなんでもパクれるってことでしょ?

これはエンジニアの端くれとしてはかなり興奮するね!

イイ!

やってみたい!


最後の人の体を捨てるってのは怖いけどロマンが詰まりすぎてるよね。

怖いもの見たさでやってみたさはあるっちゃある。


よくよく考えたら、何か知らないけど、普通にプログラミングできるんだよ。

この異能、というか魔法。

それを考えたら、電磁的通信方法の方を頑張ったほうが対話手段を手に入れるには早そう。

ただ、人外化をやってみるには、仄葉ちゃんとか、咲が使ってるみたいな、あー、なんだっけ


「狭義の魔法のことを言ってます?」


そう、それ、狭義の魔法(フツーのまほう)を使えるようにならないとなんだよなぁ。

物理的に声を出すには微電流を操らなきゃだけど、多分そっちは狭義の魔法(フツーのまほう)を極めただけじゃ無理な気がするんだよね。

生物系の知識、あるにはあるけど、失敗して体焦がしちゃいました、みたいなのは努力の意味がパーになるから嫌だな。

どうせ体がパーになるなら、体捨てる方のために時間を使った方がいい。

そっち方面の知識はキルドゥさんと野槌っちにあると思うし。



いよっしゃ!

当面の目標も決めたし、今日はもういいかなぁ。

点滴のエネルギーじゃあ、これ以上もう脳使えないよ!

ショート、ショートしちゃう!





咲達は冬休みの間何したのかなぁ。

仄葉ちゃん戻ってきてない事を考えると、ずっと部活してたんだろうな。

ツラいよな。

大事な人を無くす感覚を味わったことはないけど、メンタルブレイクじゃすまないよなぁ。

せめて傍にいてあげれたら。。。

私が倒れてから、悪魔と異形はいなくなったみたいだけど、おかげで宮椋博士の研究が捗らなくて大変だみたいなことも言ってたなぁ。





あ!

人外化成功→ドクター宮椋の研究進む→仄葉ちゃん見つけて助けられる→咲達喜ぶ→私嬉しいアンド気兼ねなく喋れる!

これっしょ。


マジ頑張る。


でも、今日はもうお休み。

あしたから元気出してこーっと!


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