23: 創造力は次元を超える
8/25 サブタイトル付けました。
「行くよ、シュニー!」
『了解!』
私の戦闘スタイルは、様々な武器や物を無生物系魔法によって生成して戦うスタイル。武器だけじゃなくて、一部の魔法を模倣できる。模倣できるのは、魔法使いにとって初歩の防御魔法と爆発系統の魔法。それの組み合わせで戦う。
宮椋博士によれば、私の能力の本質は“変質”であるらしい。元の世界では、体の一部と空気中のマナとオドのマナを変質させることで、モノを生成していたと思われる。
そしてシュニーは、私の体にいる方が私の身体的能力の補助、幼精のほうのシュニーは私のもう一つの目となって死角の警戒をしていてくれる。
じゃあ、早速生成していこう!まずは、手持ちの武器でも生成から!
「ドライランス!」
と叫びながら、例の謎武器をイメージし強く願う。
すると、ジャキンと生成される。いつまでも例の謎武器って呼ぶのも悲しいから、ドライランスって名付けた。
次は乗り物。
「マジカルスクーター Mk-Ⅳ!」
1人乗りにして、片手だけで操作できるようにしたマジカルスクーターを生成する。
動力は電気。いちいち爆発系魔法で加速してたら面倒くさいからね。
バチッ
、と動力を稼働させ、先頭を走る巨大な異形を目指してマジカルスクーターを走らせる。
嫌、デカっ。よゆーでビル4階分の高さくらいあるんだけど?!
というか、この生物は何?
「シュニー、この生物知ってる?」
『うん!これはねぇ、サイズは頭おかしいけど、象モグラだね!本来の生息域は地下なんだけど、異形化して地上に上がってきたみたい。』
「なるほど」
『特徴は、スコップ状になってる爪だね。体は圧力に負けないために硬いけど、武器は貫ると思う!』
「分かった!」
じゃあ、実際の硬さを周りに他の異形がいない今のうちに試さないと!
このドライランスの突きを喰らいやがれ!
ザギギッ
!!!思ったより硬い!刃が削れるって結構ヤバい!
『うわ、異形化って結構ヤバそう。とりあえず刃物系は無理そうだから、銃弾系いこうか。』
「そうだね!」
壊れたドライランスを放りつつ、
「ヘビーマシンガン!」
と叫び、研究室になぜかあったヘビーマシンガンを生成する。
ダダダダダダダダダダダダダダ
ブシャブシャブシャブシャブシャブシャブシャブシャ
『うん、通るね。やっぱり圧力に耐える皮膚だから、線攻撃とか面攻撃は効かないって感じだ!点攻撃は通るみたいだけど、致命傷にはなってないね。もっと打ち込もう!!』
「だね!」
ダダダダダダダダダダ
ブシャブシャブシャブシャブシャ
ドドドドドドドドドド
ボシャボシャボシャボシャボシャ
「うーん、一瞬も怯まないねぇ。急所狙わないと、なにも変化しないのかな?」
『かもね。象モグラの弱点は鼻の付け根だよ!でも、もやのせいでよく見えない……』
「まあ、マシンガン打ち込んでればその内あたるでしょ。」
『それもそうだね。』
ドダドダドダドダドダドダドダ
ズシャズシャズシャズシャ「ピアッ」ズシャ
「おっ、怯んだ。当たったのかな?」
『当たったんじゃない?打ち込んでた方向的には。』
「だよね。それにしても全く攻撃してこないね。」
『そうだねぇ、不気味なくらいなにもしてこないねぇ。ちなみに、普通の象モグラなら、スコップ状の爪で打撃系の攻撃をしてくるよ。』
「他になにか特徴はないの?」
『ん?ん~、まあ、地下の生物だから嗅覚は鋭いだろうし、目はほとんど機能してないと思うけど?』
「嗅覚が鋭い……、斥候っていう可能性は?」
『…………なるほど、あり得るかも。全長が大きいのも、少しでも情報を取り入れるため?私たちに構ってないのが斥候だからと言われると、たしかにそれは十分な理由……、一回後退しよう!皆に情報共有もかねて、状況を見に行こう!』
「うん!!」
象モグラを背にし、爆発魔法をぶちかまして一気に加速して本部側に戻ろうとして、空の様子がおかしいことに気づく。
「あれ、なんか空に何か居ない?」
『え……、あ、ホントだ。私は知らないなぁ』
「じゃあシュニー、スコープアイ(15)お願い」
『うん!』
「えーと、…………、あぁ、コウモリだ!顔全体にもやがかかってる。異形だね。何種類かが群れてるみたい。」
『コウモリはどんな特徴があるの?』
「超音波で物とか獲物の位置を把握して飛行する動物だよ。飛んでるけど哺乳類なんだよ。たぶん、あいつらも斥候部隊だね。」
『へぇ、じゃあ、弱点は音関係?』
「いや、刺激臭。ハーブ系の。」
『ふーん、じゃあどうする?』
「いや、どうもできないよ。ハーブは有機物だし。」
『じゃあ、私に任せて!ハーブ系でしょ?』
「そうだけど、どうやって?」
『まぁまぁ、任せなさい!!あの生物の大脳辺縁系にハーブのニオイの情報を……こう……無理やり…………再現して……やればっ』
「おおっ、落ちた。すごいじゃんシュニー。」
『へへっ!どんなもんですか!もっと褒めt、!!!ミリア!しゃがんで!』
!?何!?
『危ないところだった!あれみて、フクロウの異形。なにか持ってる』
「………野球バット」
『なにそれ。』
「ん、まあ、簡単に言えば球技に使う道具。それにしてもどこから?」
『後ろから物凄いスピードでツッコんできたよ。私が居なかったらミリア撲殺されてたね。音も全く聞こえなかったし。ほら、もうあんな前にいる!って、またこっち来る!』
「よっと!いや、早すぎでしょ!フクロウはたしか、聴覚が敏感だったはず!シュニー、さっきみたいに音情報偽造できない?」
『残念だけど音は無理だねぇ。頑張って耳元で疑似爆発魔法を発生させるしかないね!』
「まじかぁ。そりゃ、難儀すぎる!もう、捨て身の姿勢で行こう。次、突っ込んできたら、私の周りに疑似爆発魔法をたくさん発生させる!」
『ははは、まさに捨て身だねぇ。!!来るよ!3、2、1…』
バァンバァンバァンバァンバァンバァンバァン
ドサッ
「これは…………、爆発に直撃した感じだね……、フクロウの異形は柔らかいのかな?」
『さぁ。まあ、何とかなったし、各異形に役割が振られてそうなのもほぼ確定的だねっ。早く戻ろう!』
「そうだね!」
フクロウを倒して、45秒で本部に戻る。
「あれ、魔法少女ミリアじゃん、どしたそんな急いで。」
はぁ、どいつもこいつもいちいち茶化さなくていいから!
無視無視。
「ちょっと全部隊につながってる無線貸して!あ、あと今既に戦闘になってる部隊はある?」
「おっおう、これ。」「今戦闘してる部隊はないよ!」
「ありがとう!」
これは、情報共有には絶好のタイミング!
{全部隊聞こえてますか?渦井・S・海璃和です。先行して、先頭に居る異形と戦闘しましたが、生物的構造は元の生物と同じことが分かりました。知っている生物である場合は、知識通りの弱点があると思っていいです。もやは、弱点付近に帯びているはずです。参考にしてください。また、各異形には役割があると思われ、私が戦闘した異形は斥候と突撃部隊でした。そろそろ、異形の本隊が来ると思われるので、不意打ちに注意しつつ戦闘に備えてください。}
「ということなので、本部の皆さんも各部隊からの情報が入り次第、異形の作戦を推察して戦略を立てていって下さい。じゃ、戻りますね!」
「おっおう!渦井も気を付けろよ!」
「うん!ありがと!」
これで、少しは戦いやすくなったんじゃないかな。
あれ、あの巨体の姿がどこにも見当たらないんだけど。
「ねえシュニー、象モグラ居なくない?」
『うん、私たちは倒し切ってないから、誰かが倒したとか?』
「いやそんな速くなかったし、それはないと思うんだけど、でもとても嫌な予感がするよ!早くさっきの辺りまで戻ろう!」
『そうだね!』
そう言ってさっきの辺りに戻ってみると、地に倒れた象モグラが他の様々な異形に囲まれていた。
活動報告にも書きましたが、投稿ペースはランダムで最低10日に1話投稿していきます。ご了承ください。
あと、無機系魔法ではなく無生物系魔法に変更しました。




